古本虫がさまよう 「考える人」は真面目な本を読み、時にはまれに「エロス本」を読む。深く 「考えない人」は朝日新聞を読む? 劉暁波さん死去で試される、日本の人権レベルは国境を越えられるか?
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「考える人」は真面目な本を読み、時にはまれに「エロス本」を読む。深く 「考えない人」は朝日新聞を読む? 劉暁波さん死去で試される、日本の人権レベルは国境を越えられるか?
(2017・7・14・金曜日)




河野通和氏の『「考える人」は本を読む』 (角川新書)を読んだ。
前著『言葉はこうして生き残った』 (ミシマ社) 同様、「本」に関する本。
長めの、ジキル的本を書評したまじめな本といってもいい。
稀に僕も読んだ本、積んどくしている本、見向きもしない本(?)などが列記されている。積んどくしている本で、あぁ、そういう本だったか、そりゃ読まなくちゃといった本もあった。

ちなみにこんな25冊。

1 読書を考える→『それでも、読書をやめない理由』 デヴィッド・L・ユーリン 柏書房
『〆切本』 左右社、『「本屋」は死なない』 石橋毅史 新潮社、『ボン書店の幻――モダニズム出版社の光と影』 内堀弘 ちくま文庫

2 言葉を考える→『わが盲想』 モハメド・オマル・アブディン ポプラ社、『僕らの仕事は応援団。――心をゆさぶられた8つの物語』 我武者羅應援團 大和書房、『スローカーブを、もう一球』 山際淳司 角川文庫、『展望台のある島』 山川方夫 慶應義塾大学出版会

3 仕事を考える→『思い出し半笑い』 吉田直哉 文藝春秋、『姉・米原万里――思い出は食欲と共に』 井上ユリ 文藝春秋、『夜中の電話――父・井上ひさし 最後の言』 井上麻矢 集英社インターナショナル、『作家が死ぬと時代が変わる』 粕谷一希 日本経済新聞社

4 家族を考える→『小倉昌男 祈りと経営――ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの』 森健 小学館、『秋山祐徳太子の母』 秋山祐徳太子 新潮社、『願わくは、鳩のごとくに』 杉田成道 扶桑社、『「私」を受け容れて生きる――父と母の娘』 末盛千枝子 新潮社

5 社会を考える→『広告は、社会を揺さぶった――ボーヴォワールの娘たち』 脇田直枝 宣伝会議、『大東京 ぐるぐる自転車』 伊藤礼 東海教育研修所、『ゴミが降る島』 曽根英二 日本経済新聞社、『ジーノの家』 内田洋子 文藝春秋

6 生と死を考える→『さもなくば喪服を』 D・ラピエール&L・コリンズ ハヤカワ文庫
『へろへろ――雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』 鹿子裕文 ナナロク社、『モリー先生との火曜日』 ミッチ・アルボム NHK出版、『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』 ランス・アームストロング 講談社文庫、『つながりあういのち』 千石正一 ディスカヴァー・トゥエンティワン


この中で、5冊ぐらいは読んでいて、5冊ぐらいは積んどくしているけど、それにしても本は多い。書評的なエッセイ本を読んでは探求書も増えてはいくのだが……。ハイド本も読みこなす故に、ジキル本は積んどくするばかり。いやいや、ハイド本も結構たまっている。本欄に掲載する予定ですでに読了している「ハイド本」も、なかなか本欄に掲載する余裕(?)がなくて、かなり溜まっているし…。


とはいえ、最近もこの前買った神瀬知巳氏の『初めてづくしの家 ふたりのママと妹』(フランス書院文庫)を読みかけた。ううむ…。

「溜まってるんでしょ? ママが優しくイカせてあげる」
トロリと唾液を垂らし、白い指で肉茎をしごく義母。
「私、もう我慢できない……挿入(い)れていい?」
目を欲情に潤ませ、耳元に吐息を吹きかける美母。
淫らなスキンシップで「母の座」を守ろうとする二人の美熟女。
可愛らしい義妹までが僕のベッドに忍び込んできて……。


ううむ……。溜まるのは「本」だけでもないんだ?  青春時代と違って、老年時代間近故に、そういう「もの」は「溜まる」ことは、最近あまりないのだが……。

それはさておき、この本、冒頭からすでに「姦計」ができあがっているとの筆致故に、葛藤やサスペンスなどはあまり感じない展開で……。義母物語にしては、ちょっと退屈な感じがして、途中で読むのをストップしてしまった。神瀬作品にしては、期待外れ?
ネット情報によると、これは、前作『幼なじみの母娘vs.熟母-新しい家族』(フランス書院文庫)の続編? 先に、それを読んでいたら、まぁ、続編として違和感なく読めるのかもしれないが、そんなことはどこにも書いてない。この作品を初めて読んだら、やはり違和感というか、デキスギのストーリー展開に読めるのでは?

そこで引き続き、乃坂希氏の『濃蜜ウイークエンド』 (双葉文庫)を読んだ。


ペットフードメーカーに勤める福田幸夫は浮気童貞。同じ会社にいるOL5人との妄想セックスが密かな楽しみだ。仕事を終えて帰宅しようとした金曜日の夜、同僚の松嶋花子から、結婚が破談になって居酒屋で荒れている浅岡美和子の世話を頼まれた福田だったが、その夜以来、福田とベッドをともにすると結婚できるという妙なジンクスがOLたちの間に密かに囁かれはじめる。書き下ろし長編オフィス・エロス。

優しい中年男との一晩の体験を「踏み台」にして、新たな恋を獲得したり、破談寸前の関係を改善したりしていく独身女性たちの物語として読むことも可能。洒落たバーでのカクテルやジャズなどを「前菜」にして、ラブホでの痴態…。最後のオチもまずまず…。楽しく読めるエロス娯楽サラリーマン小説といった感じだ。

さらに、橘真児氏の『お試しください』 (双葉文庫)を読んだ。


在宅勤務の傍ら、商品モニターのアルバイトに励む多田満の密かな趣味は、様々な試作品をこっそりいやらしい方面に使うこと。ぶら下がり健康器具からデリケートゾーンの軟膏薬まで妄想と股間を膨らませる満に、モニター会社の担当美女や同じマンションの女子大生らも興味津々。いつしか、次々と自らの"肉体お試し"を志願してくる。エロス効果最高評価、絶妙書き下ろし。

オナニーに目覚める前の小学生の時に、ハンディタイプのマッサージ機を手にして「目覚め」かけた体験から物語は始まる。駄洒落なども交えつつ。そして成人になってから……。まぁ、いい意味での荒唐無稽というか、そこそこ笑いながら読めるユーモア娯楽エロス小説。パーピーエンドでなにより。

お試しください…といえば、日経新聞や朝日新聞や東京新聞やらいろいろと「お試しください」とのハガキがポストに入っているそうな。一週間は無料で試し読みができます、正式に何カ月か購読を申し込んでくれたら、こんな防災グッズなどがタダでもらえますよ…とか。
ううむ…。
日経ねぇ。あのちょっと手抜き感のある日曜日の「広告」同然の数頁に及ぶ紙面はなんとかならないものか(書評頁を土曜日に移しているのはいいとしても…)。日曜日、ゆっくりと読める時に、あの紙面で、定期購読を呼びかけても…。

東京新聞…。ううむ。長谷川幸洋さんを論説委員長にしたら、購読しようか? ケント・ギルバート&長谷川幸洋氏の『ケント&幸洋の大放言! 中・韓・沖縄にはびこるペテン師たちの正体』 (ビジネス社)を読む限り、「ペテン師」を時々礼賛するような記事がちょっと気になる。これはあまりにも偏向しすぎ。

この前まで取っていた朝日新聞…。仕事場で読めればそれで十分? 昨日(2017・7・13)の紙面で「ポスト・トゥルース」(脱真実)をテーマにした座談会。「フェイクニュースの台頭」「不都合見ない姿勢 報道も自戒を」「ネット介し心地よい情報クセに」との見出しにしても、また、長谷部恭男さんはじめ三人の「知識人」が、ご登場されているが、いささか天に唾するような内容では?(ところどころ「正論」もあるが…)。
でも、せっかく「フェイクニュース」をやるなら、朝日OBの烏賀陽弘道氏( 『フェイクニュースの見分け方』 新潮新書の著者)を、ここにお一人、お試しに起用すればよかったのに? いや、現職の朝日記者の平和博氏( 『信じてはいけない 民主主義を壊すフェイクニュースの正体』 朝日新書の著者)、渡邉哲也氏( 『メディアの敗北 アメリカも日本も”フェイクニュース”だらけ』WAC BUNKO・ワックの著者)の鼎談のほうがもっと三者三様で、丁々発止で面白いものになったのでは? そういう座談会が出るような紙面なら…とも。 

ただ、社説になると昨日の「民進党 勘違いしていませんか」などは、それこそ、朝日論説委員さんは「勘違いしていませんか」といいたくなる酷い低レベルの内容だった。「蓮舫氏が戸籍謄本を公開すること」が「あしき前例にならないか」「慎重に考えるべきだ」と。
朝日の主張することの反対をすると、正しい結果を生むことが多いので、蓮舫さんも、遅きに失したとはいえ、これはぜひとも公開すべきとなるだろう。その意味で役立つ新聞? 貴重な反面教師としての役割はバカにならない? しかし、蓮舫さん、昨日の朝日の社説を読んだせいか、急に戸籍謄本を公開するわけではないと言い出したそうな?
ううむ。深く考えれば考えるほど、金を出してまで読むべきか読まざるべきか悩む? 精神衛生のためにはほどほどに。勿論「不都合見ない姿勢」はよくないことだが、右であれ左であれ、あまりのプロパガンダめいた事実に基づかないフェイクニュース、フェイク社説には染まらないようにすべきだとは思う。

ところで、中国の民主活動家、劉暁波氏が逝去…。朝見た島田洋一氏のツイッターによれば、

ノーベル平和賞受賞者が獄死させられたのは、ナチス・ドイツのオシエツキー以来。両体制の類似を暗示する。
とのこと。同感。共産主義とファシズムとが共通する事実を改めて証明するエピソードといえよう。島田氏の論文「日本はファシズム国家に非ず 共産中国(レッドチャイナ)こそファシズム国家だ 」(歴史通 2017年1月号)を再読したし。コミュニストはまた一人殺した。累計で一億人をすでに越えているといわれる死者数を、彼らはまだまだ増やし続けているのだ。

本日、中国大使館前で、どんな「抗議活動」が行なわれるかが、日本の「自由と民主主義度」が試されるのではないか? 人権屋、いや人権派の「団体」がどれだけ集まるか? 彼らの人権感覚が「お試しされている」。 『人権は国境を越えて』 (岩波ジュニア新書)は、中共、北朝鮮の人権問題を取り上げようとしない内容の本だったが、著者の伊藤和子さん(弁護士)や、その取り巻きの自称「人権団体」などは行かないのでは?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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