古本虫がさまよう 「容共リベラル」のことは嫌いでも、「反共リベラル」は嫌いにならないでください?
2017 05 / 04 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06 next month






「容共リベラル」のことは嫌いでも、「反共リベラル」は嫌いにならないでください?
(2016・8・1・月曜日)




昨夜少し触れた小池百合子氏も300万票近く獲得し都知事選で圧勝のようで……。今後はマダム・五月みどりも真っ青となる(?)、「カマキリ都知事」として、歯向かう「敵」をムシャムシャと喰い殺して、「改革」を実現していくことになるのでしょうか?

それはさておき、井上達夫氏の『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』 (毎日新聞出版)を読みかけ途中で、以前、紹介した。それを読了し、引き続き、続編にあたる『憲法の涙 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 2』 (毎日新聞出版)を読んだ。

続編では、小林節氏の「変節」の酷さの指摘から始まり、いわゆる「護憲学者」の欺瞞というか矛盾を鋭くついている。

「憲法を尊重するふりをしつつ、九条を裏切る自衛隊と日米安保の存在にこっそり便乗する、ないし、それを容認しさえする。自分たちのその政治的ご都合主義を、憲法を利用して隠蔽しようとしている」

井上氏は、碧海純一さんが「先生」だったとのこと。なるほど。

僕は9条削除論ではなく、9条の第二項改正か、9条はそのままにして、新たに第三項(ただし……)を加える程度の「部分修正」で「前進」し、とにもかくにも、容共リベラル・空想的平和運動屋たちの「存立基盤」をゼロにすることが肝要だと思っている。

彼らは、本当は天皇条項を「削除」したいくせに、「護憲」を主張し、その矛盾を追及されたりすると、「護憲」は「護憲」でも「9条改正(改悪)は許さない」という立場から「9条護憲」をいいだす。そして、「9条」が「非武装中立」(?)的条文なのに、自衛のための軍隊や日米安保は容認するフリをする……。革命主義者が、「なんとなくリベラル」を偽称する?
そして、自分たちの存立基盤(空想的平和主義)を犯すことになる9条の改正(所詮は部分修正)を国民投票にかけたら賛成多数になるに違いないと内心恐れているから、とにもかくにも「9条を守れ」と絶叫する。「反知性主義」の最たる人たちなのだ。

アンケートをした際、集団的自衛権容認は違憲だと唱える憲法学者たちの過半数が、自衛隊も違憲だとみなしているのに、その事実を「紙面」で公表しなかった朝日新聞(2015・7・11)についても、井上氏は鋭く追及している。

自衛隊や日米安保や、そして集団的自衛権行使を認める安保法制を違憲とみなすならば、安保法制のみならず、自衛隊法や安保条約の廃止も声高に主張すべきだろう。

「彼らの欺瞞は――だからといって何もしない、ということ。自衛隊を廃止せよ、という運動もしていません。日米安保反対運動を国民的規模で組織しようという動きも、一九六〇年の安保反対運動の終焉以来ありません。いや、今回のように、専守防衛の枠を超えた自衛隊・安保強化の動きがあると、そこだけちょっと反対する。かつてのPKOのときみたいに。しかし、それだけですね」「彼らは、実際には、自衛隊と日米安保を容認しているんです。その便益も享受している」。

そのほか、9条が戦後日本を平和国家として守ってきた――というのも間違いであると指摘。侵略されなかったのは「自衛隊と日米安保のおかげです」と。

「護憲的改憲」を最初期に提起したのは大沼保昭さんだとして紹介もしている。1990年代からと。彼はたしかそのころ、PKOを容認する論文を「潮」か何かに書いて、僕も当時一読して、リベラル(左派)系も「知的成長」をしつつあると感じたものだった。
ただ、「護憲的改憲論」は右派系にもあり、例えば、産経新聞出身で、日共の「自民党の意見広告」に対する一方的な「反論権」主張と戦った林秀彦氏は、「改革者」にたしかそんなタイトルの論文を書いていたかと。

井上氏は、保守派や安倍首相の憲法論の「欺瞞」も批判している。それに関しては、ふうむ?と思う点もあるが……。一読の価値ある本でした。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
スポンサーサイト
 | 共産主義  | TB(0)  | CM(1) | Page Top↑
岡田一郎氏(1973年千葉県生まれ43歳)の著書2冊が気になります。◇日本社会党―その組織と衰亡の歴史 新時代社 2005/05 ◇革新自治体 - 熱狂と挫折に何を学ぶか中央公論新社 2016/07。
栗原明  08/03/2016 Wed URL [ Edit ]
----------------------------------------------------------------



Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/2607-80f0710d

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ