古本虫がさまよう 無念の「レイン」で「みちくさ市」は雨天順延だが、高円寺がらみで「クローバー・レイン」と「つけ麺950グラム」に出会えた?
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昨日(土曜日)の午前中は小雨の中、神保町を歩く。収穫は以下のとおり。

若林功氏(加納一郎氏改定)の『北海道開拓秘録[1]~[4]』 (時事新書)、秦野章氏の『秦野語録』 (フェイス出版)、平松昌子氏の『女ひとりヴェトナムを行く』 (講談社)、佐伯泰英氏の『闘牛』 (平凡社カラー新書)、ジェームス・レストン編の『リップマンとその時代』 (時事新書)、田中冨吉氏の『タバコのデザインと収集』 (主婦と生活社)、岡田裕之氏の『冷戦から世界経済再統合へ 平和と経済学原理の探求』 (時潮社)、宮本吉夫氏の『ブライスの「近代民主政治」』 (井上書房)。

『リップマンとその時代』はすでに購読ずみであるが、百円と安かったので、ついでに購入。某大学大学院法学研究室が放出したようでスタンプが押してあった。こんな貴重書を捨てるようでは、この大学、将来はないね? アンポンだい?

午後は、二時から始まる鬼子母神通りの「みちくさ市」に出掛けようと思っていたのだが、正午の発表で日曜日に雨天順延(土曜午後はなんとか曇り空で、やってやれないことはなかったような気もするが…)と知り、予定変更して高円寺周辺に行こうかと思ったが、この前、夜、高円寺、荻窪、吉祥寺の古本屋をさみだれ式に覗いたばかり。

その時は、吉祥寺ではいつもの「ジキルとハイド」的古本屋や、よみた屋などを廻った。
その中間点というか、吉祥寺東急インの向かいのビル二階に「風鈴堂」という古本屋があるのを発見。窓に大きく古本云々の文字があったから。こんなところに古本屋があったっけ?(あとで古本屋ツアーインジャパンさんのブログを見てみると、すでに数カ月前にプレオープンの頃に制覇していたようだ)。
早速覗いてみた。が、歴史小説などが中心で、僕の関心外ということもあって、何も買わずに退散した。還暦過ぎのおじさんが店番というか、店主としてというか、おられた。古本屋としては、まぁまぁの広さ。もっと本を詰め込めばなおいいのかも。ただ、品揃えとしてはちょっと平凡な感じではあった。場所としては「一等地」だろうし、そこそこ売上を上げないといけないのではないかと…。

荻窪は、ささまなど覗いた。まずまず。
高円寺では、古本はともかくラーメン横丁の新しい店(春樹)に入った。つけ麺は、何と200グラムからではなく最低でも350グラムからスタートとのこと。その次は550・750・900グラムと増えていく。いずれも同一料金とのこと。
780円で、750グラムのアツで頼んだ。7月一杯有効の味付き玉子無料クーポンも利用(次は餃子が無料になる。おおっ、太ッ腹)。いままで400ないし500グラムは食べたことがあるが…。ただ、750グラムといっても、う~む、550グラムぐらいに感じたのは何故か? 昼飯を抜いていたからか?
次回は900グラムにチャレンジしてみようかとも。

味は…まぁ、まぁか。新宿御苑そばの「いなば」の方が少し上か? でも、つけ麺の量は倍あって値段が同じとなると、多少のことは割引? 女店員も元気で明るくて感じがよかった。
ともあれ、ラーメン横丁で若干の「復活」があって、高円寺の古本屋や古書会館の古本市に行く楽しみも増えたといえようか。もちろん、春樹はいなば同様全席禁煙! でなければ食べにいかない!

その時の古本の収穫は以下の通り。
西清子氏編の『占領下の日本婦人政策 その歴史と証言』 (ドメス出版)、樋口喜徳氏の『「進め社」の時代 大正デモクラシーの明暗』 (新泉社)、竹村文祥氏の『ふんどし先生行状記』 (同盟通信社)、前田真理子氏の『エリノア・ランシング・ダレス アメリカの世紀を生きた女性外交官』 (有斐閣)。

ということで土曜午後はさっさと帰宅。車中&帰宅して、大崎梢氏の『クローバー・レイン』 (ポプラ社)を読了。小説というと、某特定嗜好エロス分野のものしか読まないことが多い(?)。だが、古本や本などにかかわる小説もたまに読むことはある。

以前紹介ずみの大崎梢氏の『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)』 (創元推理文庫)は、駅ビルの書店で働く女店員(バイト)たちが、本がらみの事件に巻き込まれ、それを解決していくシリーズもの。かつての同僚からSOS。田舎で勤めている老舗書店に幽霊が出るようになったので助けにきてほしいと。その幽霊がかつての地元に住む有名作家の謎の殺害と消えた原稿と関連があるようで、関係者を回るうちに徐々に謎がとけはじめる。
 こういう本は猛暑の夏に読みはじめると暑さも忘れられるようでいい。爽やかな読後感が残る書店ミステリ。前著の『配達あかずきん』 (同)も面白かったし、『サイン会はいかが?』『平台がおまちかね』(同) も同様。

この『クローバ-・レイン』は、大手出版社の小説・文芸担当の若手(29歳)独身編集者(男)が主人公。出せば売れる人気作家を先輩から引き継ぎ多忙な日々を送る中、あるパーティで会った、酔いつぶれたイマイチの中堅作家を自宅(なんと高円寺という設定!)まで送った時、そこで読んだ彼の最新作(『シロツメクサの頃』)に感動し、これを本にしなくては…と孤軍奮闘していく…。
その作品の中で使われている「詩」が、作家の謎の娘のものであったり、順風な環境で育った主人公にも、家族の中に暗い影があったり、社内力学や大手出版社故の官僚的体質など、さまざまな障害を一つ一つくぐり抜けていく過程が、ミステリ的でもあり、面白い。ラブストーリーも当然加味されている。実際の出版社や作家の「名前」も登場する。主人公の所属する「千石社」はさしずめ「講談社」か? イマイチ作家の傑作をあわよくば横取りしようとする中堅出版社「相馬出版」は「筑摩書房」か?
ラストシーンも余韻を残して終わっているが、大崎氏の小説はいいね。

ちなみに、謎の女性は、ネイルサロン勤務になっている。たしか某女史が、ネイルなんてやっている暇が、よくあるものだとバカにしているエッセイを読んで同感の思いをしたことがある。この前も図書館だったか本屋だったかで、本を出したら、マニキュアを超えて派手なネイルの手が出てきて、ここはキャバレーか?と思ったことがあり、顔を見ると、茶金髪で(刺青はなかった?)うーむ、声を聞くと甘ったるくて、こんなのが、いイマドキの姐ちゃんかと感じたことがある。

謎の女性のツメは店の方針で「シンプル」になっているが、女性はかわいらしいもの、きらきらしたものを見ると、なんとなく幸せな気持になるんです、自分の働いたお金で、そうしたサロンで描いてもらっておけば、仕事中にチラリと眺めては元気づけられることもあるとのこと……。ふうむ、なるほどねぇ…。しかし、一般人相手に接客することの多い女性は、あまり…かな。普通の会社勤務のOLならばともかく? 綺麗と見るか、ハデハデしいモノと見るか? 刺青ほど否定的にはとらえられないだろうが…。
でも、今後は、そういう「効果」もあるということを認識はしておこう。小説もいろいろと「人生」の多様な価値観を教えてくれる。





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  06/09/2014 Mon [ Edit ]
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