古本虫がさまよう 台風の進路の「右傾化」はありますが、日本の政治の「右傾化」はどこに?
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台風の進路の「右傾化」はありますが、日本の政治の「右傾化」はどこに?
(2015・8・24・月曜日)




中野晃一氏の『右傾化する日本政治』 (岩波新書)を読んだ。
中野氏は、1970年生まれで博士号も取っている大学教授である。
昨今の日本政治経済体制は、右傾化、歴史修正主義、新自由主義に向かっていると決めつけている。

「みんなの党」を「新右派政党」とみなしているのはまだいいとしても、日本維新の会を、「新右派・極右政党」とまでレッテルを貼っている(151頁)のには、いささか唖然とした。「極右政党」? 「次世代の党」に対して言うならまだしも(いや、それもおかしいだろうが)。
安倍首相などを「歴史修正主義者」と決めつけて議論したりしている。

昔読んだ、ソ連中共バンザイの大内兵衛氏の『社会主義はどういう現実か ソ連・中国旅日記』 (岩波新書)や、レーガンの軍拡は危険、西側の一方的軍縮こそ肝要と説いた坂本義和氏の『軍拡の政治学』 (岩波新書)などと同じような読後感を僕は覚えたが、共感する読者もいることだろう。

そういう読者も、こういう本と、この前紹介した、酒井亨氏の『戦後七〇年「右傾化」批判の正体』 (イースト新書)とを読み比べるといいのではないか。タイトル的にも同じようなテーマを追究しているから。僕は、酒井氏のほうが、はるかに論理的で面白くてタメになると思う。そう思わない人もいるだろうが、それはそれでいい。異なる見解を読み比べることが肝要だから。

及川智洋氏の『左翼はなぜ衰退したのか』 (祥伝社新書)も参考になるだろう。古くさい左翼教条イデオロギーに毒されていると、正しい政治認識が持てない現状を学ぶことができる良書。

それと、保坂政和氏の『左にいると真ん中も右に見える』 (日本工業新聞社)も一読するといいかも。

それにつけても、本土への影響はあまりなかった台風14号は父島あたりから激しく「右傾化」した。関東には上陸することもなく、右傾化故に、太平洋をぐるりの右寄りに進路をススメていった。

台風16号も小笠原周辺にはやってきたが、右傾化しつつあるようだ。
「右傾化」はこのような使い方は正しいが……。

中曽根時代の防衛費GNP一%突破や「大きな航空母艦(不沈空母)」論あたりから、「右傾化」や「軍国主義復活」と言われてきたが、あれはもう何十年前のことやら? 

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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