古本虫がさまよう 『探偵物語』ではなく『女教師』の小鷹信光さんが逝去ではないのか?
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『探偵物語』ではなく『女教師』の小鷹信光さんが逝去ではないのか?
(2015・12・9・水曜日)






2015・12・9の朝刊の訃報欄で、小鷹信光さんの死去を知った。ネットでみるとスポーツ紙の訃報欄のほうが詳しそう。

「探偵物語」生みの親・小鷹信光さんが死去 79歳すい臓がんで

スポーツ報知 12月9日(水)7時6分配信

 故・松田優作さんが主演し、大ヒットしたテレビドラマ「探偵物語」の原案者で、海外ハードボイルド小説の翻訳の第一人者でもある小鷹信光(こだか・のぶみつ、本名・中島信也=なかじま・しんや)さんが8日午前8時45分、すい臓がんのため埼玉県内の自宅で死去した。79歳だった。今春にがんが判明したが入院せず、死の直前まで仕事に専心していたという。通夜・葬儀は親族のみの密葬で営まれ、後日しのぶ会を行う予定。喪主は妻・光子(みつこ)さん。

 放送から約35年が過ぎた今も根強い人気を誇る「探偵物語」の“生みの親”であると同時に、海外の良質なハードボイルド作品の翻訳、評論で日本のファンを楽しませた小鷹さんが、病との闘いに力尽きた。

 小鷹さんが手掛けた作品を多数出版している早川書房によると、今春にがんが発覚。すでにステージが進み、手術できない状態だったという。当初は抗がん剤治療などを行っていたが、闘病生活中も仕事を続けていた小鷹さんは「仕事に集中できない」と自ら治療を受けることを放棄。最近は、苦痛を和らげるための緩和ケアのみを受けていた。編集担当者は先週まで、打ち合わせのために自宅を訪れていたという。

 長女で作家のほしおさなえさんは、この日、自身のツイッターで「父、小鷹信光、永眠いたしました。癌(がん)でしたが、最後まで自宅で過ごし、なすべきことはすべて終えたと言っていました」と報告。「父と関わってくださった皆さまに感謝いたします」とつづった。

 小鷹さんは大学在学中からハードボイルド小説の研究、翻訳を始め、これまでの訳書や編さん書は100冊を超える。海外小説ファンの中ではよく知られた存在だったが、その名を知らしめたのは「探偵物語」。黒いスーツに派手なシャツ、イタリアのバイク「ベスパ」に乗った松田さん演じる私立探偵・工藤俊作を描いたドラマ(1979年9月~80年4月まで日本テレビ系で放送)は、放送当時も人気を集めたが、松田さんが亡くなった後に注目度が急上昇。小鷹さんの名もさらに広まった。

 ドラマ第12話では、自らを探偵と明かした工藤が、相手の女性に「ピンクパンサー?」と聞かれ、「日本のハードボイルドは、いつ夜明けが来るのか…。ねえ、小鷹信光さん」と画面に向けて問いかけるシーンも。小鷹さんは後に、原案を元に自ら小説化した。

 海外小説では、莫大な価値を持つ像の争奪戦を描き映画化もされたダシール・ハメットの代表作「マルタの鷹」などを翻訳。また、評論「私のハードボイルド」で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)も受賞した。最近もがんと戦いながら精力的に仕事をしており、来年1月8日に編訳を担当した米ミステリー作家ジャック・リッチーの短編集「びっくりパレード」を始め、手掛けた作品が今後数作発売される。



ううむ、見る限り、小鷹氏が『女教師』 (トー・クン著。フランス書院)の訳者である事実を指摘しているものが見当たらない? 『女教師』の一応(?)の原作である『Forever Ecstasy』は、アマゾンで見ると、なんと15000円~10万円前後で売られているようだ。しかもアメリカからの発送になるものが多い。オリンピア・プレスの刊行だったのか? オリンピア・プレスなら、 『オリンピア・プレス物語 ある出版社のエロティックな旅』 (著者はジョン・ディ・セインド・ジョア・河出書房新社)を思い出す。フランス書院も、『女教師』から始まり今日があると思えば……。
いま還暦前後の世代も、日本の作家は宇能鴻一郎、海外は『女教師』からエロス読書は始まったともいえようか。美しき女教師のジキルとハイドを描いた名作であった。『女教師』に続く『義母』『姉』も捨てがたいが……。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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