古本虫がさまよう 高校時代に、古本屋で三好達治の『故郷の花』に出会うか、トー・クーンの『女教師』 に遭遇するかで、人生は大きく変わる? やはり、読書は人生にとって「役に立つ」のは間違いなし? 「本と読書」に貴賤なしだから
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高校時代に、古本屋で三好達治の『故郷の花』に出会うか、トー・クーンの『女教師』 に遭遇するかで、人生は大きく変わる? やはり、読書は人生にとって「役に立つ」のは間違いなし? 「本と読書」に貴賤なしだから
(2017・5・29・月曜日)







昨日(日曜日)は午後ある会合があり出かけた。冒頭、国歌君が代斉唱…。ううむ、僕は音痴ということもあるが、育った田舎が「狂信的な日教組」の強いところで、小学校中学校高校と、入学式でも卒業式でも一度も「君が代」を習ったことも歌ったこともないのだ。それ故に、実は歌詞も十分に知らない。いまどきのスポーツ選手のように、いまひとつの小さな声での斉唱。偏向教育の犠牲者。まぁ、歴代天皇の名前を初代からずっと言えるほうが、国歌を歌えないよりはマシ? どっちも異常?

車中、林望氏の『役に立たない読書』 (集英社インターナショナル新書)を読了。

内容紹介
源氏物語から大藪春彦まで。
「自分が読みたい本を読む」
リンボウ先生初の読書論! !

仕事や生活に役立てたい、情報通になりたい……。最近の人は読書に実用的な価値ばかりを求め、書物をゆっくり味わうという本来の楽しみ方を忘れてはいないだろうか。本書は、そのような傾向に異を唱えるリンボウ先生が、「読書に貴賤なし」と、好奇心のままに読書を自在に楽しむ方法を惜しみなく披露。古典作品の魅力と読み方も、書誌学の専門家としての知識を交えながらわかりやすく解説する。書物に触れる真の歓びに満ちたリンボウ先生初の画期的読書論!


「歴史の本であれ昆虫の研究所であれ、自分の興味のある分野の本をまず一冊手に取ってみる。その本から一つでも新しいことを知ったり、面白いなあと感動したら、その本のなかで紹介されていたり引用されていたりする別の本を読みたいという欲求が出てくるでしょう」との指摘、ごもっとも。

僕も学生時代だったか、佐伯彰一氏の自伝『狂気の時代』 (サンケイ出版)を読み(雑誌正論に連載していたかと)、その中に出てくるナボコフの自伝本なんかを探し求めたりしたものだった(と記憶している。なにせ刊行は1979年。もう40年弱昔。記憶はあやふや。佐伯氏の本はアマゾンでは「1円」から出ている。未読の人は読むべし。都内図書館で所蔵しているのも数館程度はあるようだ。 講談社学術文庫なんかに入っていい本)。

林氏は芥川・直木賞の作品は読まないことにしているとのこと。時間の無駄だから。渡部昇一さんは『コンビニ人間』 (文藝春秋)は読んだと言っていたかと。

そんな林さんだが、 「読書に貴賤なし」との信念。専門の仕事で疲れた頭を休めるために、寝る前に大藪春彦の小説を愛読したとのこと。なるほど、専門分野以外に、そういう軽い小説を読むのは有効なのだ。といっても、専門がエロス文学(大衆)だったりすると…。寝る前にニーチェなんか読むといいのか?

神田の古本屋である本を手にしたところ、恩師の手書きの文字を発見。先生遺愛の一冊と遭遇して購入したとのこと。ううむ。僕も「恩師」が、ある人に献本署名をしている古本を発見して、持っていたけど、また購入したこともあった。

高校生時代、自宅近くの早稲田の古本屋街で、三好達治の『故郷の花』という詩集初版本を見つけて購入。それが詩の本との出会いであり、その本はいまも大切に保管しているとのこと。

「もし学校帰りに早稲田通りを通っていなかったら、もし『金峯堂書店』の棚を覗いていなかったら、もしその時お金を持っていなかったら----詩を愛する今の私は存在していなかったかもしれもない。本と出会う場所を豊かに持っている、そして興味を持った本を買うことで、自分の新しい扉が開くことがあるのだと学びました」とのこと。

ううむ。高校生時代に古本屋でトー・クーンの『女教師』 (フランス書院)を手にして購入し、「エロス文学を愛する」ようになった人もいるかもしれないが……。「本に貴賤なし」?
大変知的刺激を受ける読書論だった。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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