古本虫がさまよう フォーサイスの回想録『アウトサイダー』と、ジョン・ル・カレの回顧録『地下道の鳩』とでは、どっちが面白いか?
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フォーサイスの回想録『アウトサイダー』と、ジョン・ル・カレの回顧録『地下道の鳩』とでは、どっちが面白いか?
(2017・3・23・木曜日)




1931年生まれのジョン・ル・カレの『地下道の鳩 ジョン・ル・カレ回想録』 (早川書房)を本屋で遭遇。この前、英国秘密情報部とも接触していた作家、フォーサイスの回顧録『アウトサイダー』 (角川書店 )を面白く読み、すでに紹介ずみ。ジョン・ル・カレの場合、元々からスパイ出身というから、同様の面白さがあるかなと思って手にした。

内容(「BOOK」データベースより)→東西冷戦、中東問題、ベルリンの壁崩壊、テロとの戦い―刻々と変化する国際情勢を背景に、ル・カレは小説を執筆し、『寒い国から帰ってきたスパイ』、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』に始まるスマイリー三部作、『リトル・ドラマー・ガール』などの名作を世に送り出してきた。本書は、巨匠と謳われる彼の回想録である。その波瀾に満ちた人生と創作の秘密をみずから語っている。イギリスの二大諜報機関MI5とMI6に在籍していこと。詐欺師だった父親の奇想天外な生涯と母親、家族のこと。ジョージ・スマイリーなどの小説の登場人物のモデル。中東などの紛争地帯での取材やソ連崩壊前後のロシアへの訪問。二重スパイ、キム・フィルビーへの思い。PLO(パレスチナ解放機構)のアラファト議長、“ソ連水爆の父”サハロフ、サッチャー首相らとの出会い。作家グレアム・グリーン、ジョージ・スマイリーを演じたアレック・ギネス、キューブリック、コッポラなどの映画監督との交流と、実現しなかった数々の映画化の企画。謎に満ちた作家ル・カレの真実が明かされる、読書界待望の話題作。

だが、なんとなく……。フォーサイスの作品は、少しは読んでいたが、よくよく考えると、ル・カレの作品はあまり読んだ記憶がない。ということもあるが、この回顧録も150頁あたりまで読み進めたものの、ちょっと物足りなさを感じてストップ。アラファトやサハロフとの遭遇やら、「スパイ外交官」として、いろんなドイツ人を英国に「研修」させた体験など、それなりに、各エッセイにオチもあり面白いのだが、フォーサイスの回顧録に見られたような面白さ(年上の女性との初体験とか?)が出てこない。生真面目すぎる?
ということで、150頁以降はパラパラと拾い読みに変更。有名作家となり、イタリア大統領やサッチャーとの遭遇もあったそうな……。

ラストに近い、「スティーヴン・スペンダーのクレジットカード」がちょっと面白かった。あぁ、そういえば、スペンダーの分厚い『スティーヴン・スペンダー日記 1939-1983』 (彩流社)も途中まで読んで、そのままになってしまっている。いかんなあ。
それはさておき、回顧録の面白さとしては、フォーサイスのほうに、僕は軍配をあげたい。ただ、ル・カレの小説を愛読している人なら、また違った読後感もあるかも。人それぞれ。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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