古本虫がさまよう あの植松聖は漫画「夜光虫」を読んだだろうか?
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あの植松聖は漫画「夜光虫」を読んだだろうか?
(2016・9・12・月曜日)






赤田祐一氏&ばるぼら氏の『定本消されたマンガ』 (彩図社)を読んだ。


本書では、作者の意志とは無関係に、何らかの外的要因によって市場から抹殺されてしまった「消されたマンガ」を60本超取り上げている。
人食い人種が登場する『サザエさん』やロボトミー手術が問題になった『ブラック・ジャック』などの誰もが知る作品から、
全ページから盗用が発覚した『メガバカ』、原発ネタの超ブラックな作品『ラジヲマン』などの知る人ぞ知る問題作まで網羅。
本書を読むことで、マンガと社会の新しい関わり方を垣間見ることができるだろう。
本書は、2013年に鉄人社より発売され、大きな話題を読んだ『消されたマンガ』の情報を改定し、文庫化したものである。



連載中止にいたった当事者へのインタビューや裏話なども収録されており、大変面白い内容だ。へぇ、そんなことがあったの? という例も多々あった。「ハレンチ学園」への批判などは、当時小学生で、スカートまくりをまねしてやっていて、叱られた体験を持っているだけに……。「ハレンチ学園」による悪影響はあっただろうなぁ……。ああいう牧歌的な漫画に比べて、あどけないキャラクターっぽい漫画だと思いきや、激しい性描写のあるコミックを未成年向けに出すのにあたって、一定の制限を設けるのは許されるものかな…とは思わないでもない。微妙?

 1976年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されている長寿マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」が、約40年におよぶ連載に幕を閉じることがニュースとして流れたが、このマンガも「消えた」ものがあったそうな。

ともあれ、「アカイアカイアサヒアサヒ」の「朝日ジャーナル」回収やら有名な例も出てくる。 「夜光虫」という篠原とおる氏のマンガ(1979年9月5日号の「ビッグコミックオリジナル」掲載)は、障害者を子供に持つ夫婦の重荷を減らしてやるべしと、点滴に薬品をまぜて殺害するといったマンガだったそうな。原作は「柿沼宏」という詳細不明の人物だったそうな。掲載直後から、障害者団体などから猛抗議を受けて謝罪することになったそうな。

障害者殺しを人のため世のためと称して最近やった男のことを想起もさせられる。神奈川・相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた“19人殺害事件”の「犯人」である、同施設の元職員・植松聖は、26歳というから、このマンガをリアルタイムで読んだことはないのだろうが……。

そのほか部落差別や障害者差別や、業界団体からの反発や、性描写の問題で警察からの追及やら、さまざまな批判を前にして、謝罪や釈明や回収やらと。雑誌に掲載はしたものの、単行本には収録しなかったり、改変を余儀なくされたり…と。パロディのつもりの「サザエさま」というマンガの原案をテディ・片岡こと片岡義男氏が書いていたとか……。へぇ~知らなかったといった話も出てくる。


赤田祐一氏&ばるぼら氏の『20世紀エディトリアル・オデッセイ 時代を創った雑誌たち』 (誠文堂新光社)は以前紹介ずみ。
内外のさまざまな雑誌を紹介した一冊。米沢嘉博氏のコレクションなども紹介されている。マンガやビジュアルな雑誌やエロ系も‥‥。大伴昌司のお母さんのインタビューなどが面白い。102歳当時のもの(死去)。資料として役立つ本。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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