古本虫がさまよう 「日本の古本屋」たちは、「セブン・イレブン」を見習え!
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「日本の古本屋」たちは、「セブン・イレブン」を見習え
(2016・5・29・日曜日)





昨日(土曜日)は、東京周辺はまずまずの快晴(ちょっと雲多し)。薄いジャケットなら羽織っても邪魔にはならない程度。シャツ一枚でも日中は大丈夫という程度の「陽気」だった。

午前中「来客」があり、正午前に家を出る。某大学のモンゴルセミナーに行こうかと思っていたが、それに出掛けると古本市(神田古書会館)に出掛ける時間がなくなる……。金曜日、午後6時閉館ではなく午後7時まで開いていれば、金曜のうちに寄れたのだが……。デパートもびっくりの親方日の丸経営では、金曜アフター5の有効活用も無理。仕方なくセミナーは断念し、まずは神田古書会館へ。

特に買いたいものはないかな?と二巡した時、ふと、著者署名入りコーナーのところで、稲田定雄氏の『或る女の横顔』 (雁書館)を手にした(この署名入り本コーナー、かなりの分量。林真理子さんやら有名作家多し。単なる著者オンリーの署名から、謹呈先名前まであるのも。そのあたりを無粋に破いたりはしていないようだ)。『或る女の横顔』……書名からすると、ちょっとフフフの本かなと思った次第。

著者の「あとがき」を見ると私小説のようだ。稲田定雄? 知らない。国鉄OB作家とか? 「小松久子様」「恵存 稲田定雄」と万年筆による、読みやすい字体で書かれている。300円(税込)。エロス系ではなさそうだ……。

どうしようかなとパラパラとめくっていたら、

「世の中が不況で゛ロシア語では就職口はなく、唯男(古本虫註・「唯男」は「稲田定雄」のことのようだ)は実業之世界社編集部記者になり、財界関係の記事を書かされました。その社長が実父の甥だった関係で、そこへ入社出来たのです。資本主義の牙城ともいえる大会社などを褒めたり脅したりする記事を載せては、金を巻きあげるわけで、資本家の寄生虫のような存在です。唯男は不本位ながら、一年ばかりそこで働き、毎月その分厚い実業雑誌を、黙って送ってきました」との文章が目に飛び込んできた。

おお、 「実業之世界社」といえば、佐藤卓己氏の『天下無敵のメディア人間 喧嘩ジャーナリスト・野依秀市』 (新潮社・新潮選書)を紹介した時に詳述したが、あの「実業之世界社」ではないか(「実業之日本社」とは違いまっせ?)。稲田氏は、野依さんの親戚か? これは「買いだ!」と手にする。

ほかに、秋山和歩氏の『中年この魅惑の日々 マチュアエイジの人生学』 (山手書房)がそばにあったので手にした。これも署名入りだが、 ”人生” の見えはじめる午後、中年 秋山和歩――との署名。ううむ、名言?

ともあれ、『或る女の横顔』は、神田古書会館をあとにして、高円寺古書会館や所沢の彩の国の古本市や帰宅途上、車中で読み進めたのだが、大変面白い。私小説というか、戦前戦中戦後、一人のロシア研究者(稲田定雄?)を夫にもつ妻・女性の視点から描いた「私小説」という形で書かれているが、さまざまな文学者などが実名で登場する。これはナイス。帰宅して、この本を図書館横断検索して見ると、なんと国会図書館にも所蔵されていない本だ。かろうじて府中図書館が所蔵しており貸出もしている。「日本の古本屋」で見ると、2500円、3000円で出している古本屋があるだけだ。ううむ、これが300円とは掘り出し物であったか? 読後感はのちほど。

ともあれ、神田古書会館を出て、古本屋街に行く暇もなく、新御茶の水駅から丸ノ内線で新高円寺駅へ。

高円寺駅、古書会館へ向かう商店街は相変わらず、煩い音楽(歌詞はないけど)を電柱から垂れ流している。杉並区住民は、よくもまぁ、こんな騒音公害に耐えているものよ? 僕が住民なら、本当に訴訟を起して、こんな聞きたくもない音楽の垂れ流しをストップさせるね。住んでないからまぁ、歩いている最中、ガマンしているけど。

そういえば、丸ノ内線の車内で、隣に座った餓鬼が、手にした缶ジュースを指で「コツコツ」と太鼓みたいに叩くのが耳障りで、注意しようかと思いつつ、首を横にして、叩いているのをじっと見て、舌打ち打ったら、隣のお母さんが出来た人で(?)、「やめなさい」と注意。おかげて少し静かになった。かくもまぁ、公共の空間で、人間の意思の力でコントロールできる騒音は制御するのが文明社会の掟だろうに、杉並区の高円寺の商店街は、あちこちで日中(夜も?)、電柱から一方的に音楽などを垂れながしているのだから呆れるしかない。

ともあれ、午後2時を過ぎていたので、珍しく開いていた都丸書店などを覗くが買いたいものはなく古書会館へ。梶山季之氏の『奇妙な人たち』 (講談社)、立川談志氏の『世の中与太郎で、えじゃないか 常識にあきあきしてる人へ』 (青春出版社)、ロン・マクラーティの『ぼくとペダルと始まりの旅』 (新潮文庫)を購入。3冊で400円(税込)の安さ。

そのあと、高円寺駅前からバスで練馬駅へ。そこから西武線で所沢駅へ。彩の国古本市へ。
その前に所沢駅構内のテツで、つけ麺(大盛り・950円税込)。以前は高円寺の某ビル地下一階のラーメン横丁だったかにも出店していて、並も大盛りも同じ料金だったかと? ともあれ、実は、家人が持っている某カードの5・25から利用できるテツの玉子やメンマなどのトッピング無料クーポンを利用しようと思っていたから所沢までやってきたともいえる? 正味200円前後の価値あり? 
それを利用して早めの夕食。まずまずの味。

それから「消費税二重取り疑惑の消えない(?)彩の国の古本市」へ。
会場には、見落としたのかもしれないが、古本市の本の値段は税込ですとか、税別とかの表示はなさそうだった。「古書英二」さんなど、神田や高円寺の古書会館に出展した時には「税込」なのに、ここだと「税別」になっているのは本当に不可思議というしかない。そういう古本屋が何軒も彩の国の古本市に出ているのではないか。そのたびに値札を貼り替えている気配はまったくなし。今回も、ここでは「古書英二」さんなどは区切りのいい価格だったし……。同じ本が神田古書会館では「500円」で、所沢だと「540円」になるのはどう考えてもおかしい。

こういう疑惑を発生させて平然としている古本屋関係者の「理性」というか、「良心」を疑うしかない。

ともあれ、何か購入して、ひとことクレームを言おうかと(以前もいったことがあるけど、安倍さんにいってもらわなくちゃなどと誤魔化しの発言をしていたのには呆れたものだった。だからクレームつけても意味なしかも?)。館内は、まぁ、歌詞はないものの、あまり好きではないクラシックの音楽が流れている。こんなもの流すより、もう少し冷房を強くしたほうが電気の有効活用では?

ところが、あいにくと、こんなに広い会場なのに、買いたい本がなし。いや、買おうかなと関心をもった古本も、あまりの強気価格。文庫一冊に2000円? それに消費税もふんだくられると、2160円?  神田&高円寺の双方の古書会館で買った代金より高くなる? これでは購入は止めておこうという気にもさせられる。

ということで、買いたい古本はなく、クレームをレジのところですることもままならず。西武池袋・新宿線沿線古本屋マップなんかも相変わらず配布しようという気もなさそう? 遠くからやってくる顧客のために、ついでに周辺の沿線の古本屋にも寄ってみたらと、消費を向上させようという意欲もないようだ。

こういう人たちに読ませたいのが、鈴木敏文氏の『売る力 心をつかむ仕事術』 (文春新書)だ。2013年10月に刊行されていて、長いこと積んどくしていた本。今回の退任騒動があって、ふと、読む気になった次第。

「セブン・イレブン、いい気分。あいててよかった!!」というコマーシャルはリアルタイムで聞いた(見た)記憶がある。本書によると始まったのは、1976年からとのこと。ううむ……。我が田舎に、当時、セブン・イレブンがなかったのは間違いない?

大学生になって上京して都内に住んでからも近くにスーパーがあって、コンビニに行く必要をまったく感じなかった(さすがにコンビニはあったかと記憶しているが、学生にとっては1円でも安いほうがよかったから、「定価販売」のコンビニなど、何の魅力も感じなかった) 。
今は、朝9時にオープンし、夜10時までやっているスーパーがコンビニより近くにあるから、普通の早寝早起き(?)の人ならコンビニに対して「あいててよかった」と感謝することはないだろう。当時もいまも牛乳などは普通、スーパーが安い。食パンも? 下着ソックスなども。あと、惣菜の類は、近所のコロッケ屋で足りていた。またスーパーでは定期的にミニ古本市をやっていた。コンビニで古本市はスペース的にもやれるわけがなく、コンビニに足を運ぶということは学生時代にはほとんどなかった。

そして、今日も、駅へ行くまでの間にスーパーはあっても、コンビニはあまりない? コンビニよりは少し店舗面積が広い成城石井やまいばすけっとはちょっと使うこともあるが……。いや、成城石井はそんなに安くないからめったに行かない。まいばすけっとは、まぁ、イオンのPB発泡酒などがあるからたまに寄る。
しかし、セブンイレブン含めて僕はめったに利用しない(たまの二日酔いのときにガムを買うことがあったり、行きなれない町の古本屋を訪れていて、夏場喉がかわいているとき、スーパーが見当たらず、またスーパーの飲み物があまり冷えていないように思えるとき、コンビニを利用することが年に数回あるかないか。もちろん、コンビニ以前のJR東日本系の「ニューデイズ」「キヨスク」などは「車内照明減灯」以降、よほどのことがない限り利用しないことにして久しい。乗客の「読書力」「視力」を低下させた怨みは生涯かけて果たすから、思い知るがいい? 地下鉄メトロ系の売店も同様)。

ともあれ、突然の「不信任」(?)で渦中の人となった鈴木氏だが、セブン・イレブンのヒット商品の数々を自分がいかにして企画し開発してきたかを披露している。ときには低価格商品、ときにはプレミアムな高級商品を逆転の発想で生み出してきたとのこと。まぁ、自慢話ばかりであるが、事実なら自慢してもおかしくはないが……。同じ値引きでも、こういうふうにすれば消費者に喜ばれるとか、消費者、お客様の視線というのか、立場になって考えての値引きや高級路線の打ち出しの数々……。一読者としては、なるほどというか一理あるなと感得することも多かった。

しかし、神田神保町界隈の周りの商店街もあっての古本屋街なら、メインストリートの古本屋さんは、夏場はせめて午後7時まではオープンしてほしいもの。(午後6時閉店は減ってきているようだが)。その意味で、「セブン・イレブン」の逆で「イレブン・セブン」をやってほしい(午前11時開店、午後7時閉店)。今は「テン・シックス」だから(午前10時開店、午後6時閉店)。もっとも「シックス・ナイン」でもいいけど(午前6時開店、午後9時閉店)。ちょっと、「シックス・ナイン」はハード過ぎるか? ブックオフでも、そこまではやらない(午前10時開店、午後10時閉店が標準)。

それにつけても、ブックオフが神保町のど真ん中にきてくれればいいのに(神保町のど真ん中が無理なら、せめて、水道橋駅か御茶の水駅に。すぐ隣の飯田橋駅と秋葉原駅まで進出しているのだから、あと一歩前進!)。

ブックオフで「せどり」などをしている『無限の本棚 手放す時代の蒐集論』 (アスペクト)の著者で、マニタ書房の店主である、とみさわ昭仁氏も喜ぶのでは? 僕も定年後のバイト先として? 一応古本虫ですから、「せどり」相手に、価格防衛を担当しませっということでブックオフにてバイトする手もあるかも。「成人コーナー」みたいに「せどり対策コーナー」を設置し、そこの古本コーナーには「玄人」はいれないようにするとか、かなりの高価格路線をしいたりするとか?

とにもかくにも、営業時間を含めて、いい意味での競争原理が働かないと、神保町にせよ、古本市にせよ、活性化されないだろう。

それにしても、所沢の彩の国古本市関係者たちは、「消費税二重取り疑惑の古本市」をいつまで続けるつもりなのだろうか? あまりにも消費者、お客様をバカにしている商法というしかない。だから、今回は、あえて所沢彩の国の古本市では買わなかったともいえる? テツのつけ麺を食べて、改札を出ないでUターンすれば電車賃が節約できて尚よかったかも? 

そういえば、新聞報道によると、税込価格を表示しないで、税抜き価格のみを表示し、なおかつ「値上」路線に踏み切っていた「ユニクロ」も、消費者の買い控えなどに直面し、低価格路線にちょこっと復帰することにしたとか? ユニクロはまだマシか? いやいや、そんなことはない。
 ブックオフの中古衣料コーナーは、価格は「税込価格」表示でやっている。なのに、ユニクロは税抜き価格表示のみしかしてこなかった(スーパーみたいに税抜価格を大きく表示し、税込価格を小さく列記するといった程度のこともやらずにいたのがユニクロ)。そんな殿様商法をするから、「高いなぁ、ユニクロは…。もっと安いところで買おう」となったのではないか? 消費者をバカにすると(甘くみると)、しっぺ返しを受ける!

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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