古本虫がさまよう 「帝国ホテル」には「帝国主義者」はいない?
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「帝国ホテル」には「帝国主義者」はいない?
(2016・8・30・火曜日)







奥井隷喜氏の『帝国ホテルにはたらくということ 帝国ホテル労働組合七〇年史』 (ミネルヴァ書房)を拾い読みした。

内容紹介→帝国ホテルにも組合があるんだ! 組合活動がつまらなくなったと言われる昨今。しかし、それは本当なのだろうか?「組合員100人・100時間インタビュー」が明らかにしたことは、一流であろうとするホテル・パーソンたちの気風が創る組合の力だった。
みんなで作ってきた70年の運動史。その志とは。労使で築く労使対等への途とは。個人が変わる、組合も変わる。新しい労働組合の希望がここにある!


1946年に組合ができたそうな。総評に加盟したり、いろいろと。著者は帝国ホテルの人ではなく、三菱電機の労働組合にいた人。歴史的記述に関してちょっと「?」と感じるところもあるが、本筋とは関係ないので特にコメントはしないが――とはいえ、一言いえば、例えば、帝国ホテルの労組が加盟しようとした世界労連に関して、「英国とソ連を中心に結成されたが、四七年以後、アメリカによるソ連封じ込め政策が開始し、四九年、国際自由労連が結成される。世界の労働運動は分裂した」との筆致は、なんとなく、反共反ソのアメリカが悪い?というような文章に読める。だが、マーシャルプラン拒絶やらチャーチルの「鉄のカーテン」演説などに見られるように、ソ連の強権的な東欧支配に自由世界の労組も嫌気を感じて世界労連から脱退し、国際自由労連を結成したという歴史的経緯がはしょられすぎのように感じたので。

個人的には帝国ホテルはあまり行き来のないホテル。最近、知人に連れられて「バー」に足を運んだりしたが、「全面禁煙」ではないのに驚いた。昼でもタバコ吸わせ放題
ここでパーティが開催される時に、たまに足を運ぶこともあるが、パーテイ会場は主催者の希望かどうかは知らないが、一応禁煙になっている。が、出入り口前のスペースは「青空喫煙所」になっていたのにも唖然。一流高級ホテルなら、館内全面禁煙、二重ドアの曇りガラスの消臭シャワー付き喫煙ルームをところどころに設置するのが筋だろうに、そういう設備投資もしていないのか?と。これでは、とても一流ホテルとは言えまい。

あと今はどうなっているか知らないが、一階にはトイレを設置しないと社長が豪語していたのを記憶している(妹尾河童氏『河童が覗いたトイレまんだら』文春文庫――参照)。一見の客がトイレだけを利用するのは容認しないという視点からのものだったかと。ケチだね? とはいえ、本書によると、3・11の時は、2000人近い帰宅困難者のためにホテルロビーを開放して支援をしたとのこと。「証拠写真」も掲載されている。早々とシャッターを閉めて乗客を締め出した「親方日の丸殿様企業」JR東日本よりは、マトモだったといえよう(東日本よりは公共心があったと言っても、それってあまりほめ言葉にはならない? 「ヤクルトは広島より優勝経験が多い、とても強い球団だ」――と言うようなもの? 皮肉でしかない?)。きっと「一見の客」でしかなかった多くの避難者のためにも、3・11の時はトイレも使わせてくれたのだろう。一階にトイレがないと、中二階や二階にあがらないといけないとか、喫茶ルームの奥とか、ロビー、フロントからはちょっと不便な遠いところにあったかもしれないが?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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