古本虫がさまよう 『痕跡本のすすめ』と『痕跡本の世界』とは別の違う本でした
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『痕跡本のすすめ』と『痕跡本の世界』とは別の違う本でした
(2015・7・24・金曜日)





以前、古沢和宏氏の『痕跡本のすすめ』 (太田出版)を紹介したことがある。著者経営の愛知の古本屋「五っ葉文庫」にも3年前、往復とも「青春18切符」で、名古屋方面に出かけた時に一度寄っただけだが(お茶を一杯ご馳走にもなった)、この本が、 『痕跡本の世界  古本に残された不思議な何か』 (ちくま文庫)となって新刊として出ているようだ、岡崎武志氏の推薦つきで――とこの前本欄で書いた。

つまり、『痕跡本のすすめ』が文庫化されて、その際、少し改題されて『痕跡本の世界 古本に残された不思議な何か』になったと思っていたのだ。

その後、その本を入手したものの、そのうち読もう、文庫増補版のところを読もうと思っていた。

今朝、トニー・ジャットの本を読み終え、通勤電車の車中で何を読もうか、軽い文庫本がいいか、と思って『痕跡本の世界』を手にした。最後の章が、 「痕跡本、それから」とあるから、このあたりが文庫増補の部分かなと。

そして電車の中で、ふと最初から読み始めたら、あらあら、これは文庫オリジナルの本なんだと気づいた。
要は、書き込みなど痕跡を残している古本を見つけたり、譲られたりして、その痕跡を推理しながら、いろいろと論じる楽しい古本エッセイ集。
前著と構成は似ているものの、 『続・痕跡本のすすめ』ともいうべき内容であった。ちなみに、古本屋「五っ葉文庫」も移転しているとのことだった。一気に読了。

石田雄氏の『平和の政治学』 (岩波新書)を読んだ高校生が、その本にあるメッセージを書き込む。その真意は? そして、数十年後、その本が著者の元にやってきて、さらに、その元高校生(現在、早稲田大学教授)のところに戻っていく…など、さまざまな痕跡本のストーリーが描かれている。

我が家の本棚にも、痕跡本は少しはあるはず。石田雄氏の『平和の政治学』は読んだかどうか記憶がないが、この手の進歩的文化人による岩波新書の類は、中・高校時代から読破していたが、大内兵衛や日高六郎などの岩波新書の類に関しては、 「バカ」「アホ」「空理空論」「空想的平和運動屋の典型」「ソ連には何も言えないのか、クソ」「中共がそんなに好きか?」「あんたにオーウェルを引用する資格なし」なんて書き込みはしていたと記憶している。本に、持ち主としての自分の名前なんかも書いていたっけ? だとしたら、古本屋に流れないように気をつけよう?  

著者献本・謹呈の署名入り本も時々古本屋で見かける。著者の署名だけならいいが、献本先の相手の名前なんかも書かれていると拙い?

結構、そういう本も持っている。お札が入っていたこともあるし、はがきなどが入っていたことも。人生、古本痕跡もいろいろとあるものだ。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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