古本虫がさまよう 古女房と飲料水(カルピス)には「賞味期限」があるけど、古本にはありません? だから、古本はこんなに有り難い?
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古女房と飲料水(カルピス)には「賞味期限」があるけど、古本にはありません? だから、古本はこんなに有り難い? 
(2015・8・6・木曜日)





中野智之氏の『古本はこんなに面白い 「お喋りカタログ」番外編』 (日本古書通信社)を読んだ。薄い冊子風の一冊。

著者は昨年、還暦の年齢(享年60)で亡くなったとのこと。神田古書センタービルに中野書店という古本屋があり、その店主だったという。神田古書センタービルは、上から二番目の「店」に時々寄る程度であまり足を運ばなかった。センター前の軒先コーナーはよく覗いているものの、食わず嫌いかもしれないが、古書センター各店はちょっと専門店というか、お値段も敷居も高いようなところが多いと感じていた。

この本も、「古本」というよりは「古書」っぽい本に関する蘊蓄が綴られている。それらの本は、ちょっと「積んどく」することもなさそうだ。

ただ、最後の頁に奥さん(中野千枝さん)の一文があり、彼の好きだったという吉野弘氏の「祝婚歌」が掲載されている。知り合って結婚して40年だったという。

ご主人をなくされ、「さてこれからどうしよう…と途方に暮れた時、本に囲まれた生活から離れることは思いつかなかった。本が好きで好きで、休みの日も自転車で本屋めぐりをしていたあなたのかたわらで、ずっと古本屋の女房をやってきたんですもの。これから、二人でやりたかったことを、時間をかけてゆっくりと追いかけて行きます」と。

ううむ…泣ける…。いい奥さんをもらって羨ましい。お子さんが西荻窪にて中野書店を引き継いで営業しているとも聞く。うちとなんという違い……。

もちろん、古本屋にとって、古本を仕入れたりするのは「糧」であり、それが家の中に溜まるのは、ゴミではないから、古本屋の女房(未亡人)として、こういう暖かいメッセージとなるのだろうが……。

「本が好きで好きで、休みの日も自転車で本屋めぐりをしていたあなたのかたわらで、ずっと古本屋の女房をやってきたんですもの。これから、二人でやりたかったことを、時間をかけてゆっくりと追いかけて行きます」

こんな涙の出てくるような「夫唱婦随」はもはや死語……。

我が家も、互いに知り合ってからもう35年になる。でも、もし還暦前に僕が死んだら……。

「亭主が死んだことよりも、さてこれからこの古本の山をどうしよう…と途方に暮れた時、それでも、古本虫がくたばった以上、これからは古本は増えることはないんだからと思えば希望に満ちてきた。まずは本に囲まれた生活から離れるために、古本屋を読んで家の中をスッキリスプライトしよう。二束三文とはいえ、少しは古本代も手に入るだろうし、これから、私がやりたかったことを、時間をかけてゆっくりと追いかけて行きます」……となるに違いない。

結婚歴からすると、中野家や古本虫家よりも、「長老」になるのが、佐々淳行氏。新著『私を通りすぎたマドンナたち』 (文藝春秋)を拝読すると、結婚53周年になるという。

前著『私を通りすぎた政治家たち』 (文藝春秋)は、幼少のころから学生時代、警察官僚・防衛官僚時代、そしてフリーになってから遭遇したさまざまな政治家の勤務評定の本だったが、今回は、出会ったさまざまな女性に関する回想録。奥様はむろんのこと、さまざまな女性が出てくる。皇后美智子さまなどや吉田茂の娘麻生和子さんなど……。そんな年上の女性に鍛えられていったという。うらやましい……。もちろん知的な教養面での話しだが。

僕も死ぬ前に『私の上を通りすぎたマドンナたち』という本でも書こうか?
いやいやあまりいないからなぁ。
それよりは、やはり、『私を通りすぎた古本たち』という本でも書こうか。いやいや、やはり『我、古女房より古本を愛す』か。

それにしても、この猛暑。冷たいカルピスを飲もうということで、珍しくこの前、古女房が作ってくれた。残りの原液がわずかだったようで、自分は濃いめ、僕は薄め…。飲んだら、期せずして「ちょっと変わった味ね」と。

もしかしてと思って、ゴミ袋に捨てられていた空っぽになったカルピスの賞味期限を見たら、なんと2014年11月とある。
去年年末の冷蔵庫の整理の時は、まだ一カ月過ぎたぐらいなんともないと古女房の査定を通り抜けていたとしても,いまは2015年8月。
「あら、時々作って飲んでいたわよ、最近も」。
僕は水で薄めない、そのまま飲めるペットポトルタイプのカルピスを飲むことが多かったが……。

1時間後、慢性的便秘症の妻は久々のお通じ。毎朝ちゃんと出るべきものを出している僕は平気? 禍福はあざなえる縄のごとしとはいえ……。

日頃、食パンを買う時も、「某メーカーのパンは危険よ、危険な添加物を使っているので買ってから何日たっても柔らかくてフワフワしているでしょう。それよりこっちのメーカーのほうがいい」というくせに、半ば腐った、賞味期限がとうに切れているカルピスを平然と飲み続けていたとは。

「賞味期限の切れた」古女房ならではのゴーマン?

ともあれ、渡辺雄二氏の『新・ヤマザキパンはなぜカビないか 誰も書かない食品&添加物の秘密 改定新版』 (緑風出版)も積んどくしているが……。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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