古本虫がさまよう 過去の虚報に目を閉ざす者は現在にも盲目となる
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過去の虚報に目を閉ざす者は現在にも盲目となる
(2016・1・29・金曜日)





2016年1月28日朝日夕刊一面トップにこんな見出し記事が。

「難民定住支える同胞」「カンボジア出身日本で生活相談」「私と同じ苦労させない」

東西冷戦の時代、ベトナム戦争後、カンボジアのポル・ポト政権下の強制労働や虐殺で170万人が犠牲になった」ということで、日本に難民としてやってきたカンボジアの人々のことをルポした記事。この前、紹介した朝日朝刊(2016・1・24)で「ボートピープル日本に生きる難民」「インドネシア逃れ30年超、いまシリアを憂う」「日本定住苦難の日々」といったボートピープル関連の記事の続編のようなものか。

一読して、この前の1・24の記事の時も少し皮肉ったが、今回も、ポルポトの虐殺否定コラムを書いた「同胞」の和田俊さんの「誤報」に一言触れつつ、こういう記事を書けばいいのに、なぜ、しないのだろうかと思った。他に対しては、もっと「自虐」的になれというか、自省せよと説く朝日新聞なら、当然、身内の「虚報」に対して、もっと前向きに「自省」的になっていいのではないか。



1975・4・19朝日記事 →
カンボジア解放勢力のブノンペン制圧は、武力解放のわりには、流血の惨がほとんどみられなかった。
入城する解放軍兵士とロン・ノル政府軍兵士は手を取り合って抱擁。平穏のうちに行われたようだ。
しかも、解放勢力の指導者がブノンペンの"裏切り者"たちに対し、「身の安全のために、早く逃げろと繰り返し忠告した。これを裏返せば「君たちが残っていると、われわれは逮捕、ひいては処刑も考慮しなければならない。それよりも目の前から消えてくれた方がいい」という意味であり、敵を遇するうえで、きわめてアジア的な優しさに あふれているようにみえる。解放勢力指導者のこうした態度とカンボジア人が天性持っている楽天性を考えると、 新生カンボジアは、いわば「明るい社会主義国」として、人々の期待にこたえるかもしれない。

カンボジアは内戦中も、秘密警察的な暗さがなかった。ロン・ノル政府側の要人も、警備にはさして関心を払っていなかった。 政府主催の公式レセプションでも検問所はなく、招待状なしでも要人にやすやすと近づくことができた。 これでよく事件が起きないものだと不思議に思ったが、南国的明るさとは暗殺とはそぐわないのかもしれない。

ロン・ノル政府は七三年春、王族やその関係者を逮捕したことがあった。彼らの自宅には監視のため憲兵が派遣されたが、 外来者を呼びとがめるわけでもなく、暇をもてあまして昼寝ばかりしていた。
そして、しばらくするうち、憲兵はいつの間にか現れなくなった。逮捕された人たちは起訴もされず、罪状不明のまま釈放された。 拘留中も差し入れ、面会自由。酒も飲み放題だったという。

ハン・ツク・ハク首相(当時)の命を受けて、解放勢力側と接触をはかろうとした人物をたずねたときも、 あまりに開放的なのでびっくりした。秘密的なにおいはまったくなく、こうままにどんどん資料を見せてくれた。 その素朴さと明るさは類がない。

カンボジア王国民族連合政府は自力で解放を達成した数少ない国の一つとなった。
民族運動戦線(赤いクメール)を中心とする指導者たちは、徐々に社会主義の道を歩むであろう。
しかし、カンボジア人の融通自在の行動様式からみて、革命の後につきものの陰険な粛清は起こらないのではあるまいか。(和田俊前ブノンペン特派員)




猛暑も厳冬も当てられないで、実際とは逆の予報を出すことの多い気象庁もびっくりする(?)和田俊サンの、ポルポト虐殺粛清起こる気配なし?の記事の検証もお忘れなく?

その点、映画「キリング・フィールド」にも出演した、カンボジアから脱出したハイン・ニョルの『キリング・フィールドからの生還 わがカンボジア「殺戮の地」』 (光文社)は共産主義の本質を学ぶ上で、東独ソ連の粛清の生々しい世界を垣間見たレオンハルトの『戦慄の共産主義 ソ連・東独からの脱出』 (月刊ペン社)およびそのダイジェスト版である『党員はこうして鍛えられる』 (時事新書)同様の傑作だ。
ハイン・ニョルさんは日本に来日した時、講演というか講話の謦咳に接したことがある。日本の容共リベラルな難民支援団体は、なんとなく、こういう反共リベラルな共産圏からの難民支援は得意ではなさそうに見えたけど、一応ちゃんとおもてなししていたかしら? いや、錯覚だったかしら?

「過去に眼を閉ざす者は現在にも盲目となる」という言葉はまずは自分自身に…。
僕が朝日新聞の人事部長なら、新入社員の研修に関して、和田俊氏の記事を用いて自虐的、いや、自己検証的な研修を行なうだろう。

それにしても、朝日の記事。日々熟読しているわけではないが、今後「脱北者」の「現在進行形の「難民」問題もちゃんと扱うのだろうか?(すでに報道ずみ?) 己の過去の北朝鮮礼賛記事と比較しつつ? そんなことができるだろうか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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