古本虫がさまよう ガンバレ、教養溢れるジキル系学術文庫? しかし、ハイド系エロス文庫も大事?
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ガンバレ、教養溢れるジキル系学術文庫? しかし、ハイド系エロス文庫も大事?
(2015・12・25・金曜日)



池永陽一氏の『学術の森の巨人たち  私の編集日記』 (熊本日々新聞社)を読んだ。著者は1942年熊本生まれ。講談社の元編集者。学術文庫などを長年担当しており、その思い出を綴っている。

講談社といえば、「日刊ゲンダイ」を想起する人もいるだろう。「夕刊フジ」とは異なる論調? 朝日と産経ではないが、両夕刊紙を読み比べると面白いかもしれない。

「日刊ゲンダイ」を読むと安倍右翼内閣はもう国民の支持がなくて崩壊寸前のように思えるし、「夕刊フジ」を読むと韓国や中共も明日にも経済が崩壊するように見える。まぁ、僕はどちらかといえば「夕刊フジ」のほうがいいと思うけど?
 なにしろ、以前、総選挙の時に、小沢新党ができた時、これで100議席は固いなんて趣旨の「日刊ゲンダイ」の見出し記事を見て、いくらなんでもねぇ…と思ったことがあったから。まぁ、いい意味でのイエローペーパー? でも黒字なのだろうか? そういう黒字分が、学術文庫に活かされているならば、「日刊ゲンダイ」の、それなりの存在意義もあるともいえようか?

池永氏が編集していた時期と、その前後では、学術文庫に入る本も、いささか傾向が異なるものがあるのかもしれない。竹山道雄氏の本が80年代に何冊か学術文庫に入ったが、それをリードしたのは池永氏だったようだ。竹山氏との出会いについて触れたエッセイも収録されているから。あれは買って読んだ。また、その竹山氏の娘婿でもある平川祐弘氏が、本書の解説も書いている。

それはさておき、基本的に、「文庫」は単行本の「小型化」なので、あまり手にすることがない(某特定嗜好分野の某文庫は、最初からオリジナル文庫なので、これは別?)。そもそも単行本がビッグサイズだと、「文庫」はダイジェスト本になることもある。

講談社学術文庫に入っているポール・ジョンソンの『インテレクチュアルズ 知の巨人の実像に迫る』も、たしか単行本・共同通信社の要約版。これではあまりありがたみも……。

もっとも、通常の文庫でも、「加筆」「増補」「解説つき」など、いろいろと特色を加えて、単行本を読んだ人も、また読むといいかもよ…と誘惑してくるタイプもある。

一般文庫でなくとも、学術文庫めいたものを各社だしている。徳間文庫でさえ、以前、「徳間教養文庫」をだしていて、すぐに止めたが、また「徳間文庫カレッジ」という、ちょっと硬めの文庫本をだしている。

ちくま文庫も「ちくま学芸文庫」、角川文庫も「角川ソフィア文庫」、文藝春秋も「文春学藝ライブラリー」というのを出している。文庫一冊でちょっと分厚いと定価が1500円前後することもある。ちょっとした単行本一冊のお値段だ。

最近、入江隆則氏の『敗者の戦後』が「文春学藝ライブラリー」に入った。雑誌「正論」に連載され、中央公論社から単行本として出た。これを一読した記憶がある。
そのあと、徳間教養文庫に入り、そのあと、さらに、ちくま学芸文庫に入った(この時は、長谷川三千子氏の解説があったそうな)。そして今回‥。本書には、それぞれの版の「あとがき」も収録されており(長谷川三千子氏の解説までは再録はされていないようだ)、この本の変遷がよく分かる。

いまは古本の検索も簡単にできるし、こういう本も、図書館にはあるだろうから、「読む」だけなら、買わずにすませることも可能ではあろうが、特定嗜好分野の小説と違って(?)赤線を引いたりして読むようなタイプの硬めの本は「私物化」しておくにしくはあるまい。

フランス書院文庫も、講談社学術文庫に負けずにフランス教養ロマン文庫なんてシリーズを出すのもいいかもしれない? 社名のルーツというわけではあるまいが、 『オリンピア・プレス物語 ある出版社のエロティックな旅』 (著者はジョン・ディ・セインド・ジョア・河出書房新社)なんかは、まだ文庫化されてないと思うけど、フランス書院の「教養ロマン文庫」の一冊となりうる本だろう?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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