古本虫がさまよう 大石圭氏の『蜘蛛と蝶』に感動して古本屋では一冊も本を買わず?
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大石圭氏の『蜘蛛と蝶』に感動して古本屋では一冊も本を買わず?
(2015・12・6・日曜日)




昨日(土曜日)は、東京周辺は日中はそんなには寒くもない一日。古本屋・古本市行脚には手頃。だが神田古書会館はお休みの模様。
ということで、日中は地下鉄であちこちに出掛け雑用をこなす。所沢の彩の国の古本市に出掛けようかと思ったが、「消費税二重取り疑惑」の残る怪しい古本市だし? 遠方の古本市なのだから、集客のためにも所沢周辺、西武池袋・新宿線沿線の「おにきち(荻窪・西荻窪・吉祥寺)」のような古本屋マップでも作ればいいのに(と助言をしたこともあるが)、一向に作る気配もないし? 館内で煩い音楽を垂れ流すことも時々あるし? といったマイナス状況が頭に浮かび、まぁ、いいや、行くの止めようと決断!?

都内あちこち巡る中で、日比谷線の霞が関駅のホームの待合椅子の真上の蛍光灯が省かれているのに気づき唖然(同じ霞が関駅でも、丸の内線では、待合椅子の真上の蛍光灯は点灯していた。その隣の蛍光灯は消えていたから、まだ賢い節電対応だ)。有楽町線の江戸川橋駅の待合椅子の真上の蛍光灯も相変わらず削除されたまま。近くに駅員がいたけど、もう助言(節電するのはまだ分かるけど、待合椅子では本を読んだりする人もいるんだから、その真上の蛍光灯ぐらい点灯して下さいな)する気にもなれず。はっきりいって何度か言っても分からない「バカ」相手にいくら論理的な助言をしても、もはや無意味だろう。
東京メトロも、そういう助言に耳を傾ける半蔵門線や丸ノ内線と、無視する有楽町線や日比谷線とでは「組合」対立みたいなものがあるのか? 国労動労と鉄労の違いみたいな? 住むなら、半蔵門線と丸ノ内線沿線がいいのかもよ?

丸ノ内線の新高円寺駅から古書会館に向かうが、途中の商店街 煩い音楽を垂れ流している。本当に「静寂」に過ごす権利が蔑ろにされる、情けない日本というしかない。聴きたくもない音楽を、歩いている最中、ずっと聴かされることぐらい苦痛はない? 古書会館の近くでは音楽は流れていなかったが‥‥。

古書会館では何も買いたい本はなし。隣駅の阿佐ヶ谷に移動し、久しぶりに古書コンコ堂などを覗くが買いたい本はなし(ここの店内音楽に関しては、個人的にはちょっと付いていけない? 流さないほうがベターだけどなぁ?)。そのあと、知人と阿佐ヶ谷近くの飲食店(禁煙席)で献杯。そのあと、ブックオフを覗くも買いたい本はなし。なんとこの日は、一冊も古本を買わず。年に何回かこういうこともあるものだ(「読みもしない古本をこれ以上買うな」という古女房の毎度の警鐘が頭の中にあるせいか?)。24000歩もあるいたというのに‥‥。

車中、大石圭氏の『蜘蛛と蝶』 (講談社)を読んだ。

内容紹介→多岐川瑠璃子は実家住まいの歯科衛生士、33歳。家と職場の往復だけの単調な日々を過ごしている。離婚した妹が実家に子供を連れて戻ってきたので、自分が出て行かなければならないのか……と考えていたときに、同僚から聞いた出会い系サイトにアクセスする。同僚はそこで結婚相手を見つけたというのだ。ほのかな期待を抱きながら、気になる男に勇気を出してメールを送ってみた瑠璃子。程なくして、相手の男から返信が来る。舞い上がる瑠璃子。何度かのやりとりの後、二人は会うことになる。この男の名前は、佐々木一希。瑠璃子よりも7つ年下の商社マンだ。二人は急速に惹かれあい、やがて身体を重ねる――。瑠璃子は信じられないような幸福に身をゆだねつつも、一抹の不安を覚える。本当にこんなに幸せでいいのだろうか……。そう思いながらも、二人の間に、結婚話が持ち上がる。



大石圭氏の小説は『わたしには鞭の跡がよく似合う』 (辰巳出版)、 『苦い蜜』 (光文社文庫)などを読んだ程度だが、『蜘蛛と蝶』も大変面白いサスペンス小説だった。要は「結婚詐欺」にひっかかる33歳の女性が主人公。「年上の女」がいいなんていう20代の男(40年前の10代の僕みたい?)はまだ純朴で罪の意識を持つ男として描かれているが、その兄や周辺の悪い奴ら‥。33歳の「いかず」後家女性はもちろん「処女」ではないが、地味な歯科衛生士として決まりきった日々を過ごしている時に、その男と「出会う」。そして性の喜びを得て、こんなイケメン、しかも年下の「一流企業」に勤める男性と結婚できる喜びを味わう‥‥。だが‥‥。

いやはや、電車の中で読んでいて、乗り越しそうになる面白さだった。中産・上流階級に対する下層階級の憎悪(恵まれるものから収奪して何が悪い)がよく描かれている。この憎悪の構造は、鈴木大介氏の『老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体』 (ちくま新書)でも描かれていた(鈴木氏の本は「ノンフィクション」である分、なお怖いのだが)。

大石圭氏の小説は、きっとみんなこんなサスペンス&エロス小説なのだろう。だが、こういう面白い本ばかり読んでいると、ノンフィクション系の本を読む時間が減ってしまいかねないからほどほどにしなくてはと‥‥。エロスシーンもそこそこ豊富であるし‥‥。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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