古本虫がさまよう 素晴らしき「朝日投書」欄?
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素晴らしき「朝日投書」欄?
(2016・9・2・金曜日)





この前----「ツヴェタン・トドロフと佐瀬昌盛さんの著作から分かる「民主主義の内なる敵」の存在」(2016・8・31・水曜日)という一文を啓上した。要は、「民主主義の内なる敵」は朝日新聞なのかもしれないとふと思ったりしたのだが、投書欄に、こんな「ユニーク」な見解の投書が掲載された。84歳の無職の男性の投書だ。

(声)国交樹立でミサイル攻撃防げ
2016年8月29日05時00分

 北朝鮮が潜水艦から弾道ミサイルを発射した。約500キロ飛んだというから、予想以上に性能があがっているようだ。その気になれば日本を攻撃できるようになるだろう。安倍晋三首相は抗議したが、それだけで日本国民を守れるのか。

 問題は、日本が北朝鮮と国交を持たないことだ。尖閣諸島の問題を抱える中国とは、外相会談で外相同士、握手を交わした。艦船などの偶発的衝突を避ける措置が重要だとの認識で一致した。北朝鮮とはこうしたことができない。

 北朝鮮と国交があれば、外交交渉も可能になり、いきなり、ミサイルで日本の都市や施設を破壊されることは防げるのではないか。

 現状は、米韓合同演習などで軍事的な圧力をかけることが外交より優先されている。北朝鮮の弾道ミサイル発射は演習に対抗したとの見方もある。武力による対抗がエスカレートすれば、周辺国の国民が巻き添えになりかねない。

 拉致問題などに対する、北朝鮮の姿勢は認められない。同時に、ミサイルで攻撃されないことも重要だ。そのためには北朝鮮との外交関係の樹立も検討するべきだと思う。



ふうむ……。佐瀬氏は、先の本で、朝日投書「声」欄の特異性について詳述していたが、その考察の対象になりうる「ユニーク」な投書ではないか。

国交もあり、交渉もやって、そして「不意打ち」(?)というか、「いきなり、空母艦載機でハワイの軍事施設を破壊した」のはどこの国でしたでしょうか? 共産主義国家などを相手に対する交渉は、単なる話し合いではどうにもならないことが多い。圧力やら威圧やら、一定のパワー.(軍事力や経済力など)を背景にすることが肝要の場合が多い。やっと妥結して「協定」や「条約」を結んでも、それが守られるか?

あれほどの軍事的威圧行動を一方的にやっていて(「軍事演習」は昔から通常認められる行為でしかない)、話し合いが大事だとか、そもそも軍事演習のほうに問題ありかもよ、といわんばかりの論旨には啞然とするしかない。しかし、投書採用担当朝日社員は、これこそが「正論」だと思い、投書欄の右上トップに採用するのだろう。いくら何でも論説委員(室)がこんな社説を書けば世間の笑い物にしかならないが、一国民の投書ならば、もしかして、一部の人々を惑わせることになるかもしれないと期待しての採用ではないか。

ちなみに、この日の投書欄には「詰め込みすぎの学習指導要領」や「国歌斉唱思想の自由侵すな」…といったものが掲載されていた。「ゆとりを奪う学習指導要領とは、一体何なのだろう」とか「思想信条の自由を力によって侵すことだけはやめていただきたいのです」と。
小学生段階での一定の「詰め込み」は必要だし(それなくして国語能力や算数能力の基礎は持てない)、卒業式などでの国歌起立斉唱ぐらい儀式やマナーのレベルだと思うけどね。北朝鮮や中国とのスポーツ試合で、相手国家の国歌斉唱の時に、起立して耳を傾けるぐらい僕だってやりますよ(おなかの調子が悪いと言ってトイレに駆け込むかも?)。
投書者の視点とは別次元の話になるけど、そういう時に「ブーイング」したりするような「民度」は、思想信条の自由以前の問題だろう。中国でのサッカー大会で、そういうシーンが見られたのは残念なことであった。あれこそ「ヘイトスピーチ」ならぬ「ヘイトアクション」であり、軽蔑すべき狭量なナショナリズムの発露であった。ああいうナショナリストにはなりたくないものだ。自国の国旗国歌を愛すると同時に、相手国の(それが民意を反映しない独裁国家であったとしても一応は)それらにも尊重の念を持つ。

ともあれ、1954年生まれの大高宏雄氏の『昭和の女優 官能・エロ映画の時代 』 ( 鹿砦社)を拾い読みした。モノクロの口絵が巻頭に若干あるが、ビジュアルな本ではない。また、内容も、成人指定レベルのポルノ映画を論じたものではない。大映や新東宝などのエログロ的映画を論じたもの。僕は著者より数歳年下で、池袋の「文芸座」などでそういう映画をよく見たという著者同様に、僕もたまに利用していたが、あまり記憶にない。数々の映画の見せ場(濡れどころ?)などを適宜解説している。当時、名画座などを含めて鑑賞した体験のある人が読めば面白いのであろうが、僕程度の人間では、あまりありがたみが湧いてこない感じの本ではあった。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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