古本虫がさまよう 風間丈吉など反共リベラルの本を読むなら、「変態図書館」ではなく「まともな図書館」がある地域で読むべし?
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風間丈吉など反共リベラルの本を読むなら、「変態図書館」ではなく「まともな図書館」がある地域で読むべし?
(2017・3・28・火曜日)




この前、古本市で購入した風間丈吉氏の『雑草の如く ガンと対決する日共委員長の手記』 (経済往来社)を読んだ。とても面白い自叙伝だった。共産主義者から民主社会主義者に転向した手記、自叙伝といったところか。これが200円とは安い。「日本の古本屋」で見ると3240円で出している古本屋もあった(こういうことがあるから、神田や高円寺などの古書会館に足を運ぶ愉しみがある)。

しかし、この本、新宿区立図書館が所蔵している。昭和45年以前刊行の本だが借りることは可能(これが中央区立図書館の所蔵なら貸出もしてくれないし、京橋まで行かないと館内でも読めない。幸い、中央区立図書館は所蔵していない。時々、ここだけが所蔵している本があったりするから困る?)。

ウイキペディアによると---
風間 丈吉(かざま じょうきち、1902年2月25日 - 1968年5月24日)は日本の社会運動家。日本共産党中央委員長を務め、のち転向した。
中農の四男として新潟県で生まれた。高等小学校卒業後に上京、金属労働者となり、友愛会に加入。
1925年秋から5年間、モスクワの東方勤労者共産大学(クートヴェ)に留学。高橋貞樹らの薫陶を受け、のちに特高のスパイとなる飯塚盈延(〈スパイM〉)とも親交をもった。クートヴェ卒業後、赤色労働組合インターナショナル(プロフィンテルン)執行ビューローに勤め、国際労働会議、太平洋労働組合会議等に出席した[1]。
1930年8月のプロフィンテルン第5回大会出席後に帰国、岩田義道・野坂参三・紺野与次郎・飯塚盈延らと日本共産党指導部再建をはかる。1931年1月、日本共産党中央委員長となり(いわゆる「非常時共産党」指導部)、モスクワから持ち込んだ31年政治テーゼ草案を起草、同年4月機関紙「赤旗」に発表したが、これは1932年7月の32年テーゼ発表により廃棄された[2]。
1932年10月検挙された(熱海事件)。獄中で高橋に追随して転向し、1933年共産党より脱党。1942年満期出獄。出獄後再び機械工として働いた[1]。
戦後、佐野学らと労農前衛党に結成に参加、書記長となる。佐野の死後、鍋山貞親の世界民主研究所で事務局長となり、反共活動をおこなった[3] [4]。
著作[編集]→『モスコー共産大学の思ひ出』三元社、1949年
『日本共産党の地下工作 世界民主シリーズ 第2集』1950年6月
『モスコウとつながる日本共産党の歴史 上巻』天満社、1951年
『雑草の如く』経済往来社、1968年
『「非常時」共産党』三一書房、1976年6月



『モスコー共産大学の思ひ出』『「非常時」共産党』は積んどくしていた。 『雑草の如く』は、1968年3月の刊行だから、亡くなる直前に刊行されたことになる。文字通り、ガンで病床にあった時に綴ったエッセイも収録されているが、もっぱら、自叙伝。
戦前、共産主義にあこがれ、モスクワにまで行き、ロシア語を勉強し、コミンテルンの指導を受ける。勝野金政の名前なども出てくる。日本に戻り活動する。警察につかまり転向。転向した鍋山や佐野のあとをついて行く。戦後は「世界民主研究所」などにも参画し、反共リベラル的な立場から行動。本書でも、進歩的文化人などを手厳しく批判している。反スターリンはむろんのこと、反レーニンでもある。

「ダビッド・シューブ著の『虚飾を剥がしたレーニン』がもっと早く出版され、日本語訳されていたら、事態は少し変っていたかも知れない。なぜなら、この本にはレーニンおよびその一党が金を集めるこめにどんなことをしたたが克明に描かれているので、本当にこんなことをしてもよいのか? という疑問を起こさせるに十分の資料を提供しているからである」と。


ダヴィッド・シューブ の『レーニンの生涯』 (1967年)田園書房、ダヴィッド・シューヴ『虚栄なき独裁者 レーニン評伝』 (日南書房、1949)、デビッド・シャブの『レーニン』 (時事新書・1963年)という本がある。
田園書房の訳本は持ってないかもしれないが、それ以外の二冊は持っている。すぐに手元に出てこないが…。基本的に同じ本の全訳、抄訳本か?
しかし、「虚飾を剥がした」と「虚栄なき」では受けるイメージが異なるだろう。『虚栄なき』というタイトルもあって、長年積んどくしてきたかと…。今度読もう!

ちなみに『モスコー共産大学の思ひ出』 (三元社)はアマゾンで13000円で出しているところがあった。この本、いくらで買ったか記憶にはないが(値札の残りがついていないので)、そんなに高い買い物ではなかったと。

ともあれ、引き続き、栗原直樹氏の『日本共産党大研究 「躍進」と「不都合な過去」』 (青志社)を読んだ。

風間丈吉も出てくる。武装闘争路線を採択していた時代を詳細に検証。共産党をぶれないと支持する作家などがいるが本当かいな?と問いただしている。同感。生産管理闘争など、わざと不良品を作らせる手法も紹介している。

古今東西問わず、共産主義者の戦略戦術は、他党に浸透し、選挙戦術で勢力を伸ばそうとするものだ。そのトリックに、第二社会党、第二共産党化しつつある「民進党」が引っかかろうとしている。「民進党」関係者は、本書を読むべきだろう。ゲアハート・ニーマイヤーの『共産連立政権戦術 』 (時事新書)を読めば、自分たちが、ネギをもって捕食されるカモになりつつある事実に気づくだろうに……。共産主義者による「サラミ戦術」の基本も知らないのでは?

ともあれ、 『モスコー共産大学の思ひ出』 は1949年(昭和24年)の刊行。それゆえにかなり紙質も悪い。これなら貸出も制限があってもおかしくない?
しかし、この本、都内の区立図書館には見当たらない。県立図書館レベルになると所蔵しているところもあり、なんと貸出も可能になっているところがある(なぜか、昭和24年ではなく昭和34年刊行と「誤植」している図書館もあるが…)。

ということは、近くの図書館で、貸出請求をすれば、地方の県立図書館から取り寄せて自宅で二週間内で読むこともできるかもしれない。まるごとコピーを取ることもできるかもしれない。
少なくとも、昭和45年刊行の本は、一切貸出はしない、貸出禁止だぞと偉そうに宣告している中央区区立図書館が如何に「異常」かがこれでも分かるだろう。

『共産連立政権戦術 』 は1968年の刊行。この本も都内の区立図書館レベルでは所蔵していない。しかし、県立図書館レベルだと所蔵しており、貸出可能のところが多い。

以前も指摘したが、フランク・モラエスの『チベットの反乱』 (時事新書)は1960年の刊行だ。この本を都内の区立図書館の中で所蔵しているのは、新宿区と中央区だけだ。そして新宿区は貸出可能だが、中央区立図書館は、官僚主義的運営故に、「禁帯出」となっている。この格差!

中央区立図書館がいかに「異常体質」なのかが分かるだろう。
本を貸し出すべき図書館が、本を貸さない、貸したくない、どうしても読みたければ本館まで来いというのだから、もはや「変態図書館」というべきだろう。

『チベットの反乱』が、そんなにボロボロで分館どうしの移送もできないのか? そんなことはあるまい。要は官僚主義だからなのだろう。
ここは本の貸出も予約者が手作業で処理。返すときも、図書館館員がデスクにいても、そこに戻すのではなく、脇にある戻しコーナーの窓口に、一冊一冊利用者が入れるのだ。CDの返却となると、これまたそばにある「袋」に入れて、丁寧に投函しろとしている。予約貸出を予約者が手作業でさせる図書館も増えてきているが、返却も、そういう風にさせているのは、中央区立図書館だけではないか?(このあたりは研究不足故に違うかもしれないが)。「変態」はやはり困る?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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