古本虫がさまよう ハキダメにゴロツキ? いやツルでしょう! 長谷川煕氏の『崩壊 朝日新聞』の迫力 沖縄タイムスと琉球新報にはこんな記者はいない?
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ハキダメにゴロツキ? いやツルでしょう! 長谷川煕氏の『崩壊 朝日新聞』の迫力
沖縄タイムスと琉球新報にはこんな記者はいない?

(2015・12・23・水曜日)




出たばかりの長谷川煕氏の『崩壊 朝日新聞』 (ワック)を一気呵成に読んだ。
長谷川氏は元朝日記者。退職したあとも「アエラ」の契約ライターとして80歳近くまで「現役」だった人だ。
昨年8月の朝日慰安婦虚報釈明記事を見て、朝日新聞を正式に「退社」。それから、この「朝日問題」を取材し、この一冊にこぎ着けたとのこと。帯にも「この本を書くために、私は『朝日』の記者をやめました」とある。

「ウイル」(2016年2月号)に、著者インタビューや、この本の読み所が紹介もされている。松井やより氏は、同期入社の同僚でもあったという。かつては公害報道などでも一緒に競い合った仲だという。そんな敏腕記者がなぜあれほどまでに左傾化していったのか、そんな謎も追及している。

昨年、元朝日記者の永栄潔氏の『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞』 (草思社)を紹介したことがある。あの本は短編エッセイ風に、身辺雑記を交えながらの朝日論で、朝日の恥部や奇妙な点も追及していた。そういえば、この本にも、永江氏の「上司」としての長谷川氏の名前が出てきたと記憶している。

元朝日記者の回顧録としては、稲垣武氏の『朝日新聞血風録』 (文春文庫)がある。彼も、60歳の定年を前にして一年早く退社していった。

ともあれ、日本共産党からも「除名」されたり「離党」したりして、かつての独裁体制を批判的に捉える人びと(萩原遼氏、兵本達吉氏、筆坂秀世氏など)の著作は、大いに参考になったが、朝日新聞という組織の内実を、自らの体験などに基づいて「告発」した稲垣武氏や永栄潔氏や長谷川氏などの本に学ぶべき点は多い。
永続勤務者であるから「社友」の肩書も持っているに違いないが、こういう本を出して、その資格が剥奪されることはないかが心配?

「ウイル」のインタビューによると、こういう趣旨の本を書くと知った知人(朝日元社員)からは、「晩節を汚さないでください」とのお便りをいただいたという。

社友云々でいえば、以下再録的になるが、「正論」(2014年7月号)に、元週刊朝日編集長だった川村二郎氏が面白い原稿を書いていた(「さらば愛しき朝日よ」)。

この人の『夕日になる前に だから朝日は嫌われる』 (かまくら春秋社)は以前本欄で紹介したことがある。
題名だけだと天気、気象について論じた本かとも思えるが、古巣の単細胞的な正義感的報道を俎上にのせて批評したエッセイ集。面白い本だった。

「正論」の論文によると、そういう本を出した時、「朝日新聞社からは何のお咎めもなかった。それどころか、面白がって、社内報で紹介してくれた編集委員がいた」という。なるほど。

ところが、今回、『創』という雑誌で、朝日記者のコラムなどを批判的に批評したところ、 「社友資格停止」の処分を受けたという。「社友」だと、朝日新聞もタダで宅配されていたのが、「社友」でなくなるとダメになるとのこと。

また、『創』編集部宛に「事実無根の記述を重ねて当社の名誉と信用を著しく毀損する箇所が多々ある。厳重に抗議する。訂正と謝罪記事を載せろ」という趣旨の文書が届いたという。

当時、朝日新聞デジタル版に、川村氏は連載原稿を書いていたというが、それも打ち切りになったとのこと。

これが中国や北朝鮮やベトナムだったら、「内部告発」「裏切り者」ということで、逮捕監禁処刑‥となるところだろうが、さすがは朝日、いや、ここは自由な国ニッポン、もちろん、そんなことはなく、せいぜいで社友資格停止、朝日購読無料券廃止‥程度? 不幸中の幸い?

でもきっと朝日なら、社の保養所も全国各地にある?  箱根とか? 「社友資格停止」で、そういうところも利用できなくなったのかもしれない。

川村氏には「社友に付与している各種待遇を停止する」との通告文が、管理本部長名で届き、その瞬間から朝日新聞の宅配も停止されたという。彼が近くの販売店に聞くと「本社から昨夜ファックスがきて、配達するなと言われた」とのこと。
「無料で読めないとなると、月に四千円の出費になる。年金暮らしの身には正直、こたえる。安い新聞にかえようか、とも考えた」そうな。
「安い新聞」なら、産経か東京か? いっそうのこと、「正論」で連載されている「マスコミ走査線」の筆者に川村氏が起用されたら、取材経費で朝日も読めるようになるのでは? 

長谷川氏も、先の『ウイル』のインタビューで、この本の刊行によって、「朝日関係者の間では『ゴロツキ』視されるでしょうね(笑)」と語っている。だが、朝日新聞も、来年以降入社する新入社員のテキストにするといいのではないか。

ご自身の記者時代の回想や、ゾルゲ、尾崎スパイ事件までさかのぼっての、朝日新聞の「容共リベラル」的な体質の根の深さにまで切り込んでいるからだ。朝日社史(私史)としても貴重な一冊だ。

長谷川氏の本を読んでいて、同じ朝日出身の大谷健氏の『問題記事 ある朝日新聞記者の回顧』 (草思社)という本のことを思い出した。大谷氏もどちらかといえば、良識ある朝日記者(経済畑)だったと記憶している。今、手許に本がないが、彼が編集委員で編集委員室にいた時、新入社員たちがゾロゾロとやってきたとか。同僚のスター記者(?)本多勝一編集委員を一目見たくて‥‥。あぁ、そんなミーハーのような「知的」レベルの新入社員たちが、今は50代~60代で要職にいて、面接試験をしているのだろうか? だとしたら‥‥?朝日の将来は‥‥?

長谷川氏の本に出てくる、もう一人の良識記者、木村明生氏の『知られざる隣人たちの素顔 ユーラシア観察60年』 (防衛弘済会)は本欄で紹介ずみ。こういった本を読んで朝日に入ろうとする若者が出てくることを期待したいものだが‥‥。無理かな? いやいや、ネバーセイネバー?

佐々克明氏(佐々淳行氏の実兄・故人)の『病める巨象 朝日新聞私史』 (文藝春秋)、塩田陽平氏の『朝日新聞への遺書 初めて明かす密室の紛争秘史』 (日新報道)、烏賀陽 弘道氏の『「朝日」ともあろうものが。』 (河出文庫)を読んででもいいけど‥‥。

それでも、朝日にはこういう記者が少数派でもいるから立派?

その点、沖縄タイムスと琉球新報には、稲垣武氏や長谷川煕氏のような人はいないのだろうか? あの東京新聞にだって、一昔前だが、漆山成美さんなんかがいたものだったが。
『新聞論調への反論―自由・平和・人道を主張する「社説」の研究』 (日新報道)や『時代のなかの私』 (日本教文社)などの名著を書いた人だった。新聞記者(論説委員)から大学教授(京都産業大学等)に転身したが、若くして亡くなったのが悔やまれる。 『国際世論と外交』『国際紛争と世論』 (嵯峨野書院)も優れた本だった。

石垣島在住で、 『国境の島の「反日」教科書 キャンペーン』 (産経新聞出版)の著者でもある八重山日報 編集長の仲新城誠氏の最新刊『翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッグの暴走』 (産経新聞図書)は未読だが、沖縄タイムスと琉球新報の左翼偏向ぶりを検証している本のようだが‥‥。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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