古本虫がさまよう 南洋群島の「悲劇」を忘れてはいけない
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南洋群島の「悲劇」を忘れてはいけない
(2015・12・16・水曜日)





井上亮氏の『忘れられた島々 「南洋群島」の現代史』 (平凡社新書)を読んだ。


内容(「BOOK」データベースより)
南進論の系譜から、日本の委任統治時代、玉砕の戦場となった太平洋戦争期、戦後の水爆実験に至る、南洋群島の“忘れられた現代史”。 西太平洋の広大な海域に点在する、六〇〇を超える島々。日本は太平洋戦争に敗れるまでの約三〇年間、現在ミクロネシアと呼ばれる、この「南洋群島」を事実上の領土として支配した。「楽園」といわれた島々は太平洋戦争で玉砕・集団自決の悲劇の舞台となった。「海の生命線」として戦略的に重要視されつつ、その後は忘却されてきた島々を通史的に描く。



第一次大戦に「参戦」し、ドイツの植民地であった南洋群島を、国際連盟の委託統治ということで手にいれた日本。それ以降の関係史を中心に論じられた本。白人支配時代と比べて、また敗戦後、日本からアメリカに統治が代わってどうなったか‥‥。
まぁ、「五十歩百歩」であったかもしれないけど、日本の統治は、ドイツやアメリカのそれと比べて、特に悪くもなく、少しはマシだったのかもしれない。

所詮は、今日、中共が周辺民族(チベット、南モンゴル、ウイグルなど)に対してやっている見下し史観的な統治と五十歩百歩と見る向きもあるかもしれないが、日本がやっていたのは20世紀前半。中共がやっているのは、戦後、20世紀後半から21世紀にかけての「蛮行」。もはや、比較の余地はないのかもしれない。中共のやっていることは、非常識で野蛮であるのはいうまでもあるまい。

ともあれ、戦略的に重要な地域だった南洋群島。サイパン、パラオ、トラック諸島などは、対米拠点としても重要で、アメリカ側からは、そこに日本の拠点があるということで懸念の目で見られていた。委任統治という縛りもあり、軍事的な拠点を作ることは困難であったようだが、国際連盟を日本が脱退してからは、さて国際連盟の委託統治なのに、南洋群島を「支配」し続けることが可能なのかどうかなど、いろいろと日本側も懸念があったそうな。徐々に軍事的見地からの施設建設などもあったようだが。

アメリカとの太平洋戦争に於いて、重要な戦略的拠点として、激しい戦いが行われた地域。その史実を見つめる上で貴重な一冊。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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