古本虫がさまよう 花岡信昭さんは早逝、中野翠、呉智英さんは元気。同じ早稲田で学んだ同世代でもこんなに違いがある人生とは人間とは何か? をふと考える 中大出身の北方謙三もこんな本を出すと面白いのでは?(もう出ている?)
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花岡信昭さんは早逝、中野翠、呉智英さんは元気。同じ早稲田で学んだ同世代でもこんなに違いがある人生とは人間とは何か? をふと考える 中大出身の北方謙三もこんな本を出すと面白いのでは?(もう出ている?)
(2017・5・26・金曜日)




1946年生まれの中野翠さんの『あのころ、早稲田で』 (文藝春秋)を読んだ。

内容紹介→1946年生まれ。まさに戦後ベビーブーマー第一世代(団塊世代)の著者は1965年に早稲田大学第一政経学部経済学科に入学。クラスに女子はたった2人だった。高校時代から『共産党宣言』やエンゲルスの著作を読みかじり、左翼にシンパシーを感じていたため、「社研」こと社会問題研究会に入る。『されどわれらが日々--』に触発され、大学に入ったら苦悩する「真摯」な生き方を目指すはずだったのに、入学した翌年に勃発した早大闘争にも今一つのめり込めない日々--。
とはいえ、1965年前後の早稲田のキャンパスは多士済々。キャンパスのベンチに座っていたら、いきなりオルグしてきた「粋な顔立ち」の革マル派トップは、のちの宝島社社長・蓮見清一。面識はないけれど、タモリも吉永小百合も、『突破者』の宮崎学も久米宏、田中真紀子、二学年下の村上春樹も同時期に早稲田にいた。同じ部室の文研(文学研究会)には、のちに直木賞作家となる高橋義夫や、呉智英こと新崎智も在籍し、すでに歴史的かなづかいで奇妙な小説を書いていたのだ。
真摯な左翼を目指しながらも「運動」にはのめり込めず、60年代に花開いたサブカルチャー(「ガロ」、早稲田小劇場、ATG)、ポップカルチャー(グループサウンズ花ざかり)を享受した、懐かしくも恥多き青春を振り返る書下し作品。


いわゆる全共闘世代の「年齢」にあたる人。大学以前の高校時代の話から始まる。共産党系の先生やら、そのころの時代ならではの社会的影響を受けつつ、早稲田の政経学部に入るのだから、ちょっと変わった女性というか、それなりの政治指向もあったのでは。

「ちょうちんブルマー」の「古くささを憎んでいて、洋品店で紺のショートパンツを探して穿いていた」そうな。早稲田大学周辺の古本屋(文献堂など)によく通っていたというから、ブルマー嫌いで古本好きで政治経済学科に入ったのだから、やはり一家言を持っていた女性だったのだろう。フェミニスト?

僕は早稲田ではないが、法学部政治学科に入ったが、やはり女性は2~3人程度。あと40名ぐらいは男だった。1970年代でもその比率。60年代なら尚更であろう。

中野さんの「級友」に呉智英さんやらがいるというのは聞いたことがあるが、産経新聞論説委員だった花岡信昭さんとも同世代で面識交流も若干とはいえあったということを本書で初めて知った次第。保守系ジャーナリストだったようなぁ。
中野さんはガロが愛読誌で、読者投稿欄に投書もしたりしていたそうな。そんな青春時代のさまざまな思い出が綴られている。極左暴力集団というしかない輩による、あさま山荘事件やらにいろいろと衝撃を受けたという。当然だろう。

当時の左翼(暴力)学生の「生きざま」とやらは、理解もしたくもないし、佐々淳行氏のような警備側の視点のほうに共感を抱く我が身であるが…。
中野さんが、中庸というかノンポリでもあるまいが、冷静な目でそのあたりを回想しているのは、適切な筆致と感じる。 『全共闘白書』 (新潮社)への言及もあるが、あんなの、一部の例外を除いて負け犬の遠吠えでしかない? あのころ、憲法9条を絶対視して、小沢一郎に反感を抱いていた回答者たちは、今になって共感を覚えているのかも? だとしたら、どっちもバカ?

ともあれ中野さんのエッセイは、毎年年末に出る「サンデー毎日」の連載コラムをまとめたものを年一冊読んだりしているが、上野千鶴子さんなんかよりははるかに面白いと思う。視点も彼女よりはるかに柔軟でシャープだし健全。

ともあれ、早稲田大学周辺の古本屋街などはちょっと活気がない感じ。ビッグボックスの古本市が小型化し、そして消滅。神田古書会館の新宿展もなくなった。古本屋さんも高齢化し、跡取りがいなくて、店主死亡につき閉店というパターンもあるようだし。残念な限り。
このまえ朝日新聞にちょっと回想インタビューが出ていた作家の北方謙三さんは1947年生まれ。なんと中野さんより若い! 北方版水滸伝も三国志もいいけど、 『あのころ、中大神保町で』なんて本も書いてほしいもの?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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