古本虫がさまよう 古本虫のナンセンスな(?)古本屋通いを終わらせる方法はあるのか?
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古本虫のナンセンスな(?)古本屋通いを終わらせる方法はあるのか?(2016・7・10・日曜日)




昨日(土曜日)、首都圏は少し涼しい日中。雨が降ったりやんだり。神田古書会館では、一般向けの古本市はやっていないようなので足を向けず。午前10時開店のお店はちゃんと午前10時に開店しただろうか? まずは高円寺古書会館へ。

しかし、最近、古女房が、「同じ古本を買うな、高い古本を買うな、読みもしない本を買うな、給料も減っているのだから、このオタンコナス!!!!!」とうるさい。
頭にその叱責の言葉がへばりついていて「洗脳」されているからか(?)、いやそうでなくとも、やはり4000円なんて古本があると(あったのだが)、ううむ…と(そもそも昔からそんなに高い古本は買わない。せいぜいで2500円~3000円止まり)。結局、その古本は買わず。戦後まもないころの左翼労働運動の歴史を知る上でちょっと面白そうな人が書いた本だったが……。4000円はないよなぁと。どっかの、まもなく開催予定の(?)非良心的古本市と違って(?)税込価格だけど?

次に手を出そうとしたのは……。定価が6000円ぐらいの本が1000円になっているが、ううむ、こんな分厚い、註釈が一杯ついている本は、たしかに古女房がいうように読まない可能性が高いかな…と自省して手が出なくなる……(あとで、その本は図書館にあったので、とりあえず借りて読んでみようかと……)。

図書館にある本は買わなくてもいいや……となってしまうと、いろいろと問題が発生するだろうが、しかし、物理的なスペースの問題も大きいから…。古女房がいうことにも三分の理はある…。ということで、高円寺の古書会館では何も買わずに退散することになった次第。

そのあと、西武池袋でやっている古本市へ。首都圏のデパートで開催される古本市といえば、西武池袋と渋谷東急と宇都宮東武ぐらいだろうか。筑波西武はやっているか? 昔は、夏のこの季節、横浜そごうや伊勢丹新宿、小田急新宿をはじめ、川口や浦和などあちこちで古本市が開催されていたものだが。

池袋西武では、萱原宏一氏の『戦中比島嘱託日誌』 (青蛙房)を購入。800円(税込価格)。ここの古本市は、どっかの消費税二重取り疑惑のある非良心的古本市(所沢彩の国? 新宿西口広場? 土浦? 筑波?)と違って、表示価格が「税込価格」。西武にしては良心的? 筑波西武での古本市だとは税抜き表示だったと想うけど? なぜ?

昭和58年刊行の『戦中比島嘱託日誌』は、ふと手にして「あと書き」を立ち読みしたらなかなか面白いことを書いている。

「新聞や雑誌記事の中に見る、共産大国に対する不必要な阿諛と追従は、平衡を失った言論の傾斜で、これは正しい国民輿論の形成に有害で、甚だ危険である」

そのほか「激写」「狂写」などエロスの美のかけらもない一部週刊誌の巻頭色刷り口絵写真報道を批判もしている。ううむ、この点は……。この本、都内の図書館だと新宿区立図書館が所蔵しているようだ。ここは区民か隣接区民(市民)でないと図書カードを作ってやらないという官僚主義的な杉並区立図書館などと違って、都内在住者なら図書館カードを作成できるところかと。都民なら借りて読むことも可能な一冊でした。

ちなみに、萱原 宏一さんという人はこんな略歴。

昭和期のジャーナリスト 元・講談社取締役編集局長。 生年明治38(1905)年4月10日
没年平成6(1994)年1月14日 出身地香川県 学歴〔年〕早稲田大学政経学部卒
主な受賞名〔年〕長谷川伸賞〔昭和59年〕経歴昭和2年講談社に入社し、「講談倶楽部」「キング」編集長を経て、取締役編集局長。戦後、放送界に移り、文化放送常務、フジテレビ常務、フジ・サウンド社長を歴任。のち文筆に専念。主著に「私の大衆文壇史」「八方破れ野球放談」「戦中比島嘱託日誌」、共著に「老記者の置土産―昭和を通じての人物談義」など。

『老記者の置土産』 (経済往来社)は持っているかと。

車中、白井聡氏の『戦後政治を終わらせる』 (NHK出版新書)を読んだ。進歩的文化人的な一冊といえようか。

内容紹介→現代日本政治、その劣化の起源を辿る。
いまだ敗戦を否認し続けているために「対米従属」を続けざるを得ない日本。『永続敗戦論』で一躍注目を浴びた著書が、占領下から55年体制の成立、冷戦後の混沌から現在まで、日本政治の70年を鋭利に考察、近代資本制社会の行き詰まり、排外主義、反知性主義の横行などの世界的な潮流をふまえながら、真の「戦後レジームからの脱却」の道筋を描く。戦後政治を乗り越えるための羅針盤!



森村誠一氏の『悪魔の飽食』に対して、右翼の批判などがあったことなどを紹介しているが、731部隊と全く関係のない写真を、これが人体実験のものだと「捏造」というか、「誤用」した大ミスがあってのさまざまな批判もあった事実などもきちんと触れておけばなおいいのにと思う。

自民党や民社党とCIAの金銭関係については再三触れるが、社会党や共産党のKGBとのことなどにはあまり触れない。
江田ビジョンというか、江田三郎を離党においやった向坂一派の悪行にもあまりふれない。
ソ連が崩壊し、冷戦が終り、在日米軍は縮小すべきなのにしなかったことを批判もしているが、僕などは、ソ連が崩壊した時、次は打倒中共だと思っていたから、沖縄の米軍基地の効用は「地政学」的に対ソ戦略以上に高まりこそすれ、低減するとは思わなかった。さらに北朝鮮の核脅威も高まった今日、アジアに於ける冷戦体制はまったく崩壊していない(欧州でもロシアのウクライナへの脅威を考えれば……)。

白井氏は、中国の「軍事費が増大しており、南沙諸島問題を中心に隣国との軋轢が生じていることは確かですが、だからと言って、中国が日本を侵略する準備を着々と進めているなどと判断するのは、妄想的です。軍事費の増大も、GDPの増大に比例したものであるという側面もあります」とのクール(?)な認識を示している。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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