古本虫がさまよう ネバーセイネバー 去年最下位のヤクルトが優勝するなら、原発へのテロ攻撃もありうるではないか? 考えられないことを考える「知性」を磨こう
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ネバーセイネバー 去年最下位のヤクルトが優勝するなら、原発へのテロ攻撃もありうるではないか? 考えられないことを考える「知性」を磨こう
(2015・10・3・土曜日)





昨日(2015・10・2)は、古女房が朝からコンビニに出掛けて、ヤクルト戦の切符を買おうとしたがもちろん買えず。ネットでの申し込みもつながらず、結局テレビ観戦。
こちらは松屋の牛丼(380円)を食べて帰宅して、ビールとオンザロックのウイスキーを少し飲んだところで眠くなり、ヤクルト延長戦の帰趨を見極めることもせずに、午後9時すぎには就寝。
夜中の12時すぎに一度目が覚めたものの、いくらなんでもそれでは早起きすぎるし、二度目の就寝ができる「体質」なのでまた寝て、午前4時前に(いつものように?)起床。
風呂に入らず寝たが、「残り湯」がまだ十分、この季節なら「温かい」ので、それにて朝風呂。コーヒーを沸かし、仏壇に挨拶して、パソコンを開いたら、あら残念? ヤクルトが優勝か……。

それはともかくとして、この前、藤岡惇氏の「軍事攻撃されたら福島の原発はどうなるか-「平和を欲すれば軍事力・軍事同盟を強化せよ」論の落とし穴」という論文について少し触れた。この論文は、沢田昭二氏ほか『核時代の神話と虚像 原子力の平和利用と軍事利用をめぐる戦後史』 (明石書店)に収録されている。

著者はリベラル左派(?)かなと思ったが、「もし原発(特に自壊状態にある福島第一原発)への軍事攻撃(反撃も含む)が発生すれば、どうなるのか。この脅威に対して軍事的手段で対処できるのかという問題」を考察している。

「タブーとされてきた原発への軍事攻撃問題」「日本の五四基の原子炉が軍事攻撃のターゲットとなり、航空機による直撃、自爆テロ、岩盤貫通型爆弾、ミサイル、さらには核爆弾攻撃を受けた場合、破壊され、放射能が外に出ないのか」という論点が、あまり触れられることがなかったのはなぜかと著者はまず問いただしている。もっともな指摘というしかない。

「推測するに」「日本の平和運動家のなかに軍事の専門家が乏しいため、原発が軍事攻撃された場合、どうなるかのリアルで客観的な検討を避ける傾向がある」「原発への軍事攻撃の問題を提起すると、『原発防衛』が大切だという世論を強め、軍事力強化や管理社会化を促す役割を果たすのではないかと心配する傾向があったように思われる」と指摘している。

それはたしかに正しい指摘だと思うが、もう一つこうあればよかったのに……。

「そして、原発批判派には、単細胞の平和運動屋が多く参加しており、彼らは、そういう原発攻撃をする能力も意思もありうるソ連(ロシア)や北朝鮮や中国を『平和勢力』と信じ込んでいるので、そんな可能性を想像するだけの知的能力が欠如していたと思われる。もちろん、アメリカがそういうことをやる可能性は頭の片隅にあったのだが、それを言い出すと、いくらなんでも、『じゃぁ、中国や北朝鮮はどうなるのか? 少なくとも拉致工作をする北朝鮮なら、そういう原発テロもできるんじゃないか』と反論されると解答不能になってしまう程度の思考力はもっていた。それをテーマにした架空小説もあり、反原発世論を高めるために利用すればいいのに、愛する北朝鮮サマのイメージ低下になるから、それは拙い、無視しよう…となっていたと思われる。そういう理由もあって、原発への軍事的攻撃問題は、右からも左からも長年タブーとされてきたのである」とあれば、ベターだったと思う。

ともあれ、過去のイスラエルによるイランの原子炉攻撃の事例などを分析。

「高性能爆弾を搭載したミサイルを使えば、原子炉本体を破壊できることは明らかだ。莫大な軍事費を投じて、原発周辺に『ミサイル防衛』の壁を築いたとしても、爆弾の運搬手段をミサイルから人間ないし自動車に変更すればよい。自爆テロないし自動車爆弾という手法を用いても、外部の電源装置を破壊したり、核燃料プールの底に穴を空けることは可能だろう」

また9・11の事例を挙げてこう指摘する。

「ハイジャック犯の乗っ取った四機目の民間機が、『即席ミサイル』に変身して、ニューヨーク市北郊のインディアンポイント原子力発電所に突入していたとしたら、世界貿易センタービル崩壊時の何百倍もの被害が生まれたことだろう」「米国の各原発には一五〇名の武装警備員が配置されているが、日本の場合はゼロのまま」

これらは御指摘の通りといえよう。

また、著者は、沖縄とイスラエルにはなぜ原発がないのかと指摘もしている。

「地上に原子炉を建設すれば、軍事攻撃の絶好のターゲットとなることをイスラエル支配層が自覚していること、地下深くに原発を作ったとしても、軍事攻撃される悪夢を払えないし、コストアップとなると考えてきたからであろう」「米軍自体も、原発という不安定要因を抱え込むことに慎重であったためであろう」と。

これまた、ありうる話だ。

原発に対する軍事的脅威は、無人機ドローンによる攻撃や巡航ミサイルのピンポイント攻撃による脅威も考える必要がある。そういう指摘もなされている。なるほど、もっともである。ドローンの恐るべき能力については、リチャード・ウィッテルの『無人暗殺機ドローンの誕生』 (文藝春秋)が詳しい。そういえば、これが原作というわけではないだろうが、ドローンとその操縦士をテーマにした映画『ドローン・オブ・ウォー』が上映されているようだ。見に行きたいが……。
 
 ただ、著者は、「日本が平和憲法を守り、実践していたならば、攻撃なしという想定にも、一定の根拠があっただろう」と指摘した上で「しかし現在の政権は、基本方針を転換し、『軍事力と軍事同盟を強化し、海外でも戦争する国』『宇宙戦争に参戦する国』にしておいたほうが、国益が守られ、平和が維持されるという方向に転換しようとしている」…といった方向に議論の結論を持っていっている。

このあたりは「?」というしかない(そういう理論は、今日の中共の植民地統治に反発する諸民族の「テロリスト」が、中共の原発をテロ攻撃する可能性を高めるというふうにもっていけば、説得力は増すかもしれないが…。相次ぐ「テロ」の標的が中共の原発に向かう可能性もありうる。彼らの居住地の中には、中共の大気核実験の「犠牲」となっている地域もあるからだ。その点は、 高田純氏の『中国の核実験 シルクロードで発生した地表核爆発災害』・医療科学社、が詳しい。目には目を、歯には歯を、核には核を…となる可能性もなきにしもあらず… )。

北朝鮮の拉致工作は、「現在の政権」以前から行なわれていたのであり、それに協力する勢力・テロ集団が日本国内にも存在していた(と思われる)。むしろ、「日本国憲法前文と9条的精神」が、拉致被害者を拡散したともいえよう(欧州でかどわかされた男女たちも、北朝鮮が危険な国家という正確なイメージを幼少のころから持っていれば、やすやすと口車にのせられることもなかっただろうに……。少なくとも、僕は加瀬英明氏の『誰も書かなかった北朝鮮』 (サンケイ出版・1977年刊行)や柴田穂氏の『金日成の野望 上中下』 (サンケイ出版・1984年刊行)などをリアルタイムで読んできたから、同時期に、そんな誘い(北朝鮮、よいとこ一度はおいでよ、いい就職先あるよ?)を受けても、即座に「ノーサンキュー」と応えただろう…。自宅で朝日新聞だけを幼少のころから購読していたら、そんなに鋭い(?)国際感覚を二十歳前後で持つことはできなかっただろうが? サンケイ(産経)新聞を高校時代から読んでいてよかった!

ともあれ、日頃感じていた原発の問題点を指摘もしており参考になる論文ではあった。

イラクの原子炉問題に関しては、ダン・マッキノンの『あの原子炉を叩け!』 (新潮文庫)という本を一読していたが、ほかにも、ロジャー・クレイアの『イラク原子炉攻撃 イスラエル空軍秘密作戦の全貌』 (並木書房)という本もあるそうな。
池田整治氏の『原発と陰謀 自分の頭で考えることこそ最高の危機管理』 (講談社)や、小倉志郎氏の『元原発技術者が伝えたい本当の怖さ』 (彩流社)なども引用紹介されている。

論文によれば、池田氏は第二次朝鮮戦争が勃発すれば、丸裸状態にある福島第一原発、とりわけ格納容器外に置かれている六つの核燃料貯蔵プールと共用プールは絶好の標的となるだろうと指摘しているとのこと。

プロ野球とて、シーズン中、他チームを圧倒していたホークスが決定戦で敗れ日本シリーズに出られないなんてこともありうるだろうし、日本シリーズが、ホークスとスワローズの戦いとなっても、ツバメが鷹に勝つこともありうるだろう(自然界ではちょっと無理か? いや、ネバーセイネバー?)。

意外なことが頻繁に起こりうる今、ハーマン・カーンの『考えられないことを考える 現代文明と核戦争の可能性』 (ぺりかん社)をあらためてひもとくべき秋かもしれない、とふと思った。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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