古本虫がさまよう 職業としての「売春婦」&「慰安婦」?
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職業としての「売春婦」&「慰安婦」?
(2015・10・13・火曜日)





メリッサ・ジラ・グラントの『職業は売春婦』 (青土社)を読んだ。

セックスワークは職業である。それはほかの職業と何も変わらない。にもかかわらずセックスワーカー達は警察の暴力、フェミニストの無理解、社会の偏見にさらされつづけている。社会における弱者<障害者や女性と同じ>としてセックスワーカーの権利を擁護することこそが重要であり、善悪の問題はそこにない。なぜ今まで誰もそのことを大きな声で言えなかったのか。

元セックスワーカーで現活動家の著者による明確にして力強い宣言の書。
警察とのいざこざ、世間の無関心、売春反対派...。セックスワーカーへの汚名と暴力は、セックスワークそのものより彼女らを傷つける。そこでは権利は消滅し、暴力が正義となる。彼女たちへの差別と虐待の実態を明らかにする。



本書でも言及されている、ジェーン・フォンダ主演の映画「コールガール」は、1971年に公開されたと記憶している。その時中学生になったばかりだったか。「コールガール」のポスターが田舎の街頭にも貼られ、「コールガールって売春婦なんだって」と英語を勉強し始めた我々は、ウフフの思いで、そのポスターを眺めていたものだった(結局、その映画は見ないまま今日に至っているが……)。

著者は元セックス・ワーカーとして、それに向けられる偏見を批判し、働く権利を主張している。

そのあたりのフェミニストやリベラル派の見解の分裂を知る上で参考になる本だった。最近も、アムネスティが、売春などの性的労働を犯罪として罰しないように求めるという見解を表明し、賛否両論を巻き起こしたことも記憶に新しい。

時々、新聞で未成年の少女「買春」を行なった、いい歳した「大人(男)」が実名で逮捕されたりしている記事を見かける。こういうのは「少女」が「被害者」といえるのかどうか? 強姦を減らすために「売春婦」もあったほうがいいというような見解も昔からある。なかなか安保法制のように、どっちがマトモな見解か(?)判別しにくいテーマである。

売春婦というのか、セックス・ワーカーというのか、そういう人の手記本は、いろいろと読んでいるが……。割りと高級な客相手に、間違いが起こらないような形で売春を行なう女性もいるようだが……。「売春婦」にも「格差」があるのか?

ジャネット・エンジェルの『コールガール 私は大学教師( プロフェッサー)、そして売春婦』 (筑摩書房)や、アレクサ・アルバートの『公認売春宿』 (講談社)を昔読んだことがあるが……。まぁ、売りたい人と買いたい人とが、ある程度納得の上、適度に管理化されて、ビジネスライクに運営されるのなら……。でも、それって、戦前、戦時中、戦後の軍人相手の「売春宿」でもありえた状況だが、それを肯定することにもなろうか? それでいいのか? 「慰安婦」も職業?

こればっかりは、男としては、「売春」とは何かを直接「体験」するなり、アルバートさんのように学術的な内部調査をしないとリアルには理解できないだろうか?
 
せいぜい関連書を読んで勉強したつもりになるしかあるまい。それもまたよしとしなくては……。
映画「コールガール」でも見るか? 

リンダ・ラブレイスの『ディープ・スロートの日々 : リンダ・ラブレイス自伝』 (徳間書店)も積んどくしたままだったか……。1976年に日本で公開された成人指定映画だったマリリン・チェンバース主演の『グリーンドア』を見た覚えがあるが(貧乳にがっくり?)、さすがに『ディープ・スロート』は見ていない。ツタヤの成人コーナーにあればいいのに。

『インサイド・ディープ・スロート』や『ラブレース』も見ていない。本と違って、映画は見るのが面倒くさい…。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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