古本虫がさまよう 「嫌韓本」「慰安婦」論への誤解は是正すべき
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「嫌韓本」「慰安婦」論への誤解は是正すべき
(2015・9・13・日曜日)




古谷経衡氏の『ネット右翼の終わり ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか』 (晶文社)を読んだ。

内容紹介
ヘイトスピーチを無くすためには何が必要なのか?ネット右翼に対する保守派側からの徹底的な検証

ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか。ネット上にはびこる差別的発言は、なぜ根絶されることなく再生産され続けるのか。この問題を解くためには、「ネット右翼」と「保守」の癒着の構造を理解しなければならない。保守派を自認する若き論客が、ネット右翼たちとのリアルな交流に基づいて世に問う、内側から見た「ネット右翼」の構造分析。「ヘッドライン寄生」「マトリックス史観」などのキーワードを基に、「ネット右翼」の闇を紐解いていく、著者による「ネット右翼」分析の集大成。



保守派論客の室谷克実氏の『呆韓論』 (産経新聞出版)など、いわゆる保守派論客による「嫌韓本」と批判される本の多くは、ちゃんとした本であり、ネット右翼などと言われるヘイト・スピーチを展開する面々は、そうした本の影響を受けているというより、ネット空間の「デマ」の類を信じ込んでいると指摘。そうした違いを違いとして認識した上で、田母神俊雄氏などの政治行動などの一部を評価しつつも、間違った発言などに関しては手厳しく批判もしている。

曽野綾子氏の「アパルトヘイト」的発言に関しても批判的。また、フジテレビ・産経新聞・正論路線が、水野成夫・鹿内信隆路線であり、自民党・清和会的であるとの指摘もある。
ただ、正論の執筆陣などで、政治社会経済分野での執筆陣に関しては、猪木正道、関嘉彦、武藤光朗、丸尾直美、遠藤浩一…といった非自民系の人も多かったから、清和会というのも「?」という印象が残った。保守・中道右派連合といったところか。

ともあれ、保守系とネット右翼などは似て非なるものであり、表面的な主張は類似していても、行動様式・思考様式などは異なることを確認する上でも役立つ本。

妻の知人の中にも、かつては政治的な関心も何もなかったのに、近年、あの人は在日よね…とメールしてくる人がいるそうな。「うーむ?」と感じる。そういう草の根的な広がりは若干あるのだろう。かといって、古谷氏が指摘するように、それで、産経新聞の部数が大きく増えることもなく、次世代の党などが得票を増やすということもなかった。

憲法9条の穏健な改正の是非などを含めて、保守中道連合のほうが、世論的には多数派を形成する可能性があるのでは。

その田母神さんだが、週刊新潮(2015・9・17)の藤原正彦氏の管見妄語によると、BBC放送の番組で、歴史修正主義者として叩かれ、さらには安倍首相なども、慰安婦そのものがいなかったかのような言説を展開しているといわんばかりの虚報がなされていたそうな。

『ジョージ・オーウェル日記』 (白水社)では、戦時中、BBCで宣伝放送などに従事していたオーウェルが、BBCがあまり海外で聴かれていないことを嘆いていたが、当時と違って(?)、権威ある放送局と思われているだけに残念なこと。それほどまでに「誤解」を定着させた言論責任が問われる。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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