古本虫がさまよう 天皇誕生日に深まる「古本屋の謎」?
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天皇誕生日に深まる「古本屋の謎」?
(2016・12・24・土曜日)






昨日(天皇誕生日・金曜日)、古女房はいつものように「週末ギャンブル」に出かけていった。ご苦労サン? 「古本市、一カ所1000円以上使っちゃダメよ。あと、掃除洗濯忘れずにね」と言い残して。
そのあと、食卓・台所周辺を整理整頓。半ば「書斎」化している。食卓に「ミニコンポ」「本棚」「パソコン」「(読書用)卓上ライト」がある家も珍しいとは思うが……。

ともあれ、片づけを少ししてから出かける。地下鉄一日乗車券を久しぶりに使って都内の西の果て、荻窪へ(西荻窪には行けず残念?)。
久しぶりに、ささま書店を覗こうかと。その前にブックオフへ。「古着」などを扱うようになったと聞いていたが、入って左側の一画にそのコーナーが出来ていた。ジャケットコーナーを覗くが、結構安い。去年は、渋谷や関内や辻堂や町田のブックオフの古着コーナーで結構安いジャケットを購入したが、荻窪もそこそこ安いね。しかし、古本ほどではないが、衣装棚もそんな古着が一杯(この日も着ていたのはティンバーランドの中古ジャケット。ここ数日、東京は暖冬気味なのでオーバーは不要)。見るだけ。買いたい「古本」は勿論なし? ブックオフの隣にあった新刊書店はかなり前に「撤退・廃業」していたが、ファミリーマートになっていた。

そのほか、ささま書店周辺の二軒の古本屋を覗くが買いたいものはなし。ささまでは、某専門書を3000円ちょっとで購入(元値は8000円ぐらい)。予算オーバーだが。そのほか、ヒサ・クニヒコ氏の『銃とアメリカ合衆国』 (日本出版社)を購入。
某専門書は、領収書をもらったのだが、本体価格は3000円。値札が貼ってあるのだが、税込み5%で3150円、税込み10%で3300円と「明記」している。はて? 領収書は3150円だったか? これって、「予定稿」ではないが、「予定税」ということで、消費税が10%に上がるのを見込んでの「値札」なのだろうか? それにしても8%の「項目」はないようだが? 本当は3240円、支払うべきだったのでは? 安くなって得したのだろうか? 謎だ? なんとなくヘンな気分?

丸ノ内線に乗ってお茶の水へ。地上に出たところ、空は真っ黒。隅っこに青空が微かに見えるが…。そして雨がポロポロと。傘をさす程度の雨。いつも折り畳み傘を持っているので、勿論、慌てることなくバックから取り出す。周辺は突然の雨に戸惑いながら歩く人たちばかり。備えあれば憂いなし。防災も防衛も防雨も同様の視点と認識が必要?

とはいえ、古書会館に着くころには雨も下火に。古書会館の一階受付のところに、なんと「東武宇都宮」の「東武古書の市」の目録が置かれているではないか。それなのに、なぜ、「日本の古本屋」の「古本まつりに行こう」で、紹介されないのだろうか(12・24今朝の時点でも掲載されていない。もっとも、ここに古本市などのチラシが置かれても、「日本の古本屋」のそこで紹介されないこともある。どういうセクショナリズムなのかしら? 部外者には理解できない古本屋の掟でもあるのだろうか?)。

古書会館では、特に買いたい本はないなぁ…と思っていたら、赤塚行雄氏の『昭和二十年の青空 横浜の空襲、そして占領の街』 (有隣堂)を見つけた。赤塚さんの自叙伝かなと思って手にした。パラパラとめくっていたら、 「『鎌田機関』のことなど」という章タイトルが目にとまった。

鎌田銓一という軍人の写真(1932~34年ごろ)が掲載され、「鎌田勇氏提供」とある。どこかで聞いた名前…。そうそう本欄で、鎌田銓一という軍人(陸軍中将)について書かれた、山田秀三郎氏の『罪悪と栄光 敗戦時の裏面秘録』 (大日本皇道会総本部)という本を紹介したことがある。
戦前、日本の技術畑出身の工兵系軍人としてアメリカの理系学部に留学し軍事研究をし、現地での米国人と交流もしホームスティもしている。そのとき、感じたものは、日本に対する同情と理解であったという。満洲事変などが発生しても、日本は小さな国なんだから無理もない…と温かい目で庶民から見られることが多かったという。それが徐々に反日的になっていく。もちろん、日本の行動をこころよく思わぬ人が自然と増えたこともあるだろうが、やはり人工的に作り出されたという側面も多々あったのだろう。

彼は敗戦時、中国にいて、自決を考えていたが、急遽、日本に戻れとの命令をうける。というのも、米国留学中には、向こうの軍隊に参画し、アメリカ人の部下を掌握していたこともあり、マッカーサーとも一度だけだが面談したこともあって、その当時の米兵の部下たちが、なんと、マッカーサーの先遣部隊として厚木にやってくることになり、その接遇をする役目を担うようにといわれたのだ。そして厚木での再会……。
やはり同じ釜の飯を食べたという人間関係は、数年以上のブランクがあっても、一時的な敵対関係や勝敗の悲劇を超えて、一瞬にして復活するものだ。そういう劇的な出会いもあり、戦後の日本の占領政策に関して、皇室護持に関して、さまざまな動きを展開したとのこと。なかなか面白い。軍票をストップしたのも彼だったという。告示直前、深夜にマッカッサーの側近に直訴して事なきを得たという。
占領時期の裏面を知ることができる本だった。

このご子息である鎌田勇氏が存命中で、父親の活躍や想い出を綴った『皇室をお護りせよ! 鎌田中将への密命』 (ワック)という本を最近刊行し、それも一読したばかりだった。
その鎌田中将のことに、赤塚氏が触れているのだ。厚木にやってきた米軍先遣隊の軍人が、鎌田さんを見て、再会を懐かしがったエピソードをはじめ、ワックの本で、鎌田勇氏が伝えるさまざまな「武勇伝」に、赤塚氏も触れている。

購入し、帰宅してさらにパラパラとめくっていると、横浜に上陸した米軍たちは結構狼藉者が多かったという。終戦連絡横浜事務局翻訳室にタイピストとして勤務していた北林余志子さんの証言が掲載されている。


「戦後の日本の代表するような良心的な学者、評論家、作家など、残念なことに皆、異口同音に日本に進駐してきたアメリカ兵はあまり乱暴しなかったと言っています。だけど、私は、そうは思いませんの。敗戦の代償として、ヨコハマの女性は、どうして、こんな辱めを受けねばならないのかと思うような、人妻の輪姦事件、強姦事件などいろいろありました」


満洲にやってきたソ連兵ほどひどくはなかったし、中国戦線にいた日本兵ほど女に飢えてなかったかもしれないが、五十歩百歩というか、五十歩千歩といえども、やはり看過できない蛮行がアメリカ兵士にあったのは否定できない事実だろう。「戦勝国の奢り」は普遍的現象でもある…。

三浦朱門氏との共著『さらば日本大学 バッタ派教師の見た日大紛争』 (文藝春秋)を書いた赤塚氏も昨年死去。三浦氏はまだご存命だが……。赤塚行雄氏の『港の見える丘物語 マダム篠田の家』 (第三文明社)は以前購入ずみ。何処にあるかは不明だが?

古書会館を出て、神保町界隈をブラブラ。岩波ブックセンターは「休業」。「みすず」の新年合併読書アンケート特集号は何処で買えばいいのか? 東京堂書店で売っているから大丈夫か?

天丼のいもやも「休業」。豚カツの「いもや」はやっているかなと思ったが、祝日(天皇誕生日)ということでお休み。仕方なくやよい軒へ。いつものしょうが焼き定食(630円)。店内は歌詞のない静かなジャズが流れ、午後4時すぎということもあって店内は空いていた。待ってる間、真上にあるライトもあって、本を読むのにも困らない十分な明るさ。

東京メトロの有楽町線の市ヶ谷駅などのように、待ちイスの真上の蛍光灯を省いているところでは、とても本を読む気になれないのと比較すれば「天国」だ。もっとも、この日、半蔵門線の神保町駅のホームを利用したが、ここは待ちイスの真上の照明はちゃんと点灯しており、十分明るい。半蔵門線各駅など、有楽町線沿線同様、照明をカットしていた時期もあったが、僕(など?)が抗議した成果かどうか不明だが、半蔵門線はおおむね待ちイスの真上の蛍光灯は点灯しているようだ。メトロも沿線の駅長の知的レベル、客サービスの本質が分かっているかどうかの民度の違いによって、対応が異なるというわけだろうか。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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