古本虫がさまよう 三島自決(命日)の前後に、市ヶ谷で思った?---鴨に人間が負ける日がやってくる?
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三島自決(命日)の前後に、市ヶ谷で思った?---鴨に人間が負ける日がやってくる?
(2016・11・25・金曜日)




11・25の朝、夜明け前にいつものように眼がさめてラジオを点けると、今日は何の日? という朝のラジオ番組が流れていた。昭和45年の「今日」は三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)で自決した日…と。そうか、1970年か。当時、僕は田舎の小学生ということもあって、あまり記憶に残っていない。古女房は僕より数カ月早く生まれていて、親が自衛官だったということもあり、記憶に残っているようだが……。まぁ、彼女は三島文学にそこそこ関心は持っているみたいだが、僕は政治的にも文学的にもほとんど何の影響も受けていない。小説だと『夏子の冒険』『永すぎた春』『午後の曳航』などを読んだぐらいか? 源氏鶏太のほうがいい?


 昭和45年7月7日、サンケイ新聞(当時)夕刊に、三島は、 「果たし得ていない約束-私の中の二十五年」と題された記事の中で、「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら『日本』はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである」と書いていたという。

昨夜(2016・11・24)遅く、たまたま市ヶ谷駅近くを歩いた。そして駅のホームに。朝の雪はやんでいたものの11月の東京にしては凍てつく寒さ。ホームから、防衛省も深夜近く故に建物も見えないが、線路向かいの池には、無数の「鴨」が遊弋しているのが眼に止まった。こんなに寒いのに、しかも夜の11時頃なのに…と。鴨はいつ寝るのか? 夜行性なの? 池の上をスイスイ移動している。暗くてよく見えなかったが、時にも水中にもぐり込んで魚をとっているのか? 生きていくために必死の様子。

ともあれ電車で移動。某駅で下車。終電も間近だろうに、駅構内の壁やら、改札出たところには、一人一人たむろして、スマホか何かを熱心に操作している輩が市ヶ谷の池の鴨のようにいた。混雑の中、歩くにはいささか邪魔ではある。ポケモンなんとかゴーでもやっているのだろうか? こちらは一仕事終えて、クタクタで(といいつつ、車中、図書館にない本を読了。その読後感は後日に?)、さっさと寝床に向かおうとしているのに、なんと元気なことというか、バカじゃないかというか……。こんな連中とは「口をきく気にもなれなくなっている」?

カモは体の構造からして、池の寒さにも耐えうるのだろうし、昼間池に浮かんでいるのは、それこそ、人間のポケモンゴーと同じく、「休養中」なのかもしれないが、このままだとカモに人間が負ける日がやってくるのではないかとふと思った。

そして、三島の言葉を思い出し、自衛隊が海外で展開されている時に、他人の不幸を見て(子供が池に落ちそうになった時?)、駆けつけて助けてあげるべきかどうかに、喧々諤々の議論をして、やっと助けてやるべきという意見が過半数をしめるかどうかといった「世論」の状況を見るにつけ、阿呆らし屋の鐘がなると思うしかあるまい。

この前、百田尚樹氏の『海賊とよばれた男』 (講談社文庫)を読んだが、映画(試写)も見た(12・10から公開予定)。原作で描かれているイランとの交渉に明け暮れる出光社員たちの四苦八苦ぶりは映画にはなかったが、出光の勇気(英国支配から脱しようとするイランの製油を購入しようとする)をサポートする一部銀行や保険会社や官僚たちの「愛国心」「男気」「義侠心」があってこそ、そうした偉業は達成もされた。三島に「愛国心」「男気」「義侠心」があったかどうかは議論の余地があるだろうが、駅のホームや構内や改札口周辺に深夜たむろするスマホいじりの輩を見るにつけ、「日本は衰弱していくのかな?」と思わないでもない?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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