古本虫がさまよう レッドチャイナ(共産中国)に洗脳された「日中友好文士」「進歩的文化人」の言論と責任を直視
2017 09 / 08 last month≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10 next month





レッドチャイナ(共産中国)に洗脳された「日中友好文士」「進歩的文化人」の言論と責任を直視
(2016・4・12・火曜日)







栗田直樹氏の『共産中国と日本人』 (成文堂)を読んだ。大変面白い、知的刺激を受ける本だった。著者は『緒方竹虎』 (吉川弘文館)などを書いている学者(愛知学院大学教授・1959年生まれ)であって、中国問題の研究家ではないが、いわゆる「日中友好文士」と呼ばれる人たちや一部(いやかなりの)知識人や新聞記者たちが、いかにして、文革、大躍進などの中共の「実態」を「誤解」し、日本人向けに誤導してきたかを検証した労作である。

そうした「日中友好」の「空気」を醸成していた人々に対して、少数異見を展開してきた学者たち(中嶋嶺雄、林健太郎・中里介山など)の見解も平行して検証されている。

内容紹介→日本人が中国や中国人に抱いた壮大な幻想が、結局今日の日本人を苦しめる結果となった。具体的に、誰がどのような中国像を描いたり宣伝したりしたのかを振り返りながら、中国人と日本人の異質さ、中国と日本の違いを伝える。
はしがき 序 章 中国幻想の戦後 第一章 共産革命と日本人 第二章 旅行者と中国 第三章 奮闘する旅行者 第四章 日本人の毛沢東像 第五章 大躍進と日本人 第六章 大躍進の光景 第七章 劉少奇と毛沢東 第八章 紅衛兵 第九章 奪権と武闘  第一〇章 文化大革命と日本人  第一一章 交錯する文革像



同様の視点から進歩的文化人の「妄言」の数々を検証している稲垣武氏の『朝日新聞血風録』 (文春文庫)や『「悪魔祓い」の戦後史 進歩的文化人の言論と責任』 (文春文庫・PHP研究所)なども適宜引用紹介されているが、『共産中国と日本人』は、それよりも細かいというか、より広く、当時の雑誌などの論文やエッセイなども渉猟して検証している。

いい歳した大学教授(大内兵衛…)や政治家(宇都宮徳馬)や経済人(岡崎嘉平太)や作家(井上靖・大江健三郎…)などが、「洗脳」されてというのか、愚かにも全体主義権力者の前に跪いて、賛美の文章を綴ったことに関して、日本知識人の知的頽廃を直視することが重要だろう。

そうした文革中国礼賛の過去から脱却し、真摯に懺悔した日本人は極めて少ない。栗田氏の本には出てこなかったと思うが、元岩波社員の長島陽子氏の『中国に夢を紡いだ日々 さらば「日中友好」』 (論創社)ぐらいか。

いや、それどころか、栗田氏の本に出てくるさまざまな日中友好文士の末裔たちはいまだに生き続け、とりわけ経済人の中には、かつてに比べればはるかに拡大した中国経済力の前に、ますます拝跪する傾向が強まっているともいえよう。

闇カジノに出入りするのと同様に、植民地帝国をいまだに築き、国内独裁体制を維持し、武力による威嚇を背景に海洋侵出を謀る「共産中国」(レッドチャイナ)に媚びへつらうことがいかに「社会モラル」に反するか。
こういう本をテキストにして、日本経団連は、企業経営者を対象に「人権セミナー」を開いて啓蒙活動をしたほうがいいのではないか。朝日新聞社も新入社員セミナーに、この本を読ませてレポートを書かせるということをやってもいいのではないか。それをやってこそ、コンプライアンスなんとかの最たるものではないのか? 「過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となる」とは、こういうことなのだから。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
スポンサーサイト
 | 共産主義  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/2478-ad052b0e

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ