古本虫がさまよう 「消費税二重取り」疑惑の古本屋より怖い「振り込め詐欺」のエロチカ古本屋にご注意を?
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「消費税二重取り」疑惑の古本屋より怖い「振り込め詐欺」のエロチカ古本屋にご注意を?
(2015・1・9・土曜日)





ロアルド・ダールといえば、ロアルド・ダールだが(?)、あまり読んだことはなかった。たまたま、短編小説をまとめた『王女マメーリア』 (ハヤカワ文庫)の中に「古本屋」という作品があることを何かで知って、手にしてみた。
まず「古本屋」を読む。以下ネタバレもあるのでご注意を。



これって、いわゆる「振り込め詐欺」小説ともいえる。英国の神保町ともいえる「チャリング・クロス・ロード」にて古本屋を経営するふたりの中年男女。

新聞の訃報欄に名前の出る著名人。その未亡人相手に、、実はご主人からはご贔屓を賜っていたとの手紙を出す。お悔やみを述べつつ、つい最近もこんな発禁本などの注文を受けお届けしたばかりだったと。秘密厳守でやっているからご安心されたし‥‥。「代金の支払いがすめば、これ以上奥様をお煩わし申し上げることはいっさいございません。尚、亡くなられた御主人様のエロチカ・コレクションが、もし見つかるようなことがございましたら、よろこんでお引き取り致します」と。

その買い上げ書籍リストは、新聞に載っていた「趣味」にまずはあわせて、『釣魚大全』。だが、そのあとは‥‥。

『毛皮のヴィーナス』 (マゾッホ)。富士見ロマン文庫にあったかと。 『毛皮を着たヴィーナス』か。いや、河出文庫か。僕も持っている。積んどくだが?

そのあとは‥‥。

『性の秘密』 (デンマーク語からの英訳本。40ポンド)
『六十を過ぎていかに若い娘を喜ばせるか』 (図解入。パリの私家版。95ポンド)
『拷問術 むち、むち、むち』 ドイツ語からの英訳本。イギリスでは発禁本。150ポンド。
『三人のいけない尼僧』 美本。60ポンド。
『ザ・縛る 枷とひも』 図解入。80ポンド。
『何故ティーンエイジャーは老人が好きか』 図解入。アメリカ版。90ポンド。
『ロンドンのコンパニオン&ホステス便覧』 最新版。20ポンド。


ううむ‥。個人的には、 『六十を過ぎていかに若い娘を喜ばせるか』 (図解入)というのに関心があるが、それはさておき、夫が亡くなってすぐに、こんな請求書が来たら‥‥。
「まぁ、なんてこと? やはり男はジキルとハイドね。こんなエロ本を隠れて買っていたなんて。世間に知られたら大変。支払いが遅れたら大変‥‥」と。

エロ古本屋も、あまり大金を請求してもいけないということで、ほどほどの金額にて請求するようにしている。狡猾だ。

店に置いている古本など、万引きされても平気。単なる飾り。そして次々と振り込まれるお金をいくつかの銀行に振り分け、時々、二人で優雅に海外のリゾートホテルで暮らす。

旅先で読んだ新聞の訃報欄で、また、いいカモを見つけたと、請求書を送る‥‥。
しかし、‥‥。 ある日、店にやってきた未亡人‥‥。彼女の夫が亡くなり、届いた古本代金の請求書。夫はこんなに本を買ったのでしょうか? と。もちろん‥と答える詐欺エロ古本屋店主。しかし、思いがけない結末が‥というお話。いやはや、面白かった。

我が家に、こんなエロス本のリストを掲げた請求書が、僕の死後やってきたらどうなるか? 我が古女房などは、「また、読みもしない古本、いやエロ本をこんなに買って!」と怒り心頭に発しつつも、支払うことになるかもしれない。いや、ケチな古女房だから、その古本屋に、ウチにあるエロ本を引き取ってほしい、それと相殺してチョンマゲと交渉するかもしれない。

その古本屋からの請求書は、以下のような書名本だったりして?

『未亡人エロス古書店』 (宇能鴻次郎)2000円
『年上の兄嫁と年下の兄嫁未亡人』 (川上爽君)2000円
『年上の女教師とのおもいでの夏別荘』 (富島岳夫)2000円
『看護婦にあそこの毛を剃られ、あそこをかじられ、イルカに乗って逃げた少年』 (清水庄次郎)2000円
『スチュワーデスにすぐまたがる中年男』 (深田雄介)2000円
『歯科衛生士と看護婦にあそこをほじくられた少年』 (武見次郎)2000円
『ポルノの王子さま』 (星野真一)5000円‥‥など計15万円とか?


ともあれ、あまりに面白かったので、最初の「ヒッチハイカー」を読んだら、これまた面白い。しかし、こういう面白い小説を読んでいたら、エロ本を読む暇がなくなる‥‥いや、まじめな本を読む時間がなくなるので‥‥。ガマンして、ふたたび積んどく本コーナーに戻してしまった。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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