古本虫がさまよう 東京大学「不名誉」教授といえば?
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東京大学「不名誉」教授といえば?
(2017・2・1・水曜日)





和田春樹さんといえば、あぁ、あの北朝鮮べったり感のある人?というイメージが僕にはある。その「半生」が朝日夕刊に掲載されている。このコーナーは、朝日が好きそうな進歩的文化人レベルの人がよく出ているという印象がある。あまり参考になる人生録ではないなと思って、斜め読みしかしていない。
和田さんの半自叙伝は岩波書店から『ある戦後精神の形成―1938‐1965』というのが出ている。長年、積んどくしている。以前、読んだことのある人が、いかに自分が勉強できたか書いている…と評していたが、本当かどうかは未確認。

昨日(2017・1・31)の朝日夕刊で、こんなことを述べていた。


■真剣さの証しに「北朝鮮も専門」名乗る
 ――歴史家として北朝鮮を対象に論文を書くようになったのは、なぜでしょう。
 1981年に金大中(キムデジュン)さんの死刑を断念した全斗煥(チョンドゥファン)大統領は訪米して、韓国が防波堤になってソ連、北朝鮮を抑えているのだから日米が助けてほしいとして、日本には60億ドルの援助を要求しました。中曽根首相は83年に訪韓して40億ドルの援助を約束しました。それで北朝鮮とただ対立して韓国を援助する、という構図を批判する必要があると思うようになったのです。
 金大中さんが拉致された頃は韓国のことはまるで知らなかったのに、10年くらいの間にずいぶん学んで僕は韓国の本の翻訳までやっていた。ところが北朝鮮のことは何もわかってない。北朝鮮を研究しなければならないという気持ちになりました。
 ――最初の論文の発表が81~82年でしたか。
 「ソ連の朝鮮政策」という論文です。北朝鮮からは全く史料が出てこない中で、ソ連の史料を使って北朝鮮という国家の始まりを描いたものでした。これは新しい方法で、ペレストロイカ以降には韓国の青年たちがソ連に行って文書館の史料を使った研究をするようになるのに、この論文が多少影響を与えたようです。
 ――その後は金日成(キムイルソン)研究に進んでいきますね。
 ソ連占領期初期の北朝鮮について本を書こうとしてみると、北朝鮮の歴史の出発点になっているのが金日成の満州での抗日戦争でした。これが北朝鮮の建国神話ですからね。そこから始めないと、途中からやったんじゃ金日成がわからない。改革開放で中国から出てきた史料や日本の史料とつき合わせて、神話的でない金日成の説明ができるとした論文が「金日成と満州の抗日武装闘争」でした。
 これを雑誌に発表する時に、専門が「ロシア史研究」ではまずい。北朝鮮の説明が神話的と批判するのなら、片手間にやっているのではなく僕も必死なんだということを示すため、「北朝鮮研究」も自分の専門として名乗るようになったのです。
 ――雑誌「世界」の2001年1月号と2月号に、「拉致疑惑」には断定するだけの根拠は存在しないという論文を発表していますね。
 その時点ではっきりした証拠があったのは、辛光洙(シングァンス)に拉致された原敕晁(ただあき)さんの1件だけでした。事実をしっかり押さえて、あやふやなうわさなどを除き、確実なところに基づいて交渉するのでなければダメだと書いたのです。しかし02年に小泉さんが訪朝してみると、灰色とされていた人たちも拉致されていたことがわかった。
 ――ショックでしたか。
 社会主義国の歴史を研究してきた人間からすれば、決して予想外ではありません。しかし、そうですね……。拉致の疑いがあるとされた全員がそうだったことに驚いたのは、事実です。
 これで「和田は拉致はないと言った不名誉教授」だなどと言われましたが、国と国とが交渉するにあたっては資料に基づいて論理的に主張していかねばならないと言っただけです。それを超えた論理で主張すれば喧嘩(けんか)であって、交渉にはなりません。(聞き手・樋口大二)=全10回

この和田さんに比べて、佐藤勝巳さんはまともな北朝鮮研究家だった。もともとは左翼だったが、転向。2001年4月号「諸君!」で、和田春樹氏が、「世界」(2001年1月号&2月号)で、「『日本人拉致疑惑』を検証する」という論文を書いていたのに対して、痛烈な反論を展開していた(「いい加減にしなさい 和田春樹センセイ!」)。

なにしろ、和田論文はあまりに破綻した唖然とする屁理屈を述べていた。横田めぐみさんの拉致に関する、さまざまな証言について、多くの疑問点があるとして、 「横田めぐみさんが拉致されたと断定するだけの根拠は存在しないことが明らかである。そういう情報が韓国情報機関から流されているのなら、拉致されたかもしれないという疑惑が生じうる という以上の主張は導き出せないと思われる。横田さんのご両親にはまことにお気の毒だが、それ以上の確たる材料は与えられていないのである」と。

かくも、めぐみさん拉致を否定してみせたが、その直後の小泉訪朝で、そうした和田氏の願望は「まことにお気の毒だが」現実の前に裏切られる形となった。 「驚いた」?「資料に基づいて論理的に主張していかねばならない」? よく言うよ!

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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