古本虫がさまよう 「とりあえず小田原へ」で、消えた新刊書店跡に遭遇 そして、またまた「晴天中止」の古本祭りには唖然呆然 「こんなことでいいのか(神田)古書店よ」と言う人あり? それでも「世界遺産」?
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「とりあえず小田原へ」で、消えた新刊書店跡に遭遇 そして、またまた「晴天中止」の古本祭りには唖然呆然 「こんなことでいいのか(神田)古書店よ」と言う人あり? それでも「世界遺産」?
(2017・4・2・日曜日)







「青春18切符」がまだ四回残っている。ということもあって、昨日(土曜日)は「とりあえず小田原へ」。午前10時すぎに小田原駅に到着。小雨だが傘はささなくても大丈夫な程度。

駅改札出て少し階段下りたらペデストリアンデッキみたいになっていた。最近の完成? そこをまっすぐ歩き降りていったら、あら不思議、バス停オンリー。向こうに渡れない? 小田原市も変わったことをするものだ。普通、駅に直結しているこういうデッキなら、駅前のロータリーなどの上空を通りすぎて向かい側の地上通路にストレートに渡れるようになっているものだ。ここは、それができない? なぜ? まっすぐ行くと、まっすぐ方面にある商店街に行ってしまうので、左側の商店街が文句を言うから、バス停にしか行けないデッキにしたのかしら? それとも秘密の通路があるのか? だが見当たらない。しかたなく、横断歩道もないのに、車道を渡って向こう側へ移動した。そのうち交通事故で死ぬ人も出てくるかも。デッキのせいで? いや、自己責任?

相変わらず青空喫煙を助長するだけの灰皿が道端のあちこちにある。環境美化観念ゼロの市政のようだ。

ともあれ、まずは高野書店(古本屋)へ。
途中、新刊書店の伊勢治書店に寄ろうと思ったら…。おやおや? たしか店があったあたりが更地になって何か工事中。閉店? 移転? 帰宅してネットを見たら去年の6月で閉店していたようだ。去年も、何度か小田原には出かけたものの、いつも朝早く8時ごろ着いて、守谷のあんパンなどを買って即座にUターンすることが多かったから、高野書店含めて、伊勢治書店のある商店街のほうには(去年の春以降?)足を運んでいなかったが……。知らなかった。なかなか感じのいい新刊書店だった。フランス書院などエロスものは目立たない足元の棚に置くあたりも奥ゆかしさがあった…。とはいえ、少し立ち読みするだけで何も買ったりしたことはなかったが……。

ともあれ、高野書店へ。店頭軒先に均一台もない愛想のない古本屋だが? フランス書院文庫が250円と安いのが取り柄(いやいや、お固い真面目な古本も多し)。フランス書院文庫は売れ行き好調なのか、いつもなら20冊ぐらいあるのに、4~5冊しかなかった。それもちょっと古い。新しいものでは、唯一最近「復刊」された『兄嫁』 (嶋悦史氏)が250円であったが、これは初版時読んで、さほど感銘は受けなかった作品。やはり兄嫁といえば、高竜也氏の『兄嫁は二十八歳』 (同)のほうが傑作だから? フランス書院も復刊するなら、こっちのほうがいいのに?。

ともあれ、岡村秀太郎氏&内蒙古アパカ会共編の『特務機関』 (国書刊行会)、中河与一氏の『古都幻想』 (村松書館)を購入。中河氏の本は署名入り。出だしを、立ち読みしたら面白そうだったので購入した次第。

守谷のあんパンを買うために駅のほうに戻る。途中、店主急死のため閉店になっている「お濠端古書店」の前を通る(「日本の古本屋」のサイトではまだ「現役」として登録が残っているままだが)。「本は心の糧」と看板に銘打っている。ウナギの寝床のような古本屋だったが……。一見の価値があった。そんなことを回顧した拙文に対して、本欄に、古本屋店主の遺族の方からコメントを貰ったことがあった(非公開扱い)。シャッターが下りたままの店前で一礼。

そのあと、臨時店舗の守谷へ。あんパン10個、1600円。相変わらず、この一帯、電柱から煩い音楽が垂れ流し。高円寺の某商店街よりも音量が大きい。田舎街の杜撰な商売方針には呆れる。これが景気づけになると思っているのか? だとしたら、かなりオツムが変というしかない。

駅に戻り始発列車出発までの待ち時間の合間に二個食べる。まだホカホカ。美味い。横浜で下車して知人宅におすそ分け。途中、天保堂苅部書店などを覗くが買いたい本はなし。

知人宅で一服して五反田古書会館へ(途中、車中、自宅用のあんパンも、知人宅に全部わすれてしまったことに気づく。ううむ……。僕は二個食べたからまあいいが…)。

気を取り直して五反田古書会館へ。このあと、神田古書会館にも行かなくてはならない。どちらも午後5時閉館。早過ぎ晋作? やはり土曜日でも午後6時まではやってほしいものだ(金曜日なら午後7時。いや7時半まで。少なくとも高円寺古書会館は今週は午後7時までやっていたから、平日行けたので土曜日は行かずにすんだのは幸い)。特に、神田神保町は「さくらみちフェスティバル春の古本まつり」を3・31~からやっているのだから、せめて特別に古書会館の古本市も午後6時までやればいいのに…。融通の効かない「組織」だこと?

ともあれ、五反田では、エルサ・モランテの『禁じられた恋の島』 (河出書房新社・ペーパーバックス)、小山隆氏の『軌跡五十年』 (御茶の水書房)、本田良一郎氏の『官庁ことば診断』 (ぎょうせい)を購入。

『禁じられた恋の島』は、 池澤夏樹氏個人編集の『世界文学全集Ⅰ-12 アルトゥーロの島 モンテ・フェルモの丘の家』 (河出書房新社)にも収録されているが(そもそもの原題が『アルトゥーロの島』) 、こちらは古本屋で購入ずみ。また映画「禁じられた恋の島」のパンフレット(ヒビヤみゆき座)も購入ずみ。

以前、 「本の雑誌」(2015年11月号)で、若島正氏の「デパートの催しで会った永遠の禁書」と題したコラムで、彼が、子供のころデパートでお子様ランチを食べ、本の特売市で本を買ったりするのが休日の楽しみだったということを書いていた。
あるとき、河出書房新社のグリーン版世界文学全集を何冊か買ってもらったという。 『居酒屋』などのほかに『デカメロン』『南回帰線』などもこっそり。ただ、エルサ・モランテの『禁じられた恋の島』は、買えなかったという。
子供心に、書名が、ちょっとエロと思われたからのようだ。
ううむ「帯」には「少年のひたむきな慕情と絶望」「美しく激しい青春の叙事詩!」とある程度。カバー写真も「少年と人妻」ではなく「少年だけ」という感じだが…。この本だったのだろうか?

この本、再論になるが、 『アルトゥーロの島』のタイトルで、池澤夏樹氏個人編集の『世界文学全集Ⅰ-12 アルトゥーロの島 モンテ・フェルモの丘の家』 (河出書房新社)として最近新たに訳出刊行されている。
ペーパーバックスの方は、原文から一割カットしているそうな。ともあれ、昭和39年刊行の本。

五反田駅から御茶の水駅へ。午後4時半前に駅に到着。夕方になって雨も完全にやんでおり晴れ間も覗いていた。古書会館には4時半ごろ入る。閉館間際にしては、結構な人出。小松左京、星新一 大伴昌司、筒井康隆、平井和正、矢野徹、豊田有恒ほかの『SF作家オモロ大放談』 (いんなあとりっぷ社)を購入。会場内、ちょっと煩い音楽が何処からか流れていたのが耳障りだったが……。静寂が一番なのだが…。

午後5時には古本屋街へ。 「さくらみちフェスティバル春の古本まつり」をやっていた。店の向かい側の歩道の片隅にワゴンが幾つか置かれていて、それを「古本まつり」と称しているようだが、なんと半分ぐらいはブルーのシートをかぶせて「休眠」「休業」状態なのだ。

午後6時までやっているはずなのに。オープンしているワゴンもあるが……。金曜からスタートしているようだが、この日は夕方から雨になったからその時は後半は「中止」「中断」になっていたかも。昨日土曜日はまぁ、小雨とはいえ朝から降ったりやんだりしていただろうが…。
神保町界隈が何時ごろから天候が回復したか知らないが、五反田古書会館にいた時(午後3時前後)には大体雨はあがっていた。外にあるコーナーもシートをかぶせてはいなかった。

ところが、さすがは神田少々の天候回復でも「青空古本市」はやらないのが伝統? 以前も秋の古本まつりの時、午後は雨もあがって晴天になっているのに、朝が雨だったからということで(?)、早々と全面的に「雨天中止」ならぬ「晴天中止」にした時もあった。昨日は、さすがに、そこまでは踏み切らず、一部オープンしているワゴンもあったものの、半分近くは閉鎖状態。あまりやる気はないようだ。

そういう商売意欲の無さに呆れて、古本屋街を歩く気にもなれず、「ボイコット」して、東京堂で無料の小冊子「かんだ」(季刊・春・226号)を手にして、水道橋駅に向かうことにした。途中、復活した「いもや」の天丼を食べる。復活してからはや二回目の天丼。650円。

待つ間「かんだ」を読んでいたら、編集長の池谷伊佐夫さんが、「ぶらり古本屋」というコラムを書いていた。その中で、「日本の古本屋」サイトに出品している古本で欲しいものがあり、注文しついでに問い合わせると、在庫が見つからない云々の返事があったそうな。確認しないまま、在庫があるらしいというので直接店に行ったら、「急にこられても困る」と叱られたこともあったという。いずれも神田神保町の古本屋だったそうな。

探していた本をみつけたら、すぐに欲しい、買いたいという「消費者」の気持ちを理解せずに、居丈高になりがちな老舗の神田古本屋に対して「こんなことでいいのか古書店よ。神保町には、わざわざ地方から訪ねてくる人もいる。猛省すべきだ」と怒っている。同感なり。結局探していた古本はアマゾンで見つけたという。神田より1000円近く安く買えたとのこと。災い転じて福となす? 「日本の古本屋」より「アマゾン」のほうがサービスがいいようだ。

「神保町さくらみちフェスティバル 春の古本まつり (ワゴンセール)」も、愉しみにして地方から来た人だっているかもしれない。金曜夕方からの雨も、土曜午後~夕方(少なくとも午後5時前)にはやんでいたはず。この催しは午後6時までやっていると「日本の古本屋」でも明示されているのだから、たとえ1時間でも2時間でも雨がやめば即座に全面再開するのが商売道としての筋だろう。実際、半分弱のワゴンはオープンしていたのだ。やる気のある古本屋もあったのだ。

だが、ブルーのシートをかぶせたまま、あと1~2時間ぐらいやってもやらなくてもいいやと安易に店じまいしたままにした古本屋もあった。こういう古本屋の体質は、限りなく怠惰であったというしかない。

そういえば、新橋SL広場前の古本市はついつい行くのを失念してしまった。昨日・土曜日が最終日で午後8時までやっているとのことだったが。ここは、さすがに、少しでも雨が小降りになったりやんだら、即座に再開していたのではないか。行けずにちょっと残念(とはいえ、最終日だし、あまり買いたい古本はなかったかもしれない。それにあそこは、改善されているかもしれないが両端に青空喫煙所が設置されており、タバコ臭い古本市でもあり、また「ビッグテレビ」があって、そこから広告が垂れ流し。音量も高く、騒然としているのが嫌な感じを受ける古本市だった。これは古本市関係者が悪いわけではなく、広場を管理するお役所のセンスが悪いからであろうが)。

ともあれ、神田古書会館を見たあと、古本屋街に行かずに、御茶の水駅に戻り新橋駅に行くべきだったか。いやいや、いもやの天丼を食べるつもりだったので、ついつい、そっちに足を延ばしてしまったが……。乗車料金は3200円ぐらいか。イマイチ、ちょっと少ない? 仙台や名古屋の古本屋行脚のために一日で往復したこともあったが…。これなら一回でモトがとれた…。

分厚い本で、まだ読みかけ中であるが、鹿島茂氏の『神田神保町書肆街考 世界遺産的”本の街”の誕生から現在まで』 (筑摩書房)は、神田神保町古本屋街の歴史を綴っている大変面白い本。

その中で、 「富士山が世界遺産に加えられたなら、次は『神田古書店街を世界遺産に!』という運動を展開しようではないか! それほどに神田古書店街は世界にも類のない存在なのである」と指摘している。「たしかに…」と思う反面、こういうことがあると、「ちょっと待てよ…」と思わないでもない?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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