古本虫がさまよう 「偽りのリベラルの嘘」?
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「偽りのリベラルの嘘」?
(2016・8・4・木曜日)







この前、井上達夫氏の『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』 、『憲法の涙 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 2』 (毎日新聞出版)を紹介した。読みごたえのある本だった。

しかし、自称「リベラル」の人たちの本を読んでいると、やはり「リベラルのことは嫌い」になりそうだ。その典型本が、岸井成格氏&佐高信氏の対談本『偽りの保守・安倍晋三の正体』 (講談社+α新書)だ。「容共リベラル」みたいな人が、穏健な保守を支持するような形で、「(安倍政治は)傍流も傍流」「保守がタカに乗っ取られた」(岸井)。日本会議批判もある。

こういう本を読むと、やはり「偽りのリベラル」は嫌いになる? 岸井氏は毎日の記者だけど。

そのほか、NHKの岩田明子氏とならんでTBSの中で「安倍首相にいちばん近いとされる記者が政治部から外されている。あまりにも安倍に近すぎることが問題視されて、TBSがそれなりの対処をしたのではないかとも言われている」とのこと。
 その記者って、元TBSの山口敬之氏のことだろう。彼の『総理』 (幻冬舎)は紹介済みだが……。

一方、櫻井よしこ氏&花田紀凱氏編の『民意の嘘 日本人は真実を知らされているか』 (産経新聞出版)を読んだ。前著『「正義」の嘘 戦後日本の真実はなぜ歪められたか』 (産経新聞出版)の続編のような感じの本。

内容紹介→安保法制・安全保障問題、憲法、自衛隊、中国の拡張主義……日本人は真実を知らされているか。
報道・言論への圧力? 戦争が近づいている? 立憲主義を破壊?
民意を軽視し、印象操作をしているのは誰か。世論誘導システムが明々白々!
自作自演の「ジャーナリズム」を、日本人は知るべきだ。言論テレビのキャスター、櫻井よしこ氏と花田編集長のタッグ、ベストセラー『「正義」の嘘』に続く第2弾! 元朝日新聞記者・永栄潔氏をはじめ、論客を招いて戦後日本の歪みをひもとく。この国の煽動者は、60年安保から変わっていない!



岸井批判を元朝日の永栄潔氏が花田氏との対談で指摘している。昔のテレビニュースのコメンティターやキャスター(入江徳郎、櫻井よしこなど)と違って「事実を掘り起こし、それに対する専門家の多様な意見を伝え、記者としての考えも述べるというのではなく、彼個人の感想を視聴者に刷り込んでいるという印象しか私には持てない」「アンカーの発言としては違う」「決めつけるような結論をパパッと言う前に、多方面にわたる専門家の意見をなぜもっと視聴者に伝えないのか」と。高市総務大臣の発言にしても、鳥越氏などの反論を批判している。正論。

そのほか百地章氏(憲法学者)が、宮澤俊義の「八月革命説」など、さまざまな変節を批判しているのも読み所。

僕が大学の先生なら、夏休みの課題にこの両書を読み、批評せよなんて課題を与えるかもしれない。もちろん、どちらを評価してもいいし、どちらを批判してもいいし、片方のみ評価ということもありうるだろう。この「根拠」をそれなりに示す過程がそれなりに記されていれば評点を公平につけることは可能だろう。

でも、岸井さんは「我々の上の世代はみんなそうだよ。新聞記者だって、我々の先輩はみんな社会党支持者か共産党支持者ばかりだった」と豪語しているけど、毎日新聞には、林三郎、三好修、林卓男、塚本哲也さん、徳岡孝夫さんといった保守中道の記者諸兄もたくさんおられましたよ。「みんな」というのは、明々白々なる「嘘」というか「間違い」ではないでしょうか? まぁ、自民ではなくとも、社会主義協会は大嫌いな社会党右派、、民社党系の人もいただろうし。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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