古本虫がさまよう 還暦前後は人生閉店間近? いや、新規開店、心機回転再稼働の時期? チャーチル、バーク曰く「Never Despair.But if you do, work on in despair.」
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還暦前後は人生閉店間近? いや、新規開店、心機回転再稼働の時期? チャーチル、バーク曰く「Never Despair.But if you do, work on in despair.」
(2016・3・8・火曜日)







1950年生まれの残間里江子氏の『閉じる幸せ』 (岩波新書)を読んだ。刊行は2014年10月。

変わりたい。でも、変われない──。そんなとき必要なのは、「変わる」でなく「閉じる」です。人生は長きにわたる舞台。折々に幕の閉じどきがやってきます。そのタイミングを見極め、恐れず勇気をだして閉じてこそ、新たなシーンの幕が開くのです。いつも全開で生きてきた著者ならではの、ユニークな生き方エッセイ。



山口百恵の本をプロデュースしたり、いろいろと活躍してきた著者による「閉じる」論。一種の「転進」論といっていいのかもしれない。老いた母の作家になりたいという執念の成果である原稿の山におののいたり……。そんな母を見て、知人たちの「老後」などを参照にしながらも「閉じる」論。ふうむ…なるほどとも。
僕は残間さんよりは少し若い世代になるけど、五十歩百歩?

引き続き1947年生まれの南伸坊氏の『おじいさんになったね』 (海竜社)を読んだ。刊行は2015年5月。
1937年生まれの赤瀬川源平さんが『老人力』 (筑摩書房)を出したのは1998年ごろだったかと。当時60代前半。そのあと、2014年10月に死亡。亡くなった赤瀬川を偲びつつ、本書はスタート。少し前に沖縄に赤瀬川さんと一緒に行った時、悩み事をある人に聞かれたものの、「あの頃は、身体も元気だし何の問題もなかった」といっていたそうな。そんな赤瀬川さんもあっというまに亡くなった……。

南さんも、自らの眉や下腹部に「白髪」を発見し驚愕したりの日々が……。
僕も鼻毛を抜けば、半分弱は白髪。あそこはたまに発見。乳首の毛にも白髪が稀に…。この前も、乳首を触ると「毛」を感じるので、毛抜きで抜こうとするのだが、見た感じ、毛が見当たらない。しかし、触感で抜いたら、なんと白髪だった。だから、見当たらないわけだ。やれやれ……。

さらには、1948年生まれの橋本治氏の『いつまでも若いと思うなよ』 (新潮新書)を読んだ。

若さにしがみつき、老いはいつも他人事。どうして日本人は年を取るのが下手になったのだろうか―。バブル時の借金にあえぎ、過労で倒れて入院、数万人に一人の難病患者となった作家が、自らの「貧・病・老」を赤裸々に綴りながら、「老い」に馴れるためのヒントを伝授する。「楽な人生を送れば長生きする」「新しいことは知らなくて当然」「貧乏でも孤独でもいい」など、読めば肩の力が抜ける、老若男女のための年寄り入門。



バブル末期に、1・8億円するマンションを借金して購入。本来なら儲けるはずが、バブル崩壊で、逆に毎月何十万円もの支払いのローンに追われる中、難病にかかり入院生活を余儀なくされる。明日は我が身かなと思いつつ一読した次第。まぁ、なるようになる……。それにしても、毎月何十万もの返金など、よくやれたものだと?
それなりに売れる作品を書いていた橋本氏ならではの人生綱渡り術といえようか。

そういえば、同じ作家でも、柳美里さんなどは、かなりの生活貧困に陥った体験を書いた本を出していた(紹介ずみ→『貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記』双葉社)。

人生、何が起こるか分からない。普通に公道を歩いていても車が突っ込んできて殺されることもある。家でくつろいでいてもセスナ機が飛び込んできて死亡することもある。急病で倒れることもある。

しかし、とにもかくにも生きている限り、意思ある限り、精一杯生きていく努力をすることは大事だと思う。

安倍首相は、昨夜正論大賞授賞式で、こんな話をしたという。前の内閣の時代、急な辞任で不遇のまま家にいた時、あるアメリカ人(ジェームス・アワー)が訪ねてきて一冊の本を置いていったという。それは英語の本で、チャーチルの評伝だったそうな(産経新聞2016・3・8朝刊参照)。産経の記事ではチャーチルの著書となっているが、この本ではないか?
 
Martin Gilbert (著)『Winston S. Churchill: Never Despair, 1945–1965 (Volume VIII) (Churchill Biography Book 8) (English Edition)』

(内容紹介)→'Never Despair' spans Churchill's life from the defeat of Germany in 1945 to his death nearly 20 years later.

書名の『Never Despair』の意味は、「絶望するなかれ」といったところか。
産経記事では「決して諦めるな」となっている。「この本の表題を見つめて諦めなかったおかげで、3年前、(首相に)復活できた」と語ったそうな。

ネットでこの言葉を入れると、こんな解説をしているものがあった。


Never Despairは、「保守主義の父」として知られるエドモンド・バークの言葉です。
この後に「But if you do, work on in despair.(たとえ絶望したとしても、絶望のうちに働き続けよ。)」
と続きますとのこと。

1874年に生まれ1965年に死んだチャーチルにとって、この本のサブタイトルの「1945-1965」は晩年だ。所属政党を何度も変え、スキャンダルなどで失脚したりしつつも、戦時中は打倒ヒットラーで戦争を指導、「勝利」を得て、さぁという時の総選挙で労働党に敗れる。しかし、そのあと、再び1951年に首相に返り咲く。

昔、某新聞社の記者が書いたワイン外交の本を読んでいたら、この復活劇を知らなかったのか、校正ミスなのかどうか知らないが、チャーチルは戦後すぐの総選挙で敗れ、そのまま沈んだ…云々の趣旨のことを書いているので唖然とした記憶がある?

安倍首相にこの本を送ったアワーさんは、その書名の寓意を込めて『「Never Despair」』と言いたかったのだろう。そして、安倍さんは復活した。このあとどうなるかはともかくとして……。

同じことは、民主党の政治家にもいえる。所属政党をいくつも経てきた小沢一郎にもいえる? いや、それはいくらなんでも……?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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