古本虫がさまよう 「本の虫」「図書館のネズミ」そして「古本屋・古本市好きの古本虫」「年上の女教師好きのエロ虫」は絶滅危惧種か?
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「本の虫」「図書館のネズミ」そして「古本屋・古本市好きの古本虫」「年上の女教師好きのエロ虫」は絶滅危惧種か?
(2016・5・20・金曜日)




2016・5・16から読売新聞夕刊の「しあわせ小箱」という欄で「本の虫」というコラムが連載されている。各コラムの「見出し」は以下の通り。

① 「5500冊図書館つくった」
② 「青春の神田古本街」
③ 「トイレ以外蔵書で埋まる」
④ 「私設図書館客足パッタリ」…と。

四回分を読むと、渡辺信夫さん(65)と年上の妻・公子さん(68)が登場する。夫が会社を早期退職して2009年1月に私設図書館「眺花亭」を隅田川沿いのマンションにオープンしたとのこと。書籍4000冊と雑誌1500冊を揃えているそうな。入館料500円でコーヒーか紅茶が一杯ついて、開館時間中なら好きなだけ室内の本を読めるとのこと。

そもそもの始まりは……浪人中に神田の古本屋街をはしごして「茶房きゃんどる」で長時間一服していたそうな。結婚してマンション(3LDK)を購入。子供は二人。学生時代からの古本屋歩きはサラリーマンになっても変わらず本が増えていき「空いているのは、トイレくらい」。「地震になったらどうするの!」と娘から抗議も受けたという。
やがて50代になり会社の仕事が忙しくなり、神田に行く時間が確保できなくなっていく。
そんな時、浪人時代に古本を読みふけった神田の喫茶店の光景が頭に浮かび「人生は一度きり。本だらけの喫茶店を作ろう」と決意。しかし、喫茶店開業には金がかかるから、私設図書館にしようと。早期退職をして両親が住んでいたマンションを改装し、私設図書館を開館。開館から2日間は、知人友人が訪れ盛況だったが、そのあとは客足がまったく途絶え、妻の溜息「どうすんのよ!」と(記事では「ため息」になっているが、ふつう、こういうのは「妻の怒声」とすべきでは?)。

そして、5・20夕刊(最終回)はどうなるか? ⑤回目が掲載されてハッピーエンドになるのだろうか?

ともあれ、50代半ば過ぎても、律儀に土曜日には神田(&…)の古本市行脚をしている我が身は暇なのか? あと、我が家は、トイレにも本棚&古本があるが……。

「本の虫」のことを、スペインでは「図書館のネズミ」というそうな? ならば「古本屋のネズミ」という国もあるだろうか? しかし、毎年秋恒例の読書調査などを見ても、月10冊、いや5冊以上読む人や本を買う人は消費税以下の比率ではなかったか。「本の虫」は絶滅危惧種ではないか。

ともあれ、記事を読んでふと思い出した本がある。

スティーヴン ヤングの『本の虫 その生態と病理 絶滅から守るために』 (アートン)だ。

読み虫、書き虫、活字虫症候群、読み癖症候群、読書環境依存症、書籍購入症候群…、本の虫は実在した! すべての本好き人間必携の、「本の虫」の生態と病理に関する研究奇書。

それはさておき、この前、睦月影郎氏の『美女と野望』 (双葉文庫)を読んだ。これは2004年に双葉文庫から刊行された『美乳の秘蜜』の改題復刻版とのことで、サラリーマン・エロス小説といったところだった。引き続き彼の小説『卒業 一九七四年』  (講談社文庫)を読んだ。

これは大学受験前後、高校三年生の卒業直前から受験を経て浪人生活に入るまでの間の「青春」「性春」を描いたもの。自叙伝的か。僕より少し年上になるが、ほぼ同世代。

成績もぱっとせず(本を読むのは好きで、国語の成績はいいが英語がダメ)、スポーツマンでもない平々凡々の高校三年生。幼なじみの同級生、倶楽部の顧問の25歳の年上の女教師のことを思って、一日三回のオナニーに耽る日々。キスしたい、アレしたいと。女教師には、大学に合格したら、僕の童貞を奪ってくださいと告白したり。でも、そのあと、受験前に幼なじみの同級生と教室で初めてのキスをしたり。受験会場で高校時代の先輩だった女性と出会い、ラブホで初体験をすませたり……。ううむ、まずまずではないか? 性遍歴に関しては?うらやましい? それにしても著者の、女性に対する「匂い」ならともかく「臭い」を崇める姿勢にはあまり共感はできないのだが?

続編『初夏 一九七四年』 (講談社文庫)も出るようだ。こちらでは、浪人のために都内に住むことになった部屋の家主の奥さんと娘や部屋の前の住人(美女)との遍歴が予定されている?
今後は、神崎京介氏の『女薫の旅』 (講談社)シリーズのような流れになるのやら? しかし、18歳前後で、しかも浪人の身で、そんな酒池肉林の世界を体験しては、大学合格は難しい?

みうらじゅん氏の『セックス・ドリンク・ロックンロール』 (光文社)も、似たような「性春時代」を綴った小説。彼の最新刊のノンフィクションコラム『されど人生エロエロ』 (文藝春秋)もあるが、睦月氏のノンフィクション『追憶の真夜中日記 24年間の記録』 (マドンナメイト文庫)も圧巻。

1950年代生まれの童貞論、初体験論、エロエロ論に関しては、二人は巨乳、いや巨頭というべきか? 古本虫よりエロ虫のほうが死なない?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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