古本虫がさまよう 「戦後エロス文学」を考える?
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「戦後エロス文学」を考える?
(2016・10・27・木曜日)





佐久間文子氏の『「文藝」戦後文学史』 (河出書房新社)を読んだ。

内容(「BOOK」データベースより)
1933年、改造社で創刊された「文藝」は、言論統制による改造社解散後、河出書房に引き継がれた。空襲で社屋が焼かれてもなお雑誌の刊行は続き、そして戦後へ―戦後派作家たちが隆盛するなか、60年代に入ると文藝賞を創設した編集長・坂本一亀は戦後派を総括。そこで“戦後”という主題は終焉したかに思えたが…現在まで続く“戦争”の感触を掲載作品と関係者の証言から峻烈に描き出す。



「文藝」なる雑誌、実は購読したことはない。立ち読みすることも稀。この雑誌主宰の新人賞受賞者の名前を時々見かけ、まれにその本を読んだことがある程度。一つの雑誌の「歴史」を知る上で参考になった次第。小説の掲載のみならず、ちょっとした文士たちの戯れのような面白い企画もあったようで……。そのあたりに、ちょっと知的刺激を受けた次第。

ということで、久方ぶりに「文藝作品」を手にすることに…。双葉文庫の『溢れて』を読んだ。

内容(「BOOK」データベースより)→一度関係を持った女性に違和感を覚え、その源を探るべく、再びの逢瀬を約した男が性愛の深淵を覗き見ることになる「淫欲溢れてやまず」(館淳一)。恋人とベッドを共にしていても、少年の頃から憧れていた義姉の姿に思いを重ねてしまう男の情欲を描く「死んでもいい」(牧村僚)など、第一線の人気作家による書き下ろし官能アンソロジー――ということで、藍川京 草凪優 館淳一、牧村僚、睦月影郎の5人の作家の短編エロス小説が収録されている。

藍川京さんの『女陰塚』なども幻想的なタッチ。『わたしが捨てた男』(草凪優)は、昨今のグラビアアイドルからアダルト女優への強要などを想起もさせる内容。館淳一氏はバイオレンス的、睦月氏は臭いフェチ的…とそれぞれの作家の個性を活かした短編集でした。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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