古本虫がさまよう SEALDsが「志位ルズ」にならないためにやるべきこととは?
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SEALDsが「志位ルズ」にならないためにやるべきこととは?
(2016・3・5・土曜日)






古谷経衡氏の『愛国ってなんだ 民族・郷土・戦争』 (PHP新書)を読んだ。
ところどころ、リベラル左派(?)的な、「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)」の奥田愛基氏との対談が収録されている。古谷氏の本は本欄でも何冊か取り上げてきた。中道右派の論客といったところではないかと。個人的には共鳴することが多かった。

お二人ともお若い。古谷氏は1982年生まれ。奥田氏は1992年生まれ。見た目は、どちらも今風(?)の髪形というのか‥‥。ううむ?

ともあれ、古谷氏は、ファシスト呼ばわりされる安倍晋三氏の『美しい国へ』 (文春新書)をまずはじっくりと解剖し、安倍氏の「思想」を分析する。その本は、初版を読んだ覚えがあるが、数年前。増補版は未読だが、その分析には、なるほどと思った次第。

どうでもいいことだが、古谷氏が、「中学の三年間、部活動への参加を頑なに拒否し、『帰宅部部長』を僣称して、自分の部屋で漫画とエロ本を隠れて読みつづけていた」とのことで、そのあたりに自分自身の若い時を思い出した? 

それにしても、古谷氏と奥田氏の対談の中で、奥田氏が「北朝鮮については情報がほとんど日本に入ってこなくて、わからないことで不気味だとか怖いイメージをもってしまうところがありますよね。僕も拉致問題について聞かれることがありますが、あまりに情報がなくてどう判断していいかわからない」とコメントしていることにはちょっとガッカリ。正体見たり?

拉致問題にしても、脱北問題にしても、邦訳文献だけでもいろいろとある。数冊読むだけでも北朝鮮という国が、かつての軍国日本やナチスのような国であるということが分かるのでは。「北朝鮮については情報がほとんど日本に入ってこなくて…」なんてウソか言い訳ではないか。

『北朝鮮 全巨里教化所 人道犯罪の現場 全巨里教化元収監者81人の証言を含む8934人による、北朝鮮の国内人権状況の証言集』 (連合出版)や、そこから脱出した申東赫(シン・ドンヒョク)の手記『収容所に生まれた僕は愛を知らない』 (KKベストセラーズ)や彼の収容所生活を綴ったブレイン・ハーデンの『北朝鮮14号管理所からの脱出』 (白水社)は、涙なくして読めない本。

そもそも、北朝鮮には「SEALDs」なんて存在しえない。その意味で面白く読んだのが、福島香織氏の『SEALDsと東アジア若者デモってなんだ!』 (イースト新書)。シールズのデモとホンコン、台湾などの学生デモや中国の反日デモなどとを比較考証したルポ。

シールズの関係者には直接取材はできなかったが、ホンコン、台湾では当事者への直撃取材をしている。台湾はともかく、ホンコンといった「共産圏」内で、そもそも自由平等な選挙システムが保障されていないところでの「デモ」は、自由世界のデモとは異なる緊張を強いられている事実の指摘など、なるほどと思うところが多々あった。シールズに関しては、古谷氏の本を紹介しつつ、また古谷氏にも尋ねたりしている。

福島氏は安保法制にも理解を示しているが、かつて、ホンコンで企画立案された「国家安全条例」なる法案は、民主化運動などを行なう組織などを反共だということで逮捕することも可能な内容だったという。それ以降も、普通選挙の実現は困難なまま。これでは明治時代の日本ではないか。そういう困難な状況下でのデモに比べて、日本ではどうも呑気なというか、安楽な面もあるようだ。そのあたりにも厳しい指摘がなされてもいる。


「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)」編の『SEALDs 民主主義ってこれだ!』 (大月書店)をパラパラとめくったが、この本の中で、「安倍内閣総理大臣、あなたは戦争という、すべての人権を否定する、人類の行いでもっとも愚かな行為に対する想像力が、また、その結果生じる死への想像力が、圧倒的に欠如しています」と決めつけている人がいたが、少なくとも、それと同じことを、金正恩さんや習近平さんにも訴えるべきではないのかしら? 福島氏も指摘していたが、SEALDsが「志位ルズ」にならないためにも! しかし、毎日の与良正男さんはこういう。

熱血!与良政談 .
これはシールズ効果だ=与良正男
毎日新聞2016年3月2日 東京夕刊
 それにしても、と改めて思う。彼らの影響力は大きかったなあ、と。昨年の安全保障関連法案審議の際、国会周辺を中心に反対デモをリードした学生団体「SEALDs(シールズ)」のことだ。
 関連法成立後の昨年10月、シールズのメンバーは「参院選に野党の統一候補が出るなら応援する。野党は政策や立場の違いを超えて選挙協力してほしい」と訴えていた。
 これにいち早く反応したのが共産党だったと認めていい。一時、難航していた民・維の合流話も、共産党が先んじて「独自候補取り下げ」を表明したことが、「こちらもモタモタしているわけにはいかない」と民・維両党の背中を押したとも聞いた。
 既に各地でシールズのメンバーと地元の市民団体や学者らが連携して組織作りを進める動きが出ている。野党はそれをもはや無視できないということだ。若者が行動を起こして声を上げれば、政治は変わるのだ。
 衆院選との同日選になれば別だけれど、参院選は政権選択には直結しない。総じて言えば現政権の中間評価だ。もちろん安保関連法や憲法だけが争点ではないが、逆に安保法制や憲法を投票の判断基準にする有権者がいても一向に差し支えない。
 成立してしまえば、とかくあきらめがちで、忘れがちな私たちだ。再び安保法制への関心を呼び起こすことができるかどうか。シールズにとっても、私たちメディアにとっても課題となる。



まぁ、そういう見方も成り立つだろうが、福島氏が指摘しているほうが見識ある指摘だと思う。

「共産党や社民党といった極端な左派政党と思い切って距離をとってほしい。二〇一六年の参院選あるいはダブル選挙でそういった左派政党が若者デモの人気を集票につなげようと画策することだろうが、それには乗ってほしくはない。なぜなら、共産党も社民党も絶対与党になれない政党だからだ」「政党に関わるなら、自民党の保守リベラル派閥と組んだほうがまだしもだ」「台湾の学生運動も香港の学生運動も政党との距離をしっかりとっている」「それが政党に取り組まれるようでは、元も子もない」

コミュニストは、潜入工作がお得意だ。シールズ内部にも、民青諸兄もさぞかし潜入しているのでは?

そういうコミュニストたちの組織潜入、画策、乗っ取りの手法は、ルイス・フランシス・ブデンツの『顔のない男達 アメリカにおける共産主義者の陰謀』 (ジープ社)やハーバート・フィルブリックの『F・B・I逆スパイ 私は三重生活を送った』 (生活社)をひもとくとよく理解できよう。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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