古本虫がさまよう ビッグブラザーはトランプか金正恩か?
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ビッグブラザーはトランプか金正恩か?
(2017・2・16・木曜)





昨夜は以前の職場の関係者との「同期入社会」のようなものが神楽坂であって出席。出席者は十数人。禁煙レストランではないと出席しないとお願いしていたら、禁煙になっているからというので出席した。

とはいえ、以前も「禁煙」だからというので出席したら、室内は一応禁煙だけど、ドアを出たら、廊下に灰皿を設置してあちこちでプカプカやっているので、呆れて、「この何処が禁煙なの?」と、一時間足らずで席を立ったことがあった。幹事は何を考えているのやら? それは10年ぐらい昔のこと。さすがに、「禁煙」といったら、ちゃんとした「禁煙」という認識は高まっているのか、昨日は、室内ではタバコの悪臭を嗅ぐことなく食事ができたのは何よりだった。

とはいえ、そのレストランは日頃は喫煙自由だとのこと。だったら、こういう店には、我が家の貴重なハードカレンシーは一円たりとも落としたくはなかったと後悔はした。なにせ会費は知らされてなかったが、万札が消えたし……? もともと完全禁煙なり、完全分煙の店ならいいのだが。ここはトイレも狭く、歯磨きもできないようなレベル。手が辛うじて洗える空間しかない。これでは高級店とはとてもいえない。イマイチレストランだった。遠慮せずに、その旨、店員に伝える。 「僕はこういう店は私用でも公用でも使わないからね。今日は例外中の例外でした」と。

ほぼ同世代だというのに、髪の毛がまったくない人、真っ白な人、35年前は、55キロだったのが、今は95キロの人やら、さまざま(僕は体重は増減があったが、35年前とほぼ同じか少し低下)。まぁ、ものの見方、考え方やらいろいろと違いが当時からあったし、今もあるような感じ。でも、それは個性的でいいこと。人に直接迷惑をかけることのない自己主張をすることは何の問題もない。言論の自由なのだから。ただ、「同期入社会」に、当時の「上司」が来ていなかったので、今度は来てもらおうなんていう話が出たので、「あの上司が来るなら僕は出ません」とも明言する。ううむ、こういうつむじ曲がりの、常にホンネを口に出すからいろいろと後ろ指をさされるのかな?

ともあれ、デザートが出たところで、仕事があるからといっていち早く退席。帰宅して読みかけだった金成隆一朝日記者(ニューヨーク特派員)による『ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く』 (岩波新書)を読了。大変面白い。朝日記者にしては、岩波にしては(?)というと失礼になるが実に勉強になる本だ。

著者は旧来民主党の地盤だった州にいる元民主党支持者がなぜトランプ支持者になったのか、その理由を求めて各地を訪れている。著者は、偏見なく小細工することなく彼らの言い分を丁寧にまとめ、読者に届けている。ミドルクラスの労働者たちが「職場」を復活してほしい、不法移民を使っての安い労働力に依存する企業への不満など、切実な経済的理由からトランプ支持者になっていった例が多いようだ。真面目に働く日本も、明日は我が身と思いつつ読んだ。

トランプがメインだが、民主社会主義者のサンダースにもいろいろと触れている。僕が民主党員なら、間違いなく、クリントンではなくサンダースに入れただろう。大統領選挙は? ううむ…。クリントンとトランプなら、トランプかな。サンダースとトランプだったらどうしたか? 悩ましい。その点、レーガンは最高だったね。レッドチャイナを叩きつぶす「相棒」とトランプがなれるかどうか? 何とも言えない?

それはともかくとして、この本の冒頭で、あるアメリカの大手メディアのトランプ番記者とテキサスの空港で遭遇。飛行機が遅れての到着となり、集会に急いでいた時、彼のレンタカーに同乗。その時、彼からトランプ人気に関してレクチャーを受けたという。いずれ脱落するだろうという見通しを著者がしたところ、「キミはホントに何も分かっていないなあ」との助言をもらったとのこと。彼は「トランプが共和党の候補になる」「集会の規模が違う。支持者の熱気も違う。他の候補者の集会とは比較にならない」からと。アメリカの新聞記者にも分かる人には分かっていたのだ。とはいえ、著者はトランプの主張などには懐疑的なようで、その視点からの「総括」もしている。それもそれなりに参考になる。

もちろんワシントンなどでの支持率は低いだろうが……。就任式での「観衆」がオバマより少なかった云々とはやし立てるのは、アメリカの一部マスコミの負け惜しみなのかもしれない?

ともあれ、トランプをビッグブラザーに見立てて、だから、オーウェルの『1984年』が今売れているなんてはやし立てるマスコミも日本にもあるようだ。しかし、「1984」の世界は、いまどき、他国で独裁者の身内を暗殺したりするような国にふさわしい物語ではあろう。選挙で選ばれた「独裁者」に反旗を翻すニューヨークタイムスなどがあるアメリカと、選挙で選ばれることのない、本当の独裁者を批判するマスコミのない北朝鮮や中共とどっちが「1984」かは自明だろうに。ミサイルをぶっ放すほうがはるかに脅威だろう。なぜ、もっと身近にいるホンモノの「ビッグブラザー」に目をつぶるのだろう。脳構造になんらかの問題があるのかもしれない?

本に話を戻すと、4年後、同じ取材対象者に再びアプローチするといいのではないか? 期待通りだったと言う人もいるかもしれないし、期待外れだったと批判する人もいるかもしれない。そういう認識を自由に表明できる社会に「1984」の恐れはあるまい。違法難民を排除するのと、本当の難民である北朝鮮からの「脱北者」を排除し、北に戻す中共の独裁者と、どっちが「ビッグブラザー」なのか。よくよく考えるべき。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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  02/16/2017 Thu [ Edit ]
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