古本虫がさまよう 「安倍談話」――これで「勝利」といえるのかも?
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「安倍談話」――これで「勝利」といえるのかも?
(2015・8・14・金曜日)





敗戦の日の前日の8・14は、東京周辺は「猛暑」が復活したような天気。夕方以降は夕立、激しい雷雨にもなった。

「北海道&東日本パス」は家人が利用。僕は、本の整理整頓をしつつ、ちょっと近所の古本屋に出かけた。そこで、雑誌「勝利」(創刊号・昭和42年7月号)を100円で購入。

こんな誌名の雑誌は初めて見た。
大宅壮一、加瀬英明、草柳大蔵、藤島泰輔、遠藤周作、細川隆元、デビィ・スカルノなど、そうそうたるメンバーが執筆・登場している。グラビアもあり、346頁で定価160円。編集兼発行人は恩田貢氏。発行所は勝利出版。藤島氏はベ平連を批判した一文を寄せている。どちらかといえば、保守傾向の雑誌のように見える。エロス記事もそこそこある。ジキルとハイドの雑誌か? 日本航空など一流(?)企業も広告を出している。

勝利出版といえば、ユニークな本を刊行していた出版社だ。

本欄でも紹介したが、牧朗氏(え)&清水正二郎氏(文)の『あぶり出し好色絵本』 (勝利出版)や中山太一氏の『ぽるの・ぽるの旅行 北欧娘を感泣させた衝撃の記録』 (勝利出版)や落合信彦氏のデビュー作(?)ともいうべき『あめりか冒険留学 スーパージャップの空手・麻薬・乱交・学園』 (勝利出版)なども。この雑誌、いつまで発行されたのやら?

それはさておき、安倍談話が発表された。一読……。まぁ、こんなものではないか。事実上、慰安婦への謝罪もしている。そして、ポイントは以下の所。

百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。

さりげなく、日露戦争で有色人種が白人国家を打倒した意義を指摘。これは司馬史観とて肯定するところ。


事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。

これはさりげなく、チベット、南モンゴル、ウイグルなどへの「植民地支配」を続けている中共へのあてこすり。「戦勝国」旧ソ連ロシアに対しても?

私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。

これも、東シナ海などへの国際法無視の武力威圧による膨張を続ける中共へのあてこすり。ウクライナ紛争で、核も検討したぞと言明した旧ソ連、ロシアへの皮肉。アメリカへの物言いでもあるかも?


私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。

これも、「国際秩序への挑戦者」となっている中共へのあてこすり。集団的自衛権もだから必要なのだと。
それを匂わせた上での「謝罪」云々なら、自虐的とはいえないから及第点?

小生が以前、書いたように、

ただ、かつては被害者だったものの今は加害者となっているような国もあります。いつまでも被害者感情を声高に語り、己の加害者的行為を隠蔽するような見苦しいことを日本はしません。過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となるといわれます。戦後70年のわが国の「過去」は誇るべき「平和外交」一色であったにもかかわらず、ことさら、おとしめるような国があるとしたら、その国の「戦後70年」の過去の行為の中に、かつての日本の軍国主義以上の惨禍を周辺にもたらした現実があり、それを隠蔽するための口実に使っているだけでしょう。

残念ながら、かつての日本の軍国主義と同じような領土拡張主義を取り、武力の威嚇をもってして異民族を支配し搾取するような国やテロリスト集団が地球上にはまだあります。国内の言論の自由も保障していない国があります。そういう国が、かつての日本のような独善的なナショナリズムに陥る恐れが高い。それらの国々や集団の誤った拡張政策を是正するために、先ずは言論の力によって、働きかけるといった積極的平和主義を、わが国は、同盟国、友好国とともに推進し、世界の平和を確保するための一定のパワーを保持していきたいと思います。以上、私の誓いの言葉といたします


と書けば満点だったが? そして明日、靖国神社に参拝すれば……。

安倍談話の、村山談話にはありえなかった、こういった適正適度の普遍的ともいうべき「当てこすり」を批判するような人が出てくれば、そういう人は中国や米国(?)を「祖国」と感じている偏狭な反知性的なナショナリストたちなのかもしれない。

そもそも、挺身隊と慰安婦とを混同したのは、僕だけじゃないもん、読売も産経も混同していたんだから…と物言いをつける新聞社が、侵略をしたのは日本だけじゃないもん、との言い方を批判する資格はない?、

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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