古本虫がさまよう こんな「可笑しい・奇怪しい・二枚舌」朝日新聞に誰がした?
2017 08 / 07 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09 next month




こんな「可笑しい・奇怪しい・二枚舌」朝日新聞に誰がした?
(2016・12・20・火曜日)




長谷川煕氏&永栄潔氏の『こんな朝日新聞に誰がした?』 (ワック)を読んだ。
二人とも元朝日記者。永栄氏は、雑誌の週刊朝日や論座の副編集長も歴任している。
長谷川氏には『崩壊 朝日新聞』 (ワック)という本が、永栄氏には、 『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞』 (草思社)という本がある。ワックの今回の共著本も含めて、最近というか、20世紀後半から今日までの朝日新聞の社内事情や偏向報道を知る上で、大変貴重な本だと思う。

最近、日経新聞を止めて朝日新聞を自宅で購読している。時々、「おやおや、相変わらず二枚舌だなぁ?」と思う記事は少なくない。例えば、最近もこんなコラムが目にとまった。



2016年12月6日配信の天声人語。

「ローマ法王がトランプ支持を表明した」「ヒラリーがイスラム国(IS)に武器を売っていた」。米国の大統領選の最中に、そんなウソのニュースが出回った。残念ながらネット上で多くの人の目に触れ、共有された▼そうした偽ニュースを東欧ジョージアから発信していた大学生の話が米紙にあった。閲覧者数が増えれば広告収入も増える。すべてはお金のためだったという彼は、「みなが自分の記事を本物だと勘違いしたのに驚いた。ただの遊びなのに」と語っていた▼広告収入が上がるなら信憑(しんぴょう)性は二の次でいい。そんな傾向がネットの世界で強まっているのだろうか。IT大手のDeNAが、医療や健康、ファッションなどの情報を扱うサイトを相次いで公開中止にした。間違った記事や他からの無断利用があることが分かったためだ▼例えば肩こりの記事では「幽霊が原因のことも?」との記述があった。その後に科学的に実証された話ではないとの断りがあるものの、これで医療情報を名乗るとは、あきれるほかない。検索サイトで上位に来るようなやり方を指南するマニュアルも内部にあったという▼問題はDeNAにとどまらない。リクルートやサイバーエージェントも、多くの健康関連の記事の公開をやめた。メディアに身を置く一人として他山の石としたい▼日本中、世界中の人が書いたものにたどり着けるインターネットは、豊かな森のはずだ。しかしそのなかには人をあざむき、迷わせる木があまりにも多い。


だが、詐話師こと、吉田清治の一連の「強制連行」自白書ともいうべき『朝鮮人慰安婦と日本人』(新人物往来社)と『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』(三一書房)を真に受けて、良心的人間として紹介し、日本軍や日本人を必要以上に貶め「人をあざむき、迷わせる」ことに専念したのはどこの新聞だったか?
その証言の疑惑が深まったあとも、「偽ニュース」を何十年も訂正することなく、2年前の8月まで知らぬ存ぜずでいたのは、どこの新聞だったか?


「10代の韓国人女性を私は強制連行した」「逃げるなと言ったのに逃げた部下には呆れた」。原発事故のあとや日韓首脳会談の直前に、そんなウソのニュースが朝日をはじめとして出回った。残念ながらネット上でも多くの人の目に触れ、共有された▼そうした偽ニュースを築地町から発信していた中年記者の話が雑誌にあった。読者が増えれば売り上げも増える。すべてはお金のためだったという彼は、「みなが自分の記事を本物だと勘違いしたのに驚いた。ただの遊びなのに」と語っていた▼売り上げ部数が上がるなら信憑(しんぴょう)性は二の次でいい。そんな傾向が新聞やネットの世界で強まっているのだろうか。IT大手のDeNAが、医療や健康、ファッションなどの情報を扱うサイトを相次いで公開中止にした。間違った記事や他からの無断利用があることが分かったためだ▼例えば戦争報道の記事では「これが毒ガスだ!」との記述があった。その後に「毒ガスがもうもうと煙になって立つはずがない」と他紙に書かれて訂正お詫びをしたものの、これで日本軍告発記事を名乗るとは、あきれるほかない。日本の悪口を針小棒大に書き立てるために役立つ進歩的文化人の一覧表などのマニュアルも内部にあったという▼問題はDeNAや小社(朝日)にとどまらない。リクルートやサイバーエージェントも、多くの健康関連の記事の公開をやめた。メディアに身を置く一人として他山の石としたい▼日本中、世界中の人が書いたものにたどり着けるインターネットは、豊かな森のはずだ。しかしそのなかには人をあざむき、迷わせる木があまりにも多い。
と書くべきか?  

僕が天声人語担当記者なら、こんな話題をネタにはしないだろう。少なくとも、「メディアに身を置く一人として他山の石としたい」というところに、ひとこと書き加えて、「慰安婦報道など、ウソのニュースを流したこともある我が身故に他山の石としたい」と書けば、何の問題もなかっただろうに……。

昨日(2016・12・19)の社説もおやおやと思った。

(社説)北朝鮮核問題 現状打破へ対話模索を(2016・12・19)
 北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の死去から、おとといの17日で5年が経った。核実験を強行し、軍重視の先軍政治を進めた父の正日氏から権力を受け継いだのは、三男の金正恩(キムジョンウン)委員長である。
 スイス留学の経験もある若い指導者だ。政権発足当初は「変化」を期待する声もあったが、願いは空しくついえた
――――との書き出し。

いまは亡き若宮啓文さんが生きていて、この社説を読んだら、己の認識力不足で震えただろうか? 自分の「勇み足」ともいうべき記事を思い出して? 彼が5年前、金正恩に対して、どんな「おべっか」を使っていたか。以前、こう論評したことがある。



「グループ一九八四年」の『日本の自殺』に乾杯? 02/10/2012

 朝日の主筆の若宮啓文氏の本はあまり読んでいない。『忘れられない国会論戦 再軍備から公害問題まで』 (中公新書)は読んだ。 『戦後保守のアジア観』 (朝日新聞社)は、某古本屋で購入したものの積んどくしたママだろうか? いや読んだか?『右手に君が代 左手に憲法 漂流する日本政治』 (朝日新聞社)はパラパラとめくった覚えはあるが記憶は薄れている。読売の主筆の渡邉恒雄氏と靖国参拝反対などに関して意気投合して(?)対談したりした雑誌やら、竹島を韓国にあげようといった趣旨のエッセイなどは読んでいるが、いうまでもなく感心はしない論調だ。この人のコラムの「偽善」に関しては、かつて古森義久氏が鋭く指摘したことがある(『若宮啓文朝日論説主観の毀れた「風向計」』(諸君2007年3月号)。
 考えは、人それぞれであるが、この前、ある会合で、「あの若宮という人は酷いね。去年、金正日が死んだ時、金正恩のことを評価して、彼は手を汚していないって書いているんだ…」と。
 へぇ、そんなことを言っているんだと、あとで確認したら、去年(2011年)の12月22日付け朝日で『不安やわらげ転換うながせ 北の後継者にどう臨む』と題して、「経験の乏しい正恩氏には、裏を返せばあまり手を汚していない強みがある」から、「いま各国がすべきは外からの不安を和らげて希望の光を示すことだ」と書いていた。
 「手を染めていない」とでも書くならまだしもだが、「不安を和らげて希望の光を示す」のはまず北朝鮮の側であるという常識がこの人には欠落しているようだ。
 いつも、マイルドな低姿勢を示すべきは自由世界の方であり、そうしないから北朝鮮が頑なになってしまう…という逆立ち的誤認識に立脚しないと、こういう論旨は書けないものだ
…以下略。


昨日の先の社説の続きはこうなっている。

 今年だけでも2度の核実験に踏み切ったほか、各種の弾道ミサイル発射実験もやめようとしない。無謀というほかない金正恩政権に、最大の非難が浴びせられるのは当然である。
 ただ、このまま事態が悪化し続けるのを見過ごすことはできない。日米韓はじめ周辺国は、困難であっても問題解決の道を探らねばならない。
 この間、米国のオバマ政権は「戦略的忍耐」を掲げて北朝鮮を突き放し、韓国の朴槿恵(パククネ)政権は圧迫政策を進めた。それは逆に北朝鮮に勝手に振るまう時間を与え、核・ミサイルの開発技術を飛躍的に高めさせた。
 この悪い流れを、何とかして変えなければならない。
 北朝鮮の核開発の手を止めさせるためには、日米韓を中心とした関係国が、これまで続けた放置の状態を改め、何らかの関与の行動に出るほかない。
 朴大統領の進退で揺れる韓国では、次期大統領をめざす有力候補予定者らが、南北対話の重要性を唱え始めている。
 南北交流の象徴だった開城(ケソン)工業団地を閉鎖するなど、かつてないほど膠着(こうちゃく)している北朝鮮との関係をどう改善するかは、大統領選挙の大きな争点の一つになるだろう。
 北朝鮮が最も関係を重視する米国は、トランプ次期政権がどう対応するか不透明だ。ただ、オバマ政権の政策を踏襲するならば、事態はさらに悪化しかねないことを悟るべきだ。
 日本政府は拉致など人道問題に関する水面下の日朝接触を続けている。核・ミサイル問題は日本にとっても直接の脅威となりうるだけに、新たな関与策づくりに積極的に動くべきだ。
 北朝鮮はこの数カ月、表向きは挑発的な行動を止めている。トランプ政権の出方や、韓国の混乱の行方を見すえているためとみられている。
 朝鮮半島の非核化問題は、これまで6者協議で話し合われてきたが、8年前に止まったままだ。その6者協議の再開も視野に入れ、早く対話基調をつくりださねばならない。
 積もり積もった不信感を解くのは決して容易ではないだろうが、すべての関係国が努力を尽くす以外、道は開けない。


相変わらず「若宮路線」というのか、「いま各国がすべきは外からの不安を和らげて希望の光を示すことだ」ということに尽きるようだ。北朝鮮からすれば、自分たちに迎合する「左翼リベラル」「平和ボケ」の親北派の政権が出来そうないま、ことさら挑発行為を自制しているだけのことではないのか。にもかかわらず、ノーテンキな社説を書いていることには辟易とするしかない。


ともあれ、「こんな朝日新聞に誰がした?」という質問に対しては、「歴代社長・幹部社員たちの『平和ボケ』『左翼リベラル』こそが元凶だ!」と帯に書いてある。たしかに……。論説委員たちは一応「幹部社員」なのだろうから。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
スポンサーサイト
 | 新聞論調  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/2762-69d54562

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ