古本虫がさまよう
ジキルとハイドのごとく,真面目な本を読むときもあれば, 少々柔らかめの本を読むことも。 活字が大好きな大人のためのブックガイドです。
2016'11.15 (Tue)
真珠湾論争もいよいよ、終結か? 2016・11・26の産経新聞一面トップ記事に注目せよ?
真珠湾論争もいよいよ、終結か? 2016・11・26の産経新聞一面トップ記事に注目せよ?
(2016・11・14・火曜日)
今年(2016年)はパールハーバーアタック75周年になるということもあって、積んどくしていた、白松繁氏の『そのとき、空母はいなかった 検証パールハーバー』 (文藝春秋企画出版部)を読んだ。アメリカの公文書館にも足を運び、さまざまなアメリカ側の暗号解読電などを分析し、 『真珠湾の真実 ルーズベルト欺瞞の日々』 (文藝春秋)の著者、ロバート・スティネットとも面談している。白松氏の立場は、ルーズベルトは真珠湾奇襲を知っていたとの立場。なぜならば…と。ううむ、なるほど、そうかもしれない……と読了。
この論争に関しては、さまざまな立場からの論者の本が多々刊行されている。訳書だけでもいろいろとある。一方の立場の本を読むと、なるほどと思い、反対の立場の本を読むと、これまたなるほど、そうかもね?と思うのが、僕のような素人。
白松氏によると、1941年11月25日夜のチャーチルからルーズベルト宛の電報などが、なぜか公開されないまま経緯しているという。これが、実は、日本が真珠湾を攻撃しようとしているといった連絡電であった可能性が高いと指摘している。その電報を受けてから、突如として、開戦を延ばせるための宥和的対日案を下ろして、強硬な事実上の最後通牒ともいうべきハルノートが提案されたからだとのこと。ううむ…。そうか。
その電報に関しては、ジェイムズ・ラスブリッジャー&エリック・ネイヴの『真珠湾の裏切り チャーチルはいかにしてルーズヴェルトを第二次世界大戦に誘い込んだか』 (文藝春秋)でも触れていなかったか? スーザン・イーリア・マクニールの新作(小説) 『ファーストレディの秘密のゲスト』 (創元推理文庫) では、そのあたりも描写されているだろうか?(すでに読んだ過去の四作では、何か触れていたか? もう記憶がない?)。
ともあれ、その電報がどういう内容か公開すれば、永年の陰謀論云々の疑問も解消するのでは? 75年間、公開禁止とのことだったが、ならば、75年目になるこの2016年11月25日あたりに解禁され、産経の岡部伸氏(ロンドン特派員)が、「やはりルーズベルトは真珠湾奇襲を知っていた」「チャーチル電,秘密解除されて全貌明らかに」なんてスクープ記事を書くことになるのではないか? ということは、時差の関係やらいろいろとあるだろうが、とりあえずは、2016・11・26の産経一面に注目せよ、ということになるのかな? それとも官僚主義的に英国政府は、さらに延期、自動延長ということで、公開禁止を延期することになっているのかもしれない。だとしたら、ますます胡散臭い?
ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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