古本虫がさまよう フォーサイスの次回作は『レッドチャイナの新アヘン戦争』で決まり?
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フォーサイスの次回作は『レッドチャイナの新アヘン戦争』で決まり?
(2015・10・23・金曜日)






英国労働党の党首に、最左派のコービンが選ばれ、日本でもいろいろと報じられている。

2015.9.13 00:51(産経)更新 英労働党党首にコービン氏 「経済格差と貧困我慢ならない」 反緊縮や反核訴える ノーネクタイのスタイル
 
 【ロンドン=内藤泰朗】英国の最大野党、労働党は12日、新党首に強硬左派のジェレミー・コービン下院議員(66)を選出した。同氏は鉄道や電力会社の再国有化、富裕層に対する増税など急進的な政策を掲げており、1990年代以降、中道路線をとってきた同党は大きな転機を迎えた。英国における左派の急進化は、欧州の政治にも影響を与えるものとみられており、英政権に警戒感を呼び起こしている。コービン氏は党首選で59・5%を得票し、ほかの3候補に大差で勝利した後、「現在の経済格差と貧困は我慢できない。平等で自由な世界実現のために力を合わせて戦っていこう」と支持者らに呼びかけた。だが、キャメロン政権は「コービン氏の政策は、国家の安全保障にとって危険だ」(ファロン国防相)と憂慮の色を強めている。
 泡沫候補とみられていたコービン氏が一躍注目を浴びたのは、7月初めに最大労組ユナイトの支持を得たため。その後も数々の労組から支持を得て、一気に党内の勢力を拡大した(以下略)。



数年後、コービン政権が英国にできているかもしれない。あり得ない? いや、ネバーセイネバー! カナダだって、この前、惨敗だった自由党が復帰。小選挙区制度の「メリット」はここにある。民主党も維新も頑張れば、政権獲得は可能だろう……。かといって、コービンを見習えとはあまり言いたくないが。

ところで、昔、フレデリック・フォーサイスの『第四の核』 (角川書店・文庫)を読んだ。1984年の訳出だったか。もう30年以上昔のことだ。
当時、現実の世界では、レーガン、サッチャー政権が誕生したものの、ソ連のSS20や、パーシングⅡを対抗策として配備しようとするアメリカに対して、自由世界内部では、事実上ソ連に操られた「反核運動」が大展開されていた。

小説では、記憶は薄れているが、たしか、舞台は、近未来の一九八七年ごろの英国。保守党政権に対して、左派政党の労働党を支援し政権につかせようとするソ連。労働党内部に「活動家」をしのばせる。そして、総選挙の時に、アメリカの核政策に盲従する保守党政権に打撃を与えるために、英国内の米軍基地で核を爆発させる計画を立てる。そして浮動票を英国労働党に集め‥と。
 当時頁をめくりながら、十分ありえるストーリーだと愛読熟読したことを覚えている(以前、スペインの総選挙真っ最中に、マドリード駅がテロリストに爆破され、アメリカの対テロ戦争に協力していた保守系与党が予想外の敗北をしたことがあったし)。

 同様の視点から、『日本の突然の死 亡国』 (角川文庫・上下二巻)は、単行本版(1982年刊行・『亡国 日本の突然の死 上下』 をリアルタイムで僕は読んだ。フォーサイスの二年前か。日本共産党の指導者が、ソ連共産党によって殺されるあたりには「拍手」?

ジョージ・パス(稲垣武氏のペンネーム)の『カントリー・ジャック 198X年日本の悪夢』 (ダイヤモンド社)も1982年の刊行であった。落合信彦氏の『1983年の恐怖』 (ごま書房)を読んだのは刊行当時の1980年だったか。オーウェルの描いた「1984」を前にして、このような不気味な終末論もあったものだ。
 
あの頃、ソ連を前にして、そういう「日本の死に方」は十分ありうると感じたものだった。類似作としては、後に井沢元彦氏の『小説「日本」人民共和国』 (光文社文庫)などもあった。

今日、習近平の訪英に関して、王室を含め歓迎し、馬車にまで乗せ、宮殿に宿泊させるとは、英国も落ちたものよ。国防費は削減し、アジアに関しては、まったくの軍事プレゼンス、関心なき状況。唯一、ダライ・ラマと交友のあるチャールズ皇太子は、晩餐会に出席しなかったようだが‥‥(習サンは晩餐会のスピーチで、オランダのベアトリックス女王サマのように、中英関係の過去の不幸について文句を言わなかったのだろうか? だとしたら、習氏は、ベアトリックス女王よりはマシ?)。

コービンが、赤い独裁者(習)に対して、何か「抗議」をしていたかどうかは知らない。
労働党には、ブレア以外にもゲイツケルという右派指導者がかつていた。彼の著『「共存」を挑まれて イギリスの立場』 (時事新書)はいい本だった。
そのゲイツケルもイマイチだと言ったのは、労働党右派系のブライアン・マギー。彼の『哲学人 上下』 (NHK出版)は名著。
この本では、左派知識人の「容共リベラル」ぶりが批判もされている。人権擁護の観点からソ連の批判をしただけで、右翼呼ばわれされることに怒っていたかと。

英国には保守党を含めて、ゲイツケルやブライアン・マギーのような視点を持つ人が少数派になったのだろうか? 日本とて、財界人など含めて「五十歩百歩」なのかもしれないが‥‥。まぁ、僕にできるのは、この前、割引セールの時、中国製ではなくインド製のシャツを買ったぐらいかな?

英国在住の知人によると、中国の厚遇は、キャメロン首相というよりも、オズボーン財相が主導しているとのこと。財相は、財政赤字を減らし、債務を減らすために経済成長をする必要があり、そのために中共の経済力・資金にすり寄っているとのこと。

ううむ。フレデリック・フォーサイスは、最近、20年以上にわたって英国の諜報機関MI6(秘密情報部)に協力していたと告白している。なんでも自伝『ジ・アウトサイダー』がまもなく出版されるそうで、その中で書いているのかもしれないが、『ビアフラ戦争』を取材中の1968年にMI6から初めて接触があったとのこと。

フォーサイスの最新作『キル・リスト』 (角川書店)は無人攻撃機がテロリストを「キル」していく作品。

英国の保守党政権のこうした「容共」「腐敗」ぶりを告発する「小説」をフォーサイスに書いてもらうべきかもしれない。例えば‥‥。

中共の協力によって作られた原発が「謎の事故」を起こす。それはCIAの画策なのか、いや、実は、中共がアヘン戦争、香港を百年近く奪われた民族の恨みを晴らすための謀略だった? 放射能の汚染は英国全土に‥‥といったストーリー展開はどうだろうか。

タイトルは、 『レッドチャイナの新アヘン戦争』とか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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