古本虫がさまよう 「真珠湾の日」に読了した、真珠湾直後の英米協調を描いたスパイ小説について
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「真珠湾の日」に読了した、真珠湾直後の英米協調を描いたスパイ小説について
(2016・12・9・金曜日)




スーザン・イーリア・マクニールの『ファーストレディの秘密のゲスト』 (創元推理文庫を、12・8日読了した。何度も本欄で紹介してきたように、マギー・ホープを主人公(女スパイ)にした連作シリーズの最新刊(まだこの後の続刊ありとのこと)。

日本の真珠湾攻撃直後、チャーチルが米国を訪問。マギーも同行。クリスマス前後、英米同盟の絆を強めるのだが、国内の反ルーズベルト派は、さまざまな動きを展開。ルーズベルト夫人の評判を落とすための画策。そのために一人のホワイトハウス勤務の女性が「死亡」。その現場に、マギーは直面。そして……。マギーの恋人も訪米に同行。今夜はフフフ♡と思いつつも、邪魔が入り連日すれ違い。そして、彼氏はなぜかディズニーへ。

まぁ、英米のミニ旗入りのカクテルを飲もうとすると、その旗には「メイドインジャパン」の刻印があったり、フーバーFBI長官やフーバー元大統領の名前がしばしば登場し、盗聴の実態が描かれたり、チャーチルはいいとしても、英国の植民地支配を守るために助けるのはいかがなものか、チャーチルはジキルとハイドだという人もいたり、アメリカのインディアン弾圧とヒトラーのユダヤ政策とどこが違うという見方も出たり、黒人が死刑にされそうになったのを、いかにして阻止するかが重要なテーマだったり、KKKが出てきたり…。歴史の勉強にもなる本。

ちょっとルーズベルト贔屓的な筆致には、今回は「?」を感じないでもない。せっかくの大統領の暗号メモなども、12・7以前のものを解読したら「真珠湾」なんて文字があったなんて、ちょっと工夫したら、もっと面白くなったのに?

しかし、十分楽しめる小説として成功はしている。彼氏とのラブシーンがあまりなかったのは残念だが……。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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