古本虫がさまよう 一日一冊の「本欲」と、一日一回の「性欲」--80歳になってもやれるのはどっち?
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一日一冊の「本欲」と、一日一回の「性欲」--80歳になってもやれるのはどっち?
(2016・11・8・火曜日)





大宅賞作家で、仏の世界に生きる家田荘子氏の『昼、介護職。夜、デリヘル嬢』 (ブックマン社)を読んだ。
我が読書コラムの自称「ジキルとハイド」ではないが、昼は介護士、看護婦、夜はデリヘル嬢、売春婦…と言った対比は、そそるものがある? 昼は女教師、夜は売春婦なんて体験記もあったかと。

といっても、真面目なノンフィクション。昼間は介護士として仕事をしながら、夜はデリヘルをやらないと生活困難になる女性たちの実情をインタビューをしながらまとめている。介護の仕事先でも、「デリヘル」まがいのことをしたりする介護士も出てくる? 見るに見かねて…? 認知症状に近い老人も性欲は衰えることなく、多少の体の接触程度は、治療効果もあるとか?
時には、家田さん自身、訪問介護の仕事にチャレンジ。文字どおり、体を張って、セクハラ老人たちと対処している(老人の中には、女性もいる。老女が男性介護士に「逆セクハラ」をする事例もあるそうな)。近刊の「週刊現代」(2016・11・19号)にも「80歳からのセックス」「まだまだ現役。こんなに楽しんでいます」なんて見出しの記事も出ている。ううむ、世も末か?

お金のためなら、夜だけでなく昼もデリヘルだけやればいいのだが…。介護の仕事もやりがいはあるということもあって、二重生活を苦にしない向きもある。どちらも力仕事で、悩める異性相手に癒しの真心もって接することができることを天職と思う女性もいたりする……。人それぞれ…。「明日は我が身かな」とも思った。

古女房からはエロ本を読んでいると、「あんたも老人ホームに入ったらエロ老人になるわよね」と罵られることがある。ううむ。所詮は「想像力」の世界の住人でしかなく、実践することはあるまいと思っているのだが……。

ただ、 「本欲(読書欲)」同様「性欲」も個人差があるのでは。読書週間の時に、読書世論調査の結果が毎日新聞や読売新聞に出ていたが、一カ月に一冊も本を読まない人が圧倒的多数派。僕のように一日一冊本を読むというか、少なくとも、一カ月で10冊以上本を読む人なんて、一昔前の消費税の割合もないぐらいだったかと。

性欲も、人それぞれで、歳と共に衰えていくのが普通。認知症などの症状として、逆に性欲肥大化なんてこともあるかもしれないが……。

このあたり、ノンフィクションとしていままで紹介してきた類似本としてはこんなものがある。


シェリル・T・コーエン-グリーン&ローナ・ガラーノ(柿沼瑛子氏訳)の『性の悩み、セックスで解決します。 900人に希望を与えた性治療士の手記』 (イースト・プレス)は、性に対してコンプレックスや悩みを抱える人たちのために、セックスの「代行」レッスンをする専門家----それが「サロゲートパートナー」ということで、全身麻痺の青年や自慰に罪悪感を持つ男性や児童への性加害で服役した男のリハビリなど‥‥さまざまな性の悩みというか病気を持つ男性に対する性治療を専門職とする女性の手記。一応というか、まずは面談やらいろんな体操など精神的、健全な肉体的訓練をして、それから本格的な肉体的「治療」が始まるのだが‥‥。

日本でも、身体障害者の性行為の代償をする仕事もあり、そうした体験記などを綴った本として、以前、坂爪慎吾氏の『セックス・ヘルパーの尋常ならぬ情熱』 (小学館101新書)、河合香織氏の『セックスボランティア』 (新潮社)や大森みゆき氏の『私は障害者向けのデリヘリ嬢』 (ブックマン社)を紹介したことがある。

そのほか、“愛人ボディ”の橋本マナミさんが出演したオムニバス映画『全員、片想い』では、彼女が介護士として登場していたそうな。まじめな作品のようであるが、彼女が、南野佑人氏の『僕だけの年上ヘルパー』 (フランス書院文庫)がドラマ化されたとして、そういう作品に出演すると尚いいかもしれない。
ちなみに、この本はかつて紹介ずみ。交通事故にあった童貞高校生。母は早く亡くなり、父は海外赴任中の独り暮らし。加害者は大学一年の免許取り立ての若い女性。その母親は介護ヘルパーをやっている38歳の未亡人。悪いのは娘よね、ごめんなさいね、体が自由に動かせない少年のために甲斐甲斐しくヘルプしていたら、あら大変…という禍福はあざなえる縄の如しという「暴力ゼロ」のメルヘンタッチのラブストーリーでした。世の中には百%の悪はなし、交通事故に遭遇するのも(ただし命はとりとめる…)ハッピーに転化しうるという寓意ある小説?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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