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2016'10.08 (Sat)

加藤陽子先生! ハンキーの『Politics trials and errors』は未邦訳なのですか?



加藤陽子先生! ハンキーの『Politics trials and errors』は未邦訳なのですか?
(2016・10・8・土曜日)




加藤陽子氏の『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 (新潮文庫)を読み終えて、ふうむ……この本は、この角度、あの角度からいろいろと論評(批判?)ができるかなと思いつつ、その続編ともいうべき『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』 (朝日出版社)を読み進めていた。二冊まとめて「料理」(批評?)しようかなと。ところが読み進めていたら、はてな?というところが出てきた。
前著と違って、「定説」とは違う立場(まとも?)の人の主張も少し紹介しているなと思っていたのだが、228頁に、モーリス・ハンキーが1950年に出した『Politics trials and errors』という本を紹介している。そして、この本は---(未邦訳、「政治、裁判、錯誤」)---と紹介されている。

しかし、これはハンキーの『戦犯裁判の錯誤』 (時事通信社・長谷川才次訳)のことではないか。未邦訳ではなく訳出ずみではないのか?(この本は古本屋で購入ずみ。でも積んどく、行方不明?)。 東京裁判を批判もしている内容だ。

加藤さんは、「極東国際軍事裁判は不当だと頭にきている日本人もたくさんいそうですが、まずは、世界の議論の中で裁判の公正さについてどのような議論がなされているか、よく確認したうえで、腹をたてたほうがよいですね。彼は、ニュルンベルク裁判と極東裁判について、裁判所が却下した史料を用いて裁判の侵攻を批判し、戦前期に駐英大使を務めていた重光葵を裁くのは間違いだと論じていました」…などと指摘している。例外中の例外の海外の良識派が一人いるからといって、「世界の議論の中で裁判の公正さについてどのような議論がなされているか、よく確認したうえで、腹をたてたほうがよいですね」と言われても、はてな?と思うし、「よく確認したうえで」訳出ずみか、未邦訳か指摘したほうがいいのではないか? 古本屋で探せばまだ手に入る本を探させないために「未邦訳」としたわけでもないだろうが……。いや、邦訳本が手元にないので、もしかしたら違う本なのかも? どちらにせよ、講談社学術文庫あたりで復刊するといいのかも?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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