古本虫がさまよう 「戦後」も「戦前」も「戦中」も「消費税」もみんな疑おう?
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「戦後」も「戦前」も「戦中」も「消費税」もみんな疑おう?
(2015・10・24・土曜日)






古谷経衡氏の『戦後イデオロギーは日本人を幸せにしたか 「戦後70年」幻想論』 (イースト・プレス)を読んだ。  

私たちが知る歴史はファンタジーにすぎない。インターネット時代の気鋭の論客が、右翼と左翼、それぞれの主張をゼロベースで再検討する。1945年8月14日までの日本は2015年の現在でもまったく連続して継続されている。つまり〈戦後〉は虚構であり、また幻想でもある。つまり本来あるはずのない「時代区分」である。よって「戦後◯年」などというのも、もはや効力を発揮しない。それは戦後を「それ以前の日本」とは独立した存在として扱ってきた言説を前提としているからだ。だから、〈戦後〉とは、「右派的イデオロギー」の言う「打破、解体、脱却すべきもの」でも、「左派的イデオロギー」の言う「ことさら護るべきもの」でもない。逆に言うならば、そのまま受け入れるべき、私たちが生きる時空間、そのリアルの、その地平そのものと言うことができるだろう。(本文より)



マァ、中庸な見解の表明。註釈もついているが、読みやすく分かりやすく実感的な戦後論が展開されている。「戦後を疑い」つつも、「戦前も疑い」、是々非々の視点で論じている。おおむね、なるほどと思いつつ読了した次第。こういうのを冷静な知性主義の発露というのでは?

引き続き、古谷氏の『左翼も右翼もウソばかり』 (新潮新書)を読んだ。

前著の『若者は本当に右傾化しているか』 (アスペクト)などでも展開されていたテーマについての再説でもある。
マスコミに流布している「神話」(若者は右傾化している、安倍首相は危険な政治家、中国は崩壊する、福島は危険であってほしい‥)を手際よく、神話剥がしをしている。読んでいて、そうそうそうだよなと頷くこと多し(ただ、3・11以降、僕の場合、鼻血はよく出るようになったのだが‥。また中国崩壊論に関しては、経済崩壊や中華帝国の勢力範囲の崩壊などは、ケースバイケースで部分的にせよ発生する可能性はゼロとはいえないとは思う。ネバーセイネバーだから)。

たまたま、本書を読んでいたら、朝日新聞(2015・10・20朝刊)に「内閣支持41%に上昇」「本社世論調査」「TPP賛成は58%」の見出し記事が一面に出ていた。

前回調査に比べて内閣支持率が35%から41%に上昇。不支持率は45%から40%に下がったという。支持・不支持、ほぼ同率(1%とはいえ、支持率が上回った)。

あれだけ朝日毎日東京が激しい反安倍、反安保法制キャンペーンをやって、安保法制が強行採決されたあとにやった世論調査だというのに‥‥。

しかも、安保法制に関しては、賛成は前回調査の30%から36%に増え、反対は51%から49%に減っている(この割合も、いずれ逆転する可能性あり?)。

記事の見出しとしては、「安保法制反対、過半数割れ」なんていうのも可能だったのでは?

ともあれ、安倍政権は、しぶとく、国民の一定の支持を集めているのは否定できない事実であろう。

一方、中道右派論客の古谷氏の本を読んだあとは、中道左派論客(?)の加藤典洋氏の本も精神のバランス維持のために読もうかなと。だが、新書にしてはあまりにも分厚すぎる『戦後入門』 (集英社新書)が目の前にあるのだが……。40字×16行(本文)で600頁を越える。旧来の赤旗でよく見かける単細胞的な護憲派からは脱却しているようだし、それなりに読むと知的刺激を受けそうであるが、ちょっと積んどくかな……。
同じ活字の大きさでも、もう少し行数や字数を工夫して、頁数を減らしたほうが、結果的に読みやすい本になっただろうに‥‥。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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