古本虫がさまよう 「商売道」のイロハが復活ししつつある神保町古書街を歩く?
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「商売道」のイロハが復活ししつつある神保町古書街を歩く?
(2016・2・7・日曜日)







昨日(土曜日)は午前10時前に、地下鉄の神保町駅で下車。専修大寄りの出口から地上へ。いきなり眼の前に「八女」との案内表示を手にした男性が――。先を歩いていた年配の女性が、それを見て、何か会話。同窓会会場への案内役?

ともあれ、いつものように古本屋街へ。時刻は午前9時55分ぐらい。以前、午前10時開店と称している古本屋は、この時間だとまだシャッターが閉まったままだった。でも……。おお、午前10時開店の古本屋は、おおむむねシャッターは開いているし、すでに軒先の均一コーナーなどを設置しているところも少なくない。商売道もアップ? 営業、開業時間厳守は商売人の初歩の道徳なんだから(逆に、以前は、閉業時間が午後6時の店だと、開業は数分遅いのに、閉業準備は午後6時の数分前から始まり、午後6時少し前になると、はやばやとシャッターがおりていたものだが…)。その点、ブックオフは、デパートのように、開業閉業時間を守る。その点、老舗の、時間にルーズな神保町の一部の古本屋よりは立派だった?

いわゆる「未亡人古書店」はシャッターが閉まったまま。閉店? いやいや、この前も、午前10時ごろには開いて、未亡人が一人で均一棚を出していたかと。でも確認する暇もまもなく、足早に古書会館方面へ。

その前に、三省堂書店の一階に立ち寄ると、「ぴあ」コーナーがなくなっていた(一月末日で閉鎖)。たまに、ここでプロ野球のチケットを購入していたが……。まぁ、いまはネットで、コンビニで入手可能ではあるが……。「ぴあ」のあったスペースには、従来からあった文房具屋というのか、雑貨屋が進出。それにしても、おおむね「ネコグッズ」のワンパターン展開。インコ、小鳥好きの我が身からすれば、ネコなんて、クソ食らえの生き物。もう少しインコグッズを置けば買うのに……。バカだね…? その点は東急ハンズがまだマシ? 新聞によれば、時々、ネコ惨殺の事例があるとか? 犯人はインコ好きの中年男?

古書会館では、ロストウの『中共の将来』 (一橋書房)、実松譲氏の『情報戦争』 (図書出版社)、浅野晃氏編の『殉国の教育者 三島精神の先駆』 (日本教文社)を購入。400円、200円、200円で、三冊で計800円なのに、 「ちょうど千円になります」とおばさんに平気の平左で言われて、 「えぇっ?」と思わず大きな声を発する。やれやれですな。黙っていたら、200円搾取されるところだった(レジ係が気づいてくれるかな?)。
おばさんたち、お客さんが少なくて(?)暇そうにあれこれ雑談していたけど、仕事する時はちゃんとやってほしいもの。明朗会計は、商売道のイロハ。
ところで、会場内では、 「星野哲次」なる人に献本署名をしている本を何冊か見かけた? ちょっとした物書きだったのか? 「八女」といい、「星野哲次」といい、謎? ネットで見ると、ちょっとひっかかるが……。

お茶の水駅から高円寺駅へ。高円寺古書会館は暖房がついているのはいいけど、ラジオもついているのは耳障り。時々、あるよね、ここの古本市は。主催者の「趣味」かもしれないけど、古本市では、そういう「雑音」は極力拝するのが、お客に対する主催者の思いやりというか良識というものではないのかしら? 「この本面白いかな?」と手にして、ちょっと読んでみて、買おうかどうかを判断する時、聴きたくもない人工音声や歌詞ある曲などは耳障りというしかないのだが……。頭のいい人は平気かもしれないが、普通程度の脳味噌の持ち主としては、眼から得る情報を吸収している時に、雑音が入ると、思考力が低下するので……。やれやれ。

もっとも古書会館までの商店街への道筋では、いつものうるさい電柱からの音楽は中断していたみたいだったけど。
あと、もちろん、雑音が耳に到達しないのと同様に、タバコの悪臭が鼻孔に届かないほうがいい。でも、古本市会場の入り口脇にはいつもの汚れた吸殻入れがあった。吸殻もいくつか……。今回滞在していた時には吸う人はいなかったが。やれやれ。

青空喫煙所など、建屋のない原発みたいなものだという常識が、日本ではまだ定着していないようだ。青空に拡散すれば、いいだろうと。まっすぐ上に立ちのぼるならまだしも、風の関係で、煙が、悪臭が横に周辺に流れていくから困るのだが……。お客さんのためというより、古本屋関係者が、さすがに会場内では吸わないというマナーを獲得し(以前は、よく会場内でも吸っていたものだ。苦情を述べたことも)、その代わり、入り口周辺で青空喫煙するならいいだろうと思っての灰皿設置とすれば、時代錯誤もいいところだ。

もっとも、神田古書会館も、さすがに、会場内は無論のこと、出入り口も禁煙のようだが(ただし「敷地内禁煙」といった、良識ある図書館ならどこでも設置している「禁煙」の表示はないので、お客さんのなかで勝手に出入口外で吸っている人はたまにみかける)、隣の駐車場というのか、そのあたりに、自分たちの敷地内ということで、青空喫煙所を設置している。関係者たちが時々そこで吸っているが、公道に近いほうにそういう場所を作るのは、反社会的、反知性的というべきか? 
せめて、敷地内でも、もっと奥の、公道にはまずは漂わないところを「青空喫煙所」にして吸うようにすればまだしもだが。どうして、こんなに喫煙者たちは、自分たちの悪臭の伝播に関して、もっと深い関心を持たないのだろう。あなたがたの健康などどうでもいい。失火による火災発生と、悪臭が鼻孔に漂うことさえしなければいいのに……。

ともあれ、高円寺古書会館では、タントリの『肌の色を越えて 太平洋戦争のかげの女性の手記』 (新潮社・ポケット・ライブラリ)、スパイ防止法制定促進国民会議の『新聞・雑誌にみる戦後スパイ事件のすべて』を購入。

午後は所用(仕事)あり、終日某所にて籠もることに……。

車中、中野翠氏の『この素晴らしき世界!?』 (毎日新聞出版)を読んだ。サンデー毎日に連載している「日記的エッセイ」をまとめたもの。落語と映画の話がちょっと多いけど、テロやらいろんな社会問題に関して、良識的な発言が光る。毎年一冊刊行され、愛読している。

映画「ドローン・オブ・ウォー」を見た感想として、 「現在ではなく近い未来の話なのだろう」 「ラスガベス近くの基地のコンテナに閉じこもってドローンを操作する仕事についている」「はるか彼方の中東のタリバンの動向を画面でウォッチし、不穏な動きがあると狙い撃ちするのだ」「戦場に行くこともなく戦闘をしているのだ」と。

ここはちょっとミスリードかも。 「近い未来の話」ではなく「現在の話」だから。
以前、紹介ずみの兵頭二十八氏の『もはやSFではない 無人機とロボット兵器 エコ軍備の最前線』 (並木書房)は2009年の刊行。フレデリック・フォーサイスの『キル・リスト』 (角川書店)は小説だが、テロリストなどを無人機が追いかけるシーンがふんだんにある。ドローンを危険な兵器として批判しているのが、ジェレミー・スケイヒルの『アメリカの卑劣な戦争 無人機と特殊作戦部隊の暗躍 上下』 (柏書房)。クールにドローンの開発の歴史を追ったのは、昨年刊行された、リチャード・ウィッテルの『無人暗殺機ドローンの誕生』 (文藝春秋)。ウィッテルのこの本を読めば、ドローンがすでに実戦「配備」「運用」されていることが分かる。
僕は映画は見ていないが、おそらくウィッテルが描いた「戦闘」シーン(ノンフィクション)の世界が反映されているのだろうから。

角川書店から、マーク・マッカーリー中佐&ケヴィン・マウラーノ『ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言』なる本が訳出(深澤誉子氏訳)された。積んどく中だが、「”ドローン”はすでに対テロ戦の主役である」「アルカイダを1400人殺し、『白い悪魔』と恐れられたパイロットが初めて明かす、無機質な戦いの日々」「一万キロの彼方から敵を撃つ。ハイテク無人機パイロットの苦悩」‥と帯に書いてある。

本書の巻頭には、「私のこどもたちに」と題して、太平洋戦争中に日本相手に奮闘したパイロット(ヘンリー・アーノルド)の言葉が引用されている。

「先刻勝利を収めた戦争では、多くの英雄たちが戦闘機で飛び回った。しかし、次の戦争は無人の戦闘機で戦うことになるかもしれない」「昨今の航空戦について学んだことはいったんすべて忘れ、次世代の航空戦のために備えよう。それは、世界の常識をくつがえすようなものになるだろう」

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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