古本虫がさまよう 雷雨の夢破れ‥‥リベラルはリベラルに刺激を受けて、よりリベラルに?
2017 08 / 07 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09 next month







雷雨の夢破れ‥‥リベラルはリベラルに刺激を受けて、よりリベラルに?
(2015・10・31・土曜日)





昨夜は11時頃に就寝。なぜか、天気予想が外れて「10・31」は朝から雷雨になって神保町界隈は水浸し、だから、雨対策しておけばよかったのに‥‥と高笑いする自分‥‥というところで目が覚めた? 外はまだ真っ暗だが‥‥。寒くはないし、週末も古本屋行脚に最適となりそう? ううむ‥‥?

ともあれ、野上暁氏の『小学館の学年誌と児童書』 (論創社)を読んだ。小田光雄氏の聞き語りシリーズの一冊。最初の一巻からずっと読んでいるが、いつのまにか細かいことは忘れていっているだろうけど、読んでいる時に、そこそこ面白く読めればそれでいいのだとも。

内容(「BOOK」データベースより)
『小学一年生』から見た戦後出版史。1967年に小学館に入社した著者は、学年誌を皮切りに、童話・子ども百科・文芸書の編集者として手腕を発揮するが、児童文学者としても活躍の場を広げてゆく。戦後の子どもの遊びから学年誌、児童文学を語る。

著者略歴 評論家、作家。日本ペンクラブ常務理事。東京純心大学こども学科客員教授。1943年、東京に生まれ疎開先の長野で少年時代を過ごす。中央大学を卒業後、小学館に勤務し『小学一年生』編集長、児童図書、一般書籍担当部長を経て、取締役、小学館クリエイティブ代表取締役社長、白百合女子大学児童文化学科、東京成徳大学子ども学部非常勤講師などを歴任



著者は1943年生まれ。高校生の頃から「朝日ジャーナル」を読んだり、新聞雑誌に写真や文を投稿し掲載されていたという。時代状況(反安保?)もあって、本好きの、そして政治少年?として成長していったようだ。

大学に入ってからもデモなどに積極的に参加し、就職試験でも社会党支持といったために日経は落ちたとか? 信濃毎日も最終面接前日に東京でデモ参加のために電車に乗り遅れて面接に行けずに不合格だったとか。

当時、指定校制度を取る大手出版社は受けることかできずに、小学館に入り、手塚治虫さんの担当になったりして、マンガや児童文学方面に向かっていく。そんな回想が綴られている。

「野上暁」という名前はペンネームで、本名は「上野明雄」さんとのこと。鷲尾賢也氏との共著というか、未來社の松本昌次氏へのインタビュー本(松本昌次氏の『わたしの戦後出版史』トランスビュー)のことにも触れている。
あぁ、あの北朝鮮ヨイショ本?、北朝鮮人民の飢えは、日本の経済制裁のせいだとか主張したりしていたっけとの記憶がよみがえったりした。未來社や松本氏の北朝鮮擁護論は以前批判ずみ。

ともあれ、野上氏は、そのほか、『影』や『街』の貸本マンガの復刻などをやったりもしたという。あぁ、これはちょっといい企画だったなと思い出したもした。何冊か読んだものだった。

ともあれ、出版史の一端を知ることができるシリーズの一冊。

なにしろ学生時代、デモに明け暮れ、そして入社してからも、上の人にたてついたりしたこともあって、組合活動にもいつのまにか参加するようになった、そんなリベラルな編集者からしても、こんなことがあったという。


「当時出版労協の活動者合宿みたいなところにいかざるをえないようになった。それはもちろん泊まりこみだったから、夜の飲み会があり、みんなで飲んでいると、岩波書店の編集者が隣りにきて、小学館の学年誌は漫画とか怪獣といったろくでもないものを載せている、ああいったものは組合でストライキをして出さないようにするべきだ、小学館はひどい会社だからな。それに比べ岩波の『世界』は社会的に意義のある雑誌だから、ストライキで停められないが、小学館みたいな会社はストライキを行使し、学年誌を止めてやってもいいんだというので、僕もかちんときてしまった」

とはいえ、その際、児童文学に小学館はなぜ挑まないのかなんて言われたことがきっかけとなって、著者はそういう方面に関心を持つようになったという。

傲慢な岩波編集者の言ったことにも一部の真理があったというわけだ? これも一種のジキルとハイド? 

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
スポンサーサイト
 | 自叙伝  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/2277-da5a451a

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ