古本虫がさまよう 右であれ、左であれ、偽りは偽り?
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右であれ、左であれ、偽りは偽り?
(2015・7・25・土曜日)






白井聡氏&カレル・ヴァン・ウォルフレンの『偽りの戦後日本』 (KADOKAWA ・角川書店)を読んだ。「左派リベラル」色濃厚なお二人による対談本。

「鳩山さんには、対米従属を見直そうとする意思があった」「(岸に比べて)安倍さんは頭が悪すぎる」「安倍政権のもと、言論統制がどんどん進んでしまっている」 (白井氏)などと。

ウォルフレンさんは、朝日の慰安婦報道に関しては、 「問題がないとは言えないが、いかなるメディアにも起こり得ることです」と指摘している。だが、ちょっと認識が甘いのでは。
もちろん、誤報はどの新聞も起こす。「いかなるメディアにも起こり得る」ことだ。

しかし、誤報ではないかとの指摘を受けて、20年以上も知らぬ存ぜぬの態度で対応し、その誤報が国際的な波紋を投げかけても、訂正をしようとしなかったのは、 「いかなるメディアにも起こり得ることではない」。
朝日ならではの傲慢な対応があったからこそ、遅ればせの訂正、しかも謝罪感覚はゼロで、ほかの新聞も誤報していたんだから…との居直りをするから、あれだけ袋叩きにあったのだ。
90年代の初期の段階で、ごく普通に誤報訂正をしていれば、もちろん、今回のようなことにはならなかっただろう。朝日ならではの「因果応報」を無視してはいないか?

会計のごまかしなんてどこの企業もやっているから「(日産に)問題がないとは言えないが、いかなる大企業にも起こり得ることです」なんて解説する経済評論家がいまいたら、ちょっと「?」を感ぜずにはいられないだろう。

ともあれ、この対談本、逆に、読売新聞や産経新聞には手厳しい評価もあって、ちょっとステレオタイプかなとも。
原発再稼働反対論などは、ふむふむそうそうとも感じたが……。

ウォルフレンさんの『日本権力構造の謎』 (早川書房)などは、当時、一読して、たしか一部日本の新聞の中国迎合体質なども批判していて、ふむふむそうそうとも感じた記憶が残っている。

ともあれ、一つのユニークなというか、かなりの「偏見」も含んだ対談本として、それなりに面白く一読した次第。

リベラル左派論客の対談本や、リベラルホーク的な人の対談本やら、猛暑の時には気楽に読めて、そこそこの読後感も残り、結構なことではないか。
何よりも言論出版の自由が保障されていることの証左でもあるのだから。
言論統制が進んでいたら、こんな本も出ないだろうし?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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