古本虫がさまよう 選挙も日本シリーズも人生も「七転び八起き」だ
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選挙も日本シリーズも人生も「七転び八起き」だ
(2015・10・29・木曜日)




日本シリーズ第四戦は、終わってみればホークスの「完勝(辛勝?)」で王手!。「ヨワルト」ではなく「巨人」を倒したかった‥‥? いやいや、まだまだ油断大敵。ネバーセイネバー?

ともあれ、李小牧氏の『元・中国人、日本で政治家をめざす』 (CCCメディアハウス)を読んだ。
1960年中国生まれというから、ほぼ同世代。父親は文革やらいろいろと、その時の政治権力に右往左往され、反革命分子にされたり、優雅な生活を営めたり、いろいろとあったようだ。

 著者は、日本に留学し、専門学校で学びつつ、歌舞伎町でバイトをしたりして過ごす。小金を貯め、料理屋を経営したり‥‥。その体験を綴った『歌舞伎町案内人』 (角川書店)が売れて、そこそこ有名になり、ニューズウィーク(日本版)のコラムニストにもなり、日本人に帰化し、この前の新宿区議会選挙にも立候補。そうした自叙伝的な内容の本だった(選挙は落選)。

形式的にはともかく、実質的には立候補の自由もない中国に比べ、いかに日本の選挙制度が優れているかを自らの体験から記したりもしている。民主党の海江田万里さんに声をかけられ、推薦候補として立候補(それがよくなかった?)。以前、この人がニューズウィークで書いている靖国神社肯定論や、百田尚樹氏の『永遠の0』 (講談社文庫)に感動した趣旨のコラムを読んで、おやおや、正論だなと思った記憶がある。そんな人だから、無所属で立候補していれば浮動票が入っていたかもしれないのに。次世代の党にいた、元杉並区長の山田宏さんとも親しいというから‥‥。
アメリカでも、黒人で共和党右派というと注目されるものだ。元チャイナで、中国に対して強硬派だとかっこいい? もちろんネット右翼ではなく。

もっとも、海江田氏とは喫煙仲間? 歌舞伎町で経営している中華料理店もネットで見ると、全面喫煙可となっている。これでは、ちょっと、残念ながら、お店には行けそうにない。
さらなる飛躍のためには、まずはお店を完全分煙店か全面禁煙店にし、民主党とは一線を画すことかな? 


歌舞伎町案内人はあの遊就館をどう観たか
2014年02月17日(月)09時00分
〔2014年2月11日号掲載〕

 このコラムで先月、中国の防空識別圏設定のお陰でぎくしゃくする日中関係を打開するため、安倍首相に「チャンスがあれば開き直って堂々と握手するずうずうしさを持つべきだ」と説いた。
 ただ、握手どころか首相として7年ぶりの靖国神社参拝という「ビンタ」を中国に浴びせたところを見ると、せっかくの「歌舞伎町大学」教授の名講義も残念ながら首相の耳には届かなかったらしい。
「軍国主義の心臓部」を訪れた安倍首相には怒り心頭──日本人の皆さんはそう思っているかもしれない。でも、私は今回の事態を必ずしも否定的には考えていない。
 昨年秋、日本のある財団の招きで来日した中国人ジャーナリストと東京や関西を見学した。京都や奈良では金閣寺などを見たのだが、彼にとっても私にとっても、何より印象深かったのは靖国神社の遊就館を見学したことだった。

 今年で来日26年目になるが、これまで靖国神社に行ったことはあっても、遊就館には足を踏み入れたことはなかった。日中戦争を「支那事変」、太平洋戦争を「大東亜戦争」と呼び、戦争に対する反省のない施設と聞けば、中国人はどうしても行くのをためらう。
 ただ今回初めてその展示内容を見て、素直に驚かされた。まず当時の日本の産業力と科学力だ。航空母艦を何隻も持ち、世界で最も優秀な戦闘機ゼロ戦を作り上げる。当時の中国ではまず実現できなった水準だ。これでは祖国が日本に侵略されたのもしかたない──私と、同行した中国人ジャーナリストの意見は一致した。
 自分たちの戦争をひたすら肯定するのは、実は中国人の感覚からいえばそんなに違和感はない。北京の西にある人民革命軍事博物館はひたすら人民解放軍の戦いを正統化した展示内容だ。
 天安門広場にある毛主席記念堂には毛沢東の遺体が安置されているが、大勢が死んだ大躍進運動や文化大革命への反省はまったくない。遊就館では孫文や毛沢東、蒋介石についてもきちんと紹介されているし、そもそもその名前は中国の古典『荀子』に由来している。
■『永遠の0』への意外な感想
 先日、私は話題の映画『永遠の0』を見に行った。人民日報系のタブロイド紙環球時報が「日本社会の右傾化の証拠」と映画を鼻息荒く批判していたが、とてもそうは思えなかった。この映画のテーマは「命をむだにしてはいけない」だ。決して戦争や神風特攻隊を賛美する内容ではない。実際、2時間半近い上映時間の間に私は3回も泣いた。

 戦争が終わって70年になろうとしているのに、いまだに何でもかんでも戦争にからめて日本を批判するのは、明らかに中国が間違っている。そもそも中国政府のやることは矛盾だらけだ。尖閣諸島だってもともと琉球領だと認めていたのに突然自国領と言い始めたし、小泉首相の靖国参拝を批判した時も、彼が以前に北京の抗日戦争記念館を訪問していたことは触れもしなかった。
 最近、被告に無期懲役の判決が下りた毒ギョーザ事件だって中国政府は当初、原因が自国内にあることを否定していた。昨年、中国を訪れた日本人旅行者の数が2割減ったとニュースになっていたが、私に言わせれば少ないぐらいだ。日本は「政冷経冷」を恐れるべきでない。遊就館や『永遠の0』を見たからといって、「戦争をやりたい!」と思う日本人がいるはずはない。私に言わせれば、両方とも「平和の教科書」だ。
 私はこれまでこのコラムでかなり自由に発言してきたが、中国に帰っても公安当局に捕まることはなかった。ただ、さすがにここまで書くと限界かもしれない。
 もしそうなったら......日本に帰化して待望の選挙権を手に入れ、「湖南性事郎」として新宿区議選挙に立候補することを事前にお約束しておく(笑)。



ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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