古本虫がさまよう 「古本屋に行ってみたい」と思う皇后の願いはかなえられないのか?
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「古本屋に行ってみたい」と思う皇后の願いはかなえられないのか?
(2016・5・9・月曜日)




出版社侵入疑いで右翼活動家逮捕
「雑誌の記事が不敬だ」
2016/5/5 11:19(共同)
 警視庁公安部は5日までに、出版社ワック(東京都千代田区)に侵入したとして、建造物侵入の疑いで、自称東京都港区浜松町、右翼活動家松田晃平容疑者(24)を現行犯逮捕した。
 逮捕容疑は4日午後10時45分ごろ、オフィスビルの4階にある、出版社の入り口窓ガラスを割って社内に侵入した疑い。松田容疑者は「発行している雑誌の記事が不敬だ」と供述している。
 公安部によると、松田容疑者は複数の右翼団体などで構成する「大日本愛国団体連合時局対策協議会」の理事を名乗っているという。「出版社に侵入し、ペンキをまいて、消火器を噴霧した」と自ら110番した。




この共同電だろうか、このニュースが、5・6の夕刊(読売)などに掲載されていたのをみて、あらためて「ウィル」(2016年6月号)をめくった。皇室関係の記事(西尾幹二氏&加地伸行氏対談「いま再び皇太子さまに諫言申し上げます」)がケシカランということでの「侵入」「破損」であったようだ。

このなかでの両者の「諫言」に関してはともかくとして、「古本虫」としては、西尾氏の発言のなかでおやっと思ったものがあった。

天皇皇后両陛下には、一般人には経験のできない権利や義務があり、その反面、一般人のある種の自由は許されないこともあるということで、「美智子皇后は、『ただの一度でいいから古本屋に行ってみたい』とおっしゃったということです。学生時代の気侭な自由の時間をもう一度試してみたいという意味でしょうが、それは許されません」と……。

ううむ……。「古本屋」に行く自由は…? 天皇となると、「地下鉄」にもなかなか乗る自由はないようだが……。

その指摘は、以下のようなエピソードからのものだろうか。


皇后さま「透明人間になってもう一度本の立ち読みをしたい」
2014年1月16日 7時0分
NEWSポストセブン
 神田神保町といえば、世界最大級の書店街だ。とくに古書店が多く、明治期に界隈に創設された学校にあわせて誕生、発展した。洋古書販売と和洋古書買取専門店の北沢書店を作家の山藤章一郎氏が訪ね、聖心女子大生だったころの皇后さまが来店した折りについて語った店主の思い出を報告する。
 * * *
 東京神保町に〈北沢書店〉という古くからの洋書専門店がある。1階は児童図書専門店〈ブックハウス神保町〉。親子で絵本を〈坐わり読み〉できる大きなベンチがあり、常時1万冊の児童書がそろう。2階にあがる。ツイードのスカートスーツ、金のブローチをつけた80を越す北澤悦子さんが若き日の皇后さまの話をする。
 遥かな昔、聖心女子大生だった正田美智子さんがここに卒論の資料を捜しにきたという。
「義母があたしに手招きするの。ねっほら、あの方、すごいきれい。気品があって才女のオーラがほとばしり出ているわね。あとで皇太子殿下とご結婚なされる人だと報道を知ったときはびっくり仰天いたしましたよ」
 卒論は『フォーサイト家年代記における相克と調和』だった。
「たぶん、ゴールズワージーの『フォーサイト物語』をお捜しに来られたんじゃなかったでしょうか」
 ゴールズワージーは『林檎の木』や『人生の小春日和』で日本にも馴染みの英国の作家。

「その後、妹さんの正田恵美子さんもよくいらしていただきました。『こんな本を捜しています、どこの誰それ』と記録しておく〈探求書ノート〉がウチの店には備えてありまして。そこにたびたび恵美子さんのお名前がございました。いま1階は洋書売り場をやめ、小学館さんに児童書売り場を出していただいてます。スマホではなく、本に親しむ子供たちをぜひ増やしたいですね」

 2007年、欧州5か国歴訪前の宮内会見で皇后さまは、「お供も警護もなしに1日を過ごせたら何をなさりたいですか」と問われて、お答えになった。

「透明人間になって、学生時代よく通った神田や神保町の古本屋さんに行き、もういちど本の立ち読みをしてみたいですね」

〈本の街〉神保町には約180の古書店がある。ぶらりと訪ねて見知らぬ本に出会う喜びは、スマホでは味わえない。
※週刊ポスト2014年1月24日号



皇后には『橋をかける 子供時代の読書の思い出』 (文春文庫)といった本もあり、読書の意義を強調している。そういう読書好きの人からすれば、「学生時代よく通った神田や神保町の古本屋さんに行き、もういちど本の立ち読みをしてみたいですね」という言葉も無理もない感慨であろう。

でも、人生、得るものがあれば失うものがあり、失うものがあれば得るものがあるのが常。

とはいえ、小渕首相とて、神田の古本まつりを散策したことがあったから、国際古本市などの会場を訪れるというようなことなら可能かもしれない。だが、そういう儀式めいた会場ではなく、やはり雑然とした古本屋街の軒先コーナーなどをぶらぶらしたり、店内に入ったりするほうが楽しいだろう。でも、いくらなんでも高円寺の古書会館では……。神田の古書会館は一応近代的ビルだから、そこでの古本市ならまだ可能かも?

そういえば、僕が「肉眼」で天皇(&皇后?)を拝見したのは、神田古書会館に寄ったあとの路上であった。以下再録。

君は天皇陛下を神保町で見たことがあるか?
(2015・1・24・土曜日)

今日はJRの都内フリーパスを買って、先ずはお茶の水。10時ちょいすぎに神保町の古書会館へ。
木村英一氏の『軍国臨終物語 応召軍医の体験記録』 (私家版)、福島倹三氏の『鋳掛屋の天秤棒』 (鏡浦書房)、東京交通新聞編の『個人タクシー 風雪の二十年』 (東京交通新聞社)を購入。

外に出て、三省堂書店方面の交差点に向かうと、なんとなく異変を感じた。まず車が少ない。土曜日とはいえ、この時間だから(午前10時50分ごろ)、そこそこ車は走っているはずなのに。一方、お巡りさんが何人も道端にいる。
おやおや、ヘイトスピーチがらみのデモ隊でもやってくるから、その規制というか誘導のためであろうか? 

それにしても交差点に着いたが、赤信号のまま。向かいの青信号は長い‥が車があまり来ない? 交差点の中にお巡りさんがいて、笛で誘導もしている。

横断歩道の前の端まで来ると、お巡りさんが、「すみません、ちょっと下がってください」という。別に車道にはみ出しているわけでもないのに? なんで?

とすると、そこに、白バイが数台やってきた。すぐに、黒塗りの車がやってきて、風体の怪しい警察官のような男が窓を開けてこちらをじっとにらんでいるというか、周辺をきびしい目で睨みながら通りすぎていく。そのすぐあとに、これまた黒塗りの車がゆっくり通っていくのだが、すると、なんとそこには「天皇陛下」のお顔が‥‥。にこやかに手を振っておられる。
周辺には何人かの人がいたが、若い男が「ホンモノなの?」と奇声を発していたが、まぎれもない本物であられる。

人生、半世紀以上生きてきたが、ナマの天皇陛下を拝顔するのはこれが初めてか(いや、母親が正月上京してきて、一般参賀に十数年前出掛けたことがある。遠く防弾ガラス越しに拝顔したといえば拝顔したが、あの距離に比べれば、今回はあまりの至近距離。「ナマ感覚」)。ここ数日、阪神淡路大震災などの式典出席など、テレビでよく見ていたこともあるが、勿論、一瞬とはいえ、そのお顔は間違いなく「ホンモノ」であられた。隣に皇后陛下がいたのかどうかはわからない。
あっという間に青信号を通っていったから。

ともあれ、その時、児玉隆也氏の『君は天皇を見たか 「テンノウヘイカバンザイ」の現場検証』 (講談社文庫) という本のタイトルが一瞬頭に閃いたのだが‥‥。(以下略)



あの時、隣席に皇后がおられたかどうかは不明だが、そういうふうに東大病院かどこかの帰り道で神保町を通る時に、古書会館前で下車して、ちょっと古本市を覗く…なんてこともあってもいいのかもしれないが。でも一挙手一投足をみられていると、立ち読みする本とて注意しなくてはいけないことになる? やはり「不自由」? 

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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