古本虫がさまよう 「定年退職者」がバイトするならコンビニかブックオフか警備員か?
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「定年退職者」がバイトするならコンビニかブックオフか警備員か?
(2016・6・29・水曜日)





このまえ、鈴木敏文氏の『売る力 心をつかむ仕事術』 (文春新書)を紹介した。
鈴木氏はコンビニ業界の「大経営者」。それと対比的な、コンビニの「一経営者」として、本部とのやりとりや万引き対策や居丈高な客やバイトのレベルの高低等々、日々のコンビニ営業雑感を綴った三宮貞雄氏の『コンビニ店長の残酷日記』 (小学館新書)を読んだ。

何度も述べているようにスーパーが近くにあり「割高」なコンビニはなるべく利用しないようにしているので、本書で描かれているコンビニ店の日常生活に関しては想像力でそういうこともあるだろうな…という感想しか浮かばないが。

著者は脱サラして、コンビニ「経営者」の道を選んだようであるが……。トイレが使えないコンビニが多い中、この店長の店はトイレ使用可としているようだが、何も買わずにトイレだけ使う猛者や、あっと驚くような使い方をする猛女や……。24時間営業のため、人手不足も深刻。結構な美人バイトを雇えて、顧客もついてきたかと思いきや、傲慢になってしまって…。人さまざま、いろいろ。

単なるモノ売りだけでなく、公共料金の支払いやチケットの発売やら、総合サービスの担い手としてのコンビニ業界の先端を垣間見ることができる。スーパーがやっているような見切り処分などがコンビニでなぜできないのか、本部との上下関係やらいろいろと気苦労もあるようだ。24時間営業のため、家族旅行もままならない。

ううむ,コンビニ経営者より古本屋経営者のほうがいい? いや、ブックオフの経営か勤務を選ぶほうがいい? 外から見かけることが多いコンビニにしても、ブックオフにしても、働いている人は、たいがい若い人しか見かけないような気がするが……。年輩者も勤務しているのだろうか? イメージとしては重い本を運んだりするから年寄りは辛そうにも思えるが……。神保町にブックオフが進出したら、バイト先に選ぶ手もありか。
「古本屋ツアーインジャパン」さんや、岡崎武志さんなどがやってきたら、 「すみません、今日のところはこれで勘弁してください」と、金一封を渡して、店内に入るのを遠慮してもらう役回りならできるかもしれない? でも、それって、パチンコ屋にやってくる「パチプロ」を撃退するようなもの? 失礼か? いや、順当か?

街中で、コンビニやブックオフはよく見かけるが、同様に警備員の姿も日常的だ。老若男女が働いている姿は街中の工事現場をはじめ、よく見かける。ビル中で「起立」「巡回」している警備員と、外の現場で警備している警備員と、徹夜勤務の警備員と、警備員もさまざま。

警備員の生態を描いたノンフィクションとしては、以前、手塚正己氏の『警備員日記』 (太田出版)を紹介したことがある。再録的に記すと、著者は『軍艦武蔵』 (新潮文庫)などの戦記物を著してもいるとのことだが、そちらは未見未読。

 離婚やら浮気相手との同棲(再婚)など、いろいろとあって、生活費を稼ぎながら取材を続けるために、週三日ほど警備員の仕事をすることになった。その体験を綴っている。

 たかが警備員、されど警備員ということで、工事先での工事車両の誘導、片面通行時の一般車の誘導などは、ある程度の「技術力」も必要とするだけに、初期のころは四苦八苦したようだ。とはいえ、中高年で大した技量がなくてもやれる仕事というイメージもあり、いろんな人がこの仕事に従事している。朝から酒臭い人もいる。こんな仕事は…と思うこともあるが、テキパキと警備員の仕事をやる「師匠・達人」もいて、こういう人と一緒ならということでなんとかやり通す。
 若干、プライバシーの配慮でノンフィクション・ノベル的になっているのかもしれないが、大変面白い本であった。警備員といえば、そのほか、青木卓氏の『夜路のガードマン 日雇い日払い棒ふり物語』 (技術と人間)という本を読んだことがある。これも夜間工事の交通整理などの仕事を実際に体験した著者によるノンフィクションであったと記憶している。青木氏はほかにも『ディズニーランド裏舞台 夢の王国で働く人の物語』『マクドナルドの勝手裏』 (技術と人間)など、職場潜入ルポのような本があったが、いずれも面白い本であった。

そういえば、このように警備員やコンビニなどに関しては、実際に働いた体験のある人の手記はある。古本屋も経営者などの手記・体験本もあるが、ブックオフに関しては、ブックオフを「せどり」したりした体験本はある。とみさわ昭仁氏の『無限の本棚 手放す時代の蒐集論』 (アスペクト)や、吉本康永氏の『大金持ちも驚いた105円という大金』 (三五館)など。だが、ブックオフそのもので働いていた末端の労働者の手記はあまり見かけないような気がする(創業者たちの手記本はあるが)。ブックオフはチェーン展開店もあるようだから、一店員の手記ではなく、『ブックオフ店長の残酷日記』 という本も可能かもしれない。読んでみたいもの?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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